「フリーランスのコンサルタントになりたいけど、何から始めていいのかわからない」
「未経験でもフリーランスでコンサルタントになれるか知りたい」
「フリーランスでコンサルをする際の年収や単価の相場が知りたい」
フリーランスのコンサルタントは企業の課題解決をサポートします。コンサルタントの需要が高まっているため、高い報酬をもらう人も少なくありません。
しかし、コンサルタントに求められる業務は幅広く、具体的なイメージがつきにくい業種。フリーランスのコンサルタントとして活躍したいけど、何から始めてよいのかわからず困っている方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、フリーランスのコンサルタントになるために知っておくべき以下の内容を解説します。
- フリーランスのコンサルタントの概要
- 年収相場
- 案件獲得する方法
フリーランスのコンサルタントを目指すために役立つ内容になっているため、ぜひ最後までお読みください。
目次
フリーランスコンサルタントの仕事は企業の問題解決をサポートすること
フリーランスのコンサルタントは、会社などに所属せず、個人で企業の問題解決に向けた支援を行います。主な仕事内容は、クライアントの課題分析や施策の提案・実行です。必要な能力やスキルは、コンサルを行う業界によって異なり、資格が求められる業務もあります。
フリーランスのコンサルタントは、契約次第で働く時間や場所に制限を設けず、自由に働けるのがメリット。会社に所属している時より、年収が上がることも少なくありません。
一方、会社に所属している時と異なり、自分で案件を獲得するための営業を行う必要があります。常に仕事があるとは限らず、収入が不安定になる点は大きなデメリットです。
フリーランスコンサルタントの6つの種類
フリーランスのコンサルタントには、以下の6つの種類があります。
- ITコンサルタント
- 戦略コンサルタント
- 財務会計コンサルタント
- Webコンサルタント
- 人事コンサルタント
- M&Aコンサルタント
それぞれの業務や必要なスキルについて、詳しくみていきましょう。
1.ITコンサルタント
ITコンサルタントは、企業のITシステム導入や開発をサポートする業務を行います。システムの開発だけでなく、企業の課題解決に適したITツールの選定を行うこともあります。
ITシステムの開発・導入だけでなく、課題の抽出から行う場合もあるため、コンサルを受ける業界について一定の知識が必要です。デジタル化が進む現代では、ITコンサルタントの需要が高まり続けています。
さまざまなシステムが誕生する中で、専門的なアドバイスを行うにはIT技術に関する知識が必要不可欠。プログラマーやシステムエンジニアなど、実務経験の豊富な人が活躍しやすい業界です。
2.戦略コンサルタント
戦略コンサルタントは、企業が抱えている課題解決や経営戦略構築のために、企画の立案やアドバイスを行います。新商品開発からマーケティングまで、関わる業務分野はさまざま。企業全体の運営に関わるため、コンサル業界の中でも難易度の高い分野です。
また、戦略コンサルタントは企業の経営陣とやりとりをする機会が多いため、実績やスキルが求められます。経営者として経験がある人や、経営コンサルタントとしての実務経験がある人が活躍しているケースが多いです。
3.財務会計コンサルタント
財務会計コンサルタントは、企業の金融関連に特化したアドバイスや支援業務を行います。会社の資金管理に関する相談だけでなく、以下のような幅広い内容への対応が必要です。
- 投資戦略の提案
- 資金調達や資金繰り
- 税務関係の書類作成
財務会計コンサルタントの業務には、税理士や公認会計士など、国家資格が必要な業務もあります。そのため、金融業界での経験や、企業の財務・会計といった部署での経験がある人が活躍しやすいです。
4.Webコンサルタント
Webコンサルタントは、インターネットやSNSを使った事業拡大やマーケティングの支援を行います。ECやSEOコンサルへの需要が高く、フリーランスのコンサルタントが最も多い分野です。
Webコンサルタントは自社商品の販路拡大や広告運用による収益増大を目的に依頼されます。企業の広告戦略に携わるため、自分でメディアやサイトを立ち上げた経験が必要です。
「Webマーケティングについて詳しく知りたい」という方は関連記事「マーケティングコンサルティングの仕事内容4選!未経験から成功させる方法を解説」を参考にしてみてください。
5.人事コンサルタント
人事コンサルタントは、人材教育や採用支援などが主な業務です。人材に関する幅広い業務に対してアドバイスを行います。人事コンサルタントに求められる業務の一例は以下のとおり。
- 人材採用や育成マニュアル作成
- 給与制度や評価制度の改革
- 福利厚生や年金に関連するサービス構築
人事労務に関するスキルや、労働環境に関する知識が必要です。また、現場の人とやりとりをすることが多いため、高いコミュニケーション能力も求められます。企業の人事や転職エージェントなど、人材業界で働いていた人が活躍しやすい分野です。
6.M&Aコンサルタント
M&Aコンサルタントは、企業の買収や統合に関する相談や調査のサポートを行います。M&Aとは、企業の合併や買収で、2つ以上の会社が1つに統合されること。
コンサルを行うには、財務に関わる情報提供から交渉のサポートさまざまな業務を遂行する能力が求められます。
M&Aコンサルタントの業務には、国家資格が必要なものもあります。業界に関する知識だけでなく、税務や法務に関する知見が必要になるため、弁護士や司法書士が兼務していることも多いです。
フリーランスコンサルタントの年収
フリーランスコンサルタントの年収は他の業界と比較して高く、スキルや実務経験次第では1,000万円以上も狙えます。 業種別の年収の目安は以下のとおり。
業種 | 目安年収 |
ITコンサルタント | 1,200~1,800万円 |
戦略コンサルタント | 1,200~1,500万円 |
財務会計コンサルタント | 1,200~1,800万円 |
Webコンサルタント | 600~1,400万円 |
人事コンサルタント | 700~1,800万円 |
M&Aコンサルタント | 1,000~1,800万円 |
年収の目安は領域によってさまざまで、ITや財務会計など、専門性の高い領域ほど高年収です。
また、フリーランスコンサルタントの年収は、契約形態によっても変動します。コンサル契約の形態は主に以下の3つです。
- スポット契約
- プロジェクト契約
- 定額契約
スポット契約やプロジェクト契約の場合、年間の契約数や単価によって年収は変わります。契約数によっては、平均よりも低い年収になってしまうことも少なくありません。
一方、定額契約になると月単位で安定した収入が見込めます。単発の契約と比較して、報酬金額も高くなりやすいです。
フリーランスのコンサルタントが年収を高める3つの方法
フリーランスのコンサルタントが年収を高めていく方法は、主に以下の3つです。
- 得意分野を明確にする
- 中長期的な成果を意識する
- 人脈を形成する
順番にみていきましょう。
1. 得意分野を明確にする
年収を高めるには、自分の持っているスキルや経験に合わせて、得意分野を絞っていくのが重要です。得意分野を絞ると、クライアントに提供できる価値が明確になり営業時に有利になります。
また、ひとつの分野で有名になると、営業せずとも依頼してもらえることは少なくありません。
反対に、専門分野を明確にせず、だれでも受けられる業務を行っていると、低単価の案件ばかり引き受ける状況におちいってしまいます。
特にフリーランスコンサルタントの駆け出し時は、自分の得意分野を明確にして、案件の単価を上げていくのが重要です。
2. 中長期的な成果を意識する
クライアントに新しい知見や戦略を提案し、中長期的な利益に貢献できると、年収は上がりやすいです。短期的な利益ではなく、業界トレンドや景気の動向などを予測した提案をできるコンサルタントが少ないからです。
そのため、中長期的な利益を出せるコンサルタントは希少性が高く、年収が高くなる傾向があります。長期的な利益を生み出し、企業が長く生き残れるようなサポートをするのが、コンサルタントとしての価値を高めていくのに重要です。
3. 人脈を形成する
フリーランスとして活躍し、年収を高めていくには人脈形成が重要です。特に、コンサルタントとして活躍していく場合は、人から紹介してもらえた案件の方が、高い報酬に繋がる傾向があります。
1つの依頼に対する成果や評判が広まっていくと、さらに高単価の案件を受注できる可能性も。セミナーやオフ会などで、人脈形成をして、営業する機会を増やしていきましょう。
フリーランスのコンサルタントに必要なスキル5選
フリーランスのコンサルタントとして活躍していくには、さまざまなスキルが求められます。必要なスキルの一例は以下のとおりです。
- コミュニケーションスキル
- 営業スキル
- プレゼンスキル
- 思考力
- 自己管理能力
順番にみていきましょう。
1. コミュニケーションスキル
フリーランスのコンサルタントは、業種に関わらずコミュニケーションスキルが求められます。特に、戦略コンサルタントのように企業の経営陣と直接意見交換をしなければいけない場合、適切な伝え方や立ち回りが重要です。
また、人事コンサルタントの場合でも、従業員の中に交じり、コミュニケーションを取りながらのマネジメントが必要。コンサルタントとして活躍していく上で、コミュニケーションスキルはもっとも重要な能力です。
2. 営業スキル
フリーランスは企業のコンサルタントと異なり、自分で営業して案件を獲得する必要があります。そのため、自分の強みをアピールする能力に加えて、セミナーやオフ会への参加など、地道な営業活動が必要です。
営業スキルがないコンサルタントは、案件が取れず収入が不安定になってしまうことも。特に、実績のない初期は、積極的に営業活動を行い、成約率を高めていく努力が必要です。
3. プレゼンスキル
フリーランスのコンサルタントにはプレゼンスキルが求められます。交渉がメインのコンサルタントにとって、プレゼン能力は成果や収入につながる重要なスキルです。
例えば、プレゼンスキルは案件獲得をする際の、自己アピールで役立ちます。また、仕事をする上でも、分かりやすいプレゼンを行うことで、優秀な人材として注目され、再び案件を獲得したり、単価が上がったりする可能性もあります。
そのため、フリーランスのコンサルタントとして活躍していくためには、プレゼンスキルが重要です。
4. 思考力
コンサルタントは、情報収集や交渉をする能力に加えて、業界のトレンドなどを読む思考力が求められます。特に、フリーランスでコンサルをする場合は、企業やクライアントに新たな知見をもたらすことが重要です。
新たな知見をもたらすには、だれでも集められる情報のみならず、経験や緻密な分析が必要になります。そのため、思考力はフリーランスのコンサルタントが価値を発揮するために重要なスキルです。
5. 自己管理能力
フリーランスのコンサルタントは、1人ですべてを担当しなければならないため、体調管理をはじめとする自己管理能力が重要です。
コンサルの依頼は短期的なものではなく、中長期に及ぶ場合がほとんど。睡眠時間を削りすぎたり、不摂生な食生活を続けたりすると、体調不良で成果を出せずに終わってしまいます。
業務に関する自己管理だけでなく、健康状態を維持する能力も必要です。
フリーランスでコンサル案件を獲得する6つの方法
フリーランスのコンサルタントは、さまざまな方法で案件を獲得できます。具体的には以下のとおりです。
- コミュニティに参加する
- エージェントに登録する
- クラウドソーシングを利用する
- マッチングサイトを利用する
- SNSで案件を募集する
- 直営業する
順番に見ていきましょう。
1. コミュニティに参加する
有料コミュニティに参加して、そこで得た人脈で案件を獲得する方法です。特に専門性が高い人が集まるコミュニティでは、コンサル経験のあるフリーランスがいることも珍しくありません。
実力や実績があれば、コミュニティで得られた人脈で、企業のコンサル案件を紹介してもらえる可能性もあります。
多くのフリーランスが集まる人生逃げ切りサロン には、すでに大きな会社を経営していたり、コンサルをしていたりする人が所属しています。また、クライアントワークなどで実績を身に付けるためのサポートが充実しており、初心者や未経験でもフリーランスでコンサル案件を受けるまでの流れが掴める優良コミュニティです。
2. エージェントに登録する
フリーランスのコンサルタント案件を得意とするエージェントサイトへ登録する方法です。スキルや経験、希望を元に、応募者にふさわしい案件を提示してくれます。
エージェントが企業との間で交渉を仲介してくれるため、報酬体系など有利な条件で働きやすいのが特徴。ただし、ある程度の実績がないと紹介できる案件がなかったり、条件の悪い契約をしなければいけなかったりするので要注意です。
3. クラウドソーシングを利用する
クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングでは、フリーランス向けの案件が多数掲載されています。初心者OKとする案件が多く、オンラインで完結する仕事がほとんどです。
ほかの案件獲得と比較して報酬は安い傾向にありますが、受注しやすいのがポイント。実績を重ねると、高単価の案件も受注できるようになります。
4. マッチングサイトを利用する
マッチングサイトは、企業とフリーランスコンサルタントを結ぶプラットフォームです。転職サイトのように求人に対してフリーランスが応募するものもあれば、企業側からスカウトがくるものまでさまざま。自分のやりたい業務を探せるのがポイントです。
実績があると受けられる案件数や企業からのオファーも多くなります。直接交渉が可能なため、高単価で案件を受けられることも多いです。
5. SNSで案件を募集する
X(旧Twitter)やFacebookなどで、案件を獲得する方法です。情報発信をしてある程度の影響力を持つと、企業からコンサルの依頼が来ることがあります。SNS経由での案件獲得は、指名をもらって受注している状況なので、高単価になりやすいのが特徴です。
6. 直営業する
セミナーや企業のサイト、もしくは直接訪問などで営業して案件を獲得する方法です。自分の専門分野やコンサルを担当したい企業が明確な時は直営業がおすすめ。
ただし、求人の出ていない企業が多いため、他の方法と比較して成功率は高くありません。特に信用が第一のフリーランスコンサルでは、飛び込み営業などはほとんど成約せず、難易度の高い方法といえます。
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