「フリーランスとして独立したけれど、どうやって年金を切り替えればいいの?」
「収入が不安定で年金を払えなかったらどうしよう」
「貰える年金額は少額と聞いたけれど、資金対策はどうしたらいいの?」
とお悩みではありませんか?
フリーランスになってから、会社員とは違った年金制度に戸惑ったり、年金額を不安に思ったりしている方が多くいらっしゃいます。
特にフリーランスになったばかりの方であれば、分からないことも多いですよね。
そこでこちらの記事では、フリーランスの年金について以下の内容を解説します。
- フリーランスが加入する「国民年金」について
- 国民年金へ切り替える方法
- フリーランスが貰える年金額
- 国民年金が払えない場合
- 事前の資金対策
フリーランスでも老後に苦労しない事前の資金対策なども詳しく解説していくので、ぜひ最後までお読みください。
目次
フリーランスが使える年金制度は「国民年金」。概要を説明
フリーランスになったけれど、年金制度について詳しく分からないと困っていませんか。
年金って複雑だし、難しそうだからなかなか調べるのも大変ですよね。
ここでは、フリーランスが加入できる「国民年金」について以下の2点を説明していきます。
- 国民年金の概要
- 年間の保険料
国民年金の概要
国民年金とは、制度で定められた公的年金のことです。20歳以上60歳未満のすべての国民が加入する必要があります。
年金ってなぜ払うんだろう?と思われるかもしれませんが、保険料を払っていくと、以下のような時に国から給付を受けられるのです。
- 自身が歳を重ねて働けなくなったとき
- 自身が障がい者になったとき
- 家族が死亡したとき
例えば身近の高齢者は、若者と同じようにバリバリと働くことができているでしょうか。加齢につれて、体力もなくなり、昔のように働くことができなくなりますよね。
そんな時に年金が受給できると、安心して生活ができます。
障がいや家族の死亡もいつ起きるのか予測不可能なので、これから起こりうるリスクに対応するためには国民年金を支払うことが重要です。
年間の保険料は約20万円
日本年金機構によると、令和4年度の国民年金の保険料は年間で約20万円で、月額にすると16,590円です。
炊飯器やストーブなどは約15,000円で買えるので、毎月家電を1個買えてしまうぐらいの料金を支払わなければなりません。
まだ安定した売上が見込めない駆け出しのころだと、毎月これだけの額を支払うのは大変ですよね。
支払えない場合は、申請すると毎月の保険料を0円にすることも可能です。
保険料を0円にする方法は「経済的に納付困難な場合は免除or猶予できる」の項目で詳しく解説しています。
厚生年金から国民年金への切り替えは役所に行けばOK
会社員からフリーランスになった場合は、厚生年金から国民年金に切り替える必要があります。
厚生年金の脱退手続きは勤めていた会社が行いますが、国民年金の加入手続きはご自身で行わなくてはなりません。
ここからは国民年金への切り替え手続きの方法について、以下の3点を説明していきます。
- 必要な持ち物
- タイミング
- 支払い方法
1. 必要な持ち物
手続きは、市役所・区役所などの保険年金課で行えます。
必要な持ち物は以下の3つです。
- 退職日を証明できる書類
退職証明書・離職票・健康保険喪失証明書など - 基礎年金番号の分かるもの
年金手帳・基礎年金番号通知書など - 本人確認のできるもの
マイナンバーカード・パスポート・免許証・保健証など
お住まいの自治体によってルールが異なる場合がありますので、ホームページで確認するとよいでしょう。
2. 切り替えるタイミング
切り替えるタイミングは、退職の翌日から14日以内です。
手続きを忘れてしまった場合は、保険料の納付期限から2年以内であれば後から納付できるので、焦らずに切り替えましょう。
また、切り替えるタイミングよっては保険料が重複する可能性があります。
例えば前職で厚生年金保険料を当月に徴収しており、月の半ばで退職して月末にフリーランスになった場合は、国民年金の支払いもおこなわなければなりません。
その場合は、厚生年金保険料の還付手続きをしましょう。
3. 国民年金の支払い方法
国民年金の支払い方法は以下の3つです。
- 口座振替
- 納付書(金融機関・郵便局・コンビニエンスストア、電子納付にて)
- クレジットカード
なお、国民年金は前納できます。前納すると保険料が割引になり、例えば1年度分前納をすると、年間で3,530円の割引が受けられます。
また最大で2年分の前納が可能なので、売上が伸びている年度に年金を納めることで控除額を増やし、節税効果を得られる点もメリットです。
前納は、6ヶ月分・1年度分・2年度分が可能なので、うまく利用するようにしましょう。
フリーランスがもらえる年金額は約6.5万円
フリーランスが老後にもらえる年金額は一体いくらなのかと気になるところですよね。
フリーランスが国民年金を満額納めた場合、令和4年度の計算方法だと、月64,816円支給されます。
(令和4年度での計算なので、今後変動する可能性があります)
総務省の「家計調査報告(2021年)」によると、65歳以上のひとり暮らしの生活費は1ヶ月で平均132,476円です。
この受給額は必要な生活費のおよそ半分で、住宅費や食費などを払うだけでいっぱいいっぱいになります。
その他の医療費や娯楽費などをまかなうのは、難しいかもしれません。
仮にフリーランスではなく、厚生年金を納付していた会社員の場合、平均で月219,593円を受給できます。これは夫婦2人で受け取る場合も含んだ受給額ですが、社会人とフリーランスの差額は154,777円にもなるのです。
国民年金だけだと老後が不安定になるので、事前に対策を行ってくことが大切だといえます。
国民年金を払わないと強制徴収される可能性あり
将来的にもらえる年金は少ないうえに、保険料は年々下がっているため「年金って払わないとダメなの?」と思う方も多いかもしれません。
国民年金は法律で支払いが義務付けられており、未納の場合は年金事務所から支払いを請求されます。
未納のまま放置していると、給料や銀行口座の差し押さえなどの強制徴収がおこなわれるケースもあるので注意しましょう。
差し押さえの条件は「7ヶ月以上滞納」など
下記の条件で未納の方は差し押さえの対象になりますので、気を付けましょう。
- 7ヶ月以上滞納した人
- 年間の控除後所得額が300万円以上ある人
気を付けなければいけないのは「収入ではなく所得額」という点です。つまり、収入が約400万円ある人は強制徴収の対象になることがあります。
経済的に納付困難な場合は免除or猶予できる
保険料を払いたいと思っていても、払えなくて悩んでいる方は多くいるのではないでしょうか。
経済的に納付が難しい場合は、「免除」や「納付猶予」の手続きをするとよいでしょう。
保険料の免除は、以下の通り、所得に応じて4つの種類があります。
- 全額免除
- 4分の3免除
- 半額免除
- 4分の1免除
納付猶予は、所得が一定額以下の場合に申請できる制度で、保険料の納付を先送りできます。猶予期間は年金に反映されないので注意しましょう。
フリーランスの老後は年金だけでは暮らせない!事前の資金対策5選
フリーランスがもらえる年金額では、老後に生活するのが難しいと分かりました。この状況をどのように対策したらよいのでしょうか。
ここからは、今からできる事前の資金対策5選を説明していきます。
- 付加年金
- 国民年金基金
- 小規模企業共済
- iDeCo(個人型確定拠出年金)
- スキルを身につけて収入を増やす
1. 付加年金
国民年金の保険料に上乗せして年金を納めることで、受給する年金額を増やせる制度を付加年金といいます。
なんと月額400円という手軽さです。コンビニのお弁当を1つ買うぐらい手軽なので、申し込んでみるのもよいでしょう。
注意点は、受け取る額が「付加年金の納付月数×200円」なので、納めた保険料の半額しか受け取れないという点です。全額の受給ではありません。
また、付加年金の保険料を納めていると、「iDeCo(確定拠出年金)」の拠出限度額が少なくなってしまうので確認する必要があるでしょう。
2. 国民年金基金
国民年金基金とは、厚生年金受給者との差を解消するためにつくられた公的な年金制度のことです。
メリットは、少ない掛金で行うことができ、プランも多様にあるところ。年齢や性別から掛金の月額が決定します。掛金の上限は月6.8万円です。
掛け金もすべての額が所得控除の対象になります。所得税や住民税が軽減され、節税になるので、フリーランスににとってはうれしいですよね。
デメリットは、会社員になったり、扶養に入ったりすることがない限り、一度入ったら脱退できない点です。
3. 小規模企業共済
小規模企業共済は、小規模企業の経営者や個人事業主のための退職金制度です。
掛金は月額1,000円から70,000円の範囲で自由に決められます。納付方法は以下の3つです。
- 月払い
- 半年払い
- 年払い
掛金は全額所得控除できるので、節税効果もあります。
共済金は退職や廃業の場合に受給できます。受け取り方法は以下の3つです。
- 一括
- 分割
- 一括と分割の併用
こちらにもデメリットがあり、「元本割れ」を起こす可能性があるということです。
納付月数が240ヶ月(20年)未満で任意の解約すると元本割れをするので、数年で解約すると損をしてしまいます。
長期間の加入を見据えて検討しましょう。
4. iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCoとは私的年金制度です。公的年金(国民年金・厚生年金)とは異なり、拠出金の運用を自身でおこないます。
5,000円から始めることができ、運用がうまくいけば多くのお金を受け取ることができます。
メリットは以下の3つです。
- 掛金が全額所得控除になる
- 運用時に出た利益には課税されない
- 受給したお金には控除が使用できる
一方で、デメリットは運用時に損をしてしまう可能性もあるということです。自分の責任で運用をおこなうため注意すべき点ではないでしょうか。
5. スキルを身に着けて収入を増やす
最後に、スキルを身に着けて収入を増やすことをおすすめします。
そもそも収入を増やせば、老後の資金を貯蓄することもでき、一定額貯めることができれば資産運用も可能です。
フリーランスが収入を上げるためには、スキルの獲得が必要不可欠。お客様を満足させるために、技術を身につけるようにしましょう。
例えば人生逃げ切りサロン というオンラインサロンであれば、月額わずか2,480円で、プログラミングやデザインなどの10種類を超えるスキルを身につけられます。
5,000名を超えるフリーランスとの交流も可能なので、今後「年金の心配がないくらいお金を稼ぎたい」と考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
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