「個人事業主は名刺を作るべき?」
「名刺を持っておくとどんな効果がある?」
「名刺に記載すべき内容は?」
このような疑問を抱えていないでしょうか。
個人事業主が名刺を持っておくと、仕事を行う上でさまざまなメリットがあります。
新しい依頼の獲得にもつながるので、個人事業主も名刺を作ることがおすすめです。
ただ、個人事業主はどうやって名刺を作るべきか、どんな内容を記載すればいいかなど、疑問に感じることも多いでしょう。
そこでこの記事では、個人事業主が名刺を作る意味について解説します。読み進めることで、以下のメリットを得られます。
- 個人事業主が名刺を作るべき理由を知れる
- 個人事業主の名刺に記載すべき内容を把握できる
- どうやって名刺を作ればいいかが分かる
個人事業主が名刺を作るべきか疑問に感じている人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
個人事業主が名刺を作っておくべき3つの理由
個人事業主が名刺を作っておくべき理由は、以下の3つです。
- クライアントからの信頼を得られる
- 自己紹介の手間を減らせる
- 名刺が営業ツールになる
順番に見ていきましょう。
1. クライアントからの信頼を得られる
個人事業主が名刺を持っていると、事業を行っていることが伝わり信頼を得られます。
名刺に肩書きや過去の実績も記載していれば、個人事業主としての信頼につながるでしょう。
また、フリーランスは会社員よりも社会的信用を得にくい立場にあります。
名刺によって信用を得られれば営業しやすくなり、案件を獲得できる可能性も高まります。
2. 自己紹介の手間を減らせる
名刺には、肩書きや業務内容など、ビジネスを行う上での最低限の情報が記載されています。
そのため、名刺を見てもらうことで、口頭で自己紹介をする手間を省けるのです。
自己紹介の手間を減らせれば、すぐに仕事に関する話を始めやすく、商談の時間を有効活用できます。
また、個人事業主のクライアントの多くは会社員で、名刺を持っている人がほとんどです。
名刺を持たないことで失礼になる恐れもあるので、印象を良くする意味でも持っておくと効果的です。
3. 名刺が営業ツールになる
名刺そのものが営業ツールになり、後日仕事につながることもあります。
過去の実績についてもアピールできるので、頼みたい仕事があれば依頼を獲得できるかもしれません。
また、クライアントは仕事で多くの人と出会うので、全員のことを覚えるのは難しいです。
しかし渡した名刺を後日見てもらえれば、どんな人で何を話したかを思い出してもらえる可能性があります。
仕事を依頼する上では、実際に会ったときの印象も重要です。
好印象を持ってもらえていれば、名刺で思い出し、仕事をもらえる可能性もあるでしょう。
個人事業主の名刺に記載する内容
個人事業主が名刺を作るにあたって、どんな内容を記載すればいいか迷うこともあるかと思います。
個人事業主は、名刺に以下の内容を記載しましょう。
- 氏名・住所
- 自分の肩書き
- 屋号
- 連絡先
- 公式サイト・SNS
- 営業時間(店舗・事務所がある場合)
ひとつずつ詳しく解説します。
1. 氏名・住所
名刺には、自分の氏名を記載しましょう。氏名は本名でなく、ビジネス上の名前でも問題ありません。
本名を出すのに抵抗があるなら「実在しそうな仮名」をつけるのもいいでしょう。
氏名は名刺の顔に当たるものなので、分かりやすいように文字は大きめにするのが有効です。
読み間違いの多い漢字なら、ふりがなを振っておくのもひとつの手です。
名刺に住所も記載されていると、郵送物のやりとりが必要となった際にスムーズになります。
また、住所を記載することでクライアントとの信頼構築にもつながります。
もし自宅を知られたくないなら、利用しているコワーキングスペースやレンタルオフィスの住所を記載しましょう。
2. 自分の肩書き
肩書きを載せておくことで、クライアントに「どんな仕事をしているのか」を瞬時に伝えられます。
自己紹介で自分の仕事について説明しなくてもいいので、商談の時間を有効活用できます。
肩書きは「代表」や「店長」といった役職だけでなく「Webデザイナー」や「カメラマン」などの職種でも問題ありません。
印象的な肩書きを記載できれば覚えてもらいやすく、後日依頼をもらえる可能性が高まります。
3. 屋号
屋号は、個人事業主が仕事で使用する名称です。「株式会社○○」「○○屋」などが、屋号に該当します。
個人事業主で屋号がある場合は名刺に記載しておくと、しっかり事業をしていることが伝わり信頼につながります。
また、特殊な読み方をする屋号の場合は、ふりがなを入れるのが有効です。
ただ、屋号は必ず登録しないといけないものではないので、無理に作る必要はありません。
4. 連絡先
名刺には、電話番号やメールアドレスといった連絡先も記載しましょう。
もしクライアントが仕事を頼みたいと思っても、連絡先が分からなければ依頼相談できません。
連絡できないばかりに仕事のチャンスを失うのは、無意味な機会損失です。
個人の電話番号を使いたくなければ、事業用の回線を用意するのもひとつの手です。
また、クライアントの中には相手を拘束させないよう、通話に抵抗感がある人もいます。
そのため、時間を拘束しないですむメールアドレスも載せておくと、連絡しやすくなり仕事依頼を期待できます。
メールも電話と同じく個人のものを使いたくないなら、事業用のアドレスを作りましょう。
5. 公式サイト・SNS
個人事業主としてのホームページ・SNSがあるなら、名刺に記載しましょう。
ホームページに過去の実績を載せていれば、確認した上で安心して依頼してもらえます。
また、職種によっては、SNSの影響力を見て依頼を検討することもあります。
依頼に関してSNSのDMで連絡が来るかもしれないので、そういった面でも記載することが望ましいです。
ただ、SNSの投稿がプライベートな内容中心だと、依頼がもらえることは少ないです。
仕事につなげたいなら、プライベートな内容は別のアカウントを作って投稿しましょう。
6. 営業時間(店舗・事務所がある場合)
店舗・事務所があるなら、営業日や休業日も名刺に記載しましょう。
せっかく連絡しても、営業終了後・休業日だとつながりません。
しかし、クライアントには営業時間外だということが分からないので、連絡がつかなかったのを理由に依頼をやめる恐れもあります。
せっかくのチャンスを無駄にしないためにも、営業時間の記載が重要です。
個人事業主が名刺を作る際のポイント5つ
個人事業主は、名刺を作る際に以下5つのポイントを意識しましょう。
- オリジナルの肩書きを作る
- 自分の写真を入れる
- 過去の実績を記載する
- 名刺の用紙や加工にこだわる
- 名刺のサイズを合わせる
上記に気をつけることで、クライアントの印象に残る名刺を作れます。
順番に見ていきましょう。
1. オリジナルの肩書きを作る
名刺には、他の人と被りにくいオリジナルの肩書きを記載しましょう。
名刺では記載されている名前だけでなく、肩書きもよく見られています。
そのため、印象的な肩書きを作ればクライアントに覚えてもらえ、仕事を獲得しやすいです。
オリジナルの肩書きは、自分の職種と専門・得意分野をアピールしたものだと効果的です。
「金融ライター」「ブライダルカメラマン」といった肩書きであれば、自分の個性や専門分野をアピールでき印象に残りやすくなります。
2. 自分の写真を入れる
名刺に自分の写真を入れると、クライアントに顔と名前を同時に覚えてもらえます。
顔写真を見ることで、どんな人だったかや会った時に話した内容も思い出しやすいです。
名刺をもらった相手のことをよく思いだせて、会った際の印象もよければ、仕事を獲得しやすくなります。
また、自分の写真は、作業風景のように仕事中の様子がイメージできるものも効果的。
個人事業主としての良さが伝わり、クライアントに安心感を与えられます。
3. 過去の実績を記載する
個人事業主として自分がこれまでに行った仕事の実績を記載しましょう。
数が多くすべてを載せられない場合は、特に大きなものやアピールしたいものを選ぶのが有効です。
実績を見てもらうことで力量を判断できるので、クライアントは依頼しやすいです。
また、実績を記載するのは、自分からクライアントに営業をかける場合にも効果があります。
自分の力量を判断してもらうためにも、過去の実績を記載するのがおすすめです。
4. 名刺の用紙や加工にこだわる
名刺に使用する用紙や加工にもこだわってみましょう。
ひと口に紙といっても上質紙や光沢紙など、さまざまなものがあります。
名刺に使う紙の質感も印象に残る要素のひとつなので、作る際にこだわるのがおすすめです。
また、記載する文字や、名刺自体の加工も重要なポイントです。
過度に行う必要はありませんが、クライアントの印象に残り情報が伝わりやすくなるように、名刺の加工も取り入れてみましょう。
5. 名刺のサイズを合わせる
名刺のサイズは、一般的な大きさに合わせましょう。
日本の多くの企業で「55×91mm」の名刺が使われており、名刺入れも同じサイズで作られています。
名刺入れに入れられないと、管理しづらく捨てられてしまう恐れがあります。
せっかく名刺を渡しても、捨てられてしまっては意味がないですよね。
そのため、クライアントが名刺入れで管理しやすいよう、日本企業の基準に合わせたサイズで作成しましょう。
個人事業主が名刺を作る3つの方法と費用
名刺を持とうにも、どうやって作ればいいのか分からない人もいるかと思います。
個人事業主が名刺を作る方法は、以下の3つです。
- 印刷会社を利用する
- デザイナーを探して依頼する
- 自分で作成する
それぞれ必要な費用やメリットが異なるので、違いを理解しておきましょう。
ひとつずつ詳しく解説します。
1. 印刷会社を利用する
個人事業主の名刺は、印刷会社の名刺作成サービスを利用すると簡単に作成できます。
名刺作成サービスのおすすめを、以下の表にまとめました。
サービス名 | 特徴 |
キンコーズ | ・最短3時間で名刺を作れる ・自分で描いたレイアウトやデザインをもとに作成可能 |
ラクスル | ・両面カラー印刷を500円で利用可能 ・240種類のデザインテンプレートがある |
パプリ | ・初回返金保証あり ・名刺に使う用紙や印刷の質を選べる |
ビスタプリント | ・デザインテンプレートが横型3,000種、縦型2,000種 ・用途に合わせた幅広い名刺作成が可能 |
デザインテンプレートが用意されているところも多いので、1から作成し印刷することも可能です。
名刺が届くまでの期間も短めなので、すぐに用意したい人は利用するのがおすすめです。
2. デザイナーを探して依頼する
デザイナーに名刺作成を依頼すると、自分の希望にあったデザインで作ってもらえます。
特徴的なデザインやロゴ、似顔絵にも対応してくれるので、個性のある名刺を作りたい場合にも有効です。
名刺を作ってくれるデザイナーを探すには「ココナラ」を使うのがおすすめです。
多数のデザイナーが名刺作成サービスを出品しており、自分のイメージに合った作風の人を見つけられます。
3. 自分で作成する
デザインスキルがなくても、Web上のテンプレートを使って作成可能です。
無料のデザインテンプレートは、Wordやfreepik、brotherなどで使用できます。
ビジネス用のシンプルなものやインパクトの強いデザインのものまであり、無料でも幅広く作成できます。
名刺作成の費用を抑えたい場合は、無料のテンプレートを使うのがおすすめです。
個人事業主の名刺作りに関するよくある質問・疑問
ここまでに解説した以外にも、名刺作りに関する疑問は多いです。
そこでここからは、個人事業主の名刺作りに関するよくある質問・疑問について答えていきます。
- 肩書きに「代表」と記載してもいい?
- 過去の勤務先を記載してもいい?
順番に見ていきましょう。
1. 肩書きに「代表」と記載してもいい?
個人事業主で「代表」という肩書きを記載している人は多いです。
そのため、肩書きに代表と記載することは特に問題ありません。
ただ、代表に近い表現だと、個人事業主が「取締役」という肩書きを使うことは禁じられています。
肩書きで代表取締役であることを伝えたい場合、記載は「代表」までに留めておきましょう
2. 過去の勤務先を記載してもいい?
過去の勤務先を記載することは、禁じられていません。
もしクライアントへのアピールにつながるようなら、記載するのもいいでしょう。
ただ、記載する際は過去の勤務先に許可を得て、無断使用でトラブルにならないよう注意しましょう。
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