「なぜ口コミがマーケティングで重要だと言われているのかわからない」
「マーケティングをするうえで口コミにはどんな効果があるの?」
「口コミマーケティングの成功事例を知りたい」
こんな悩みをお持ちではありませんか?
近年は、口コミやレビューを参考に消費行動をする人が増えています。マーケティングに口コミを上手く活用すれば、消費者からの信頼を得られ、成約につながりやすくなります。
自社の売上を伸ばしたい方は、口コミの正しい活用方法を理解しておくことが重要です。この記事では、以下の内容について解説します。
- 口コミマーケティングが重要視されている理由
- 口コミマーケティングの成功事例
- 成功させるためのポイント
口コミを活かし、マーケティングを成功させたいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
口コミマーケティングとは消費者の投稿を活用して認知を広げる手法
口コミマーケティングとは、消費者の投稿を利用して商品やサービスを広める手法のことです。口コミを意図的に発生させて、効率的に宣伝することが目的です。
マイボイスコムの調査では、商品を購入する際に口コミを参考にしている人が5割を超えているという結果が出ました。企業にとってメリットのある口コミをマーケティングに活用すると、売上の向上につながります。
マーケティングで口コミが重要視されている2つの理由
マーケティングで口コミが重要視されている理由として、以下の2つが挙げられます。
- 口コミの信頼度が高い
- 情報収集する手段が変化した
それぞれ解説します。
1. 口コミの信頼度が高い
口コミを信頼し、商品を購入する人が増えています。Letroの調査では、商品を購入する際に、5割以上の人が口コミをチェックしていることが明らかになりました。
またマイボイスコムの調査でも、口コミを参考にして商品を購入する人が5割を超えていることがわかっています。つまり、商品に興味を持った人の半数は、口コミを参考にしているということです。
マーケティングでの口コミ利用は、商品の販売促進に効果があると考えられます。
2. 情報収集する手段が変化した
口コミが重要視されている理由として、情報収集する手段が変化したことが挙げられます。スマートフォンが普及する前は、新聞やテレビなどでの宣伝が一般的でした。
しかし、近年ではすぐに情報を検索できるため、誰でも口コミを投稿したり閲覧したりすることが可能です。消費者が情報収集する手段は、新聞やテレビからWebが中心となり、手軽に口コミをチェックできるようになりました。
手軽に調べられる分、今後も商品を購入する際に口コミを参考にする人が多い状況が続くと考えられます。
口コミマーケティングのメリット3選
ここでは、口コミマーケティングのメリット3つを紹介します。
- 広告費用を削減できる
- 消費者からの信頼を得られる
- 多様な媒体を活用できる
口コミを活用すると、マーケティングでどのような効果が期待できるかを確認しておきましょう。
1. 広告費用を削減できる
口コミは消費者から投稿されるものなので、企業側のコストはほとんどかかりません。口コミを広告として使うと、消費者からの信頼を得られるだけではなく、コストを削減できるためおすすめです。
SNSに投稿された口コミは拡散されやすく、広告の代わりになります。通常、広告を出稿する場合は、費用がかかってしまいます。また、出稿までに時間を要する分、人件費もかさんでしまうでしょう。
口コミマーケティングでは消費者の投稿を利用するので、広告費出稿費だけでなく人件費も削減可能です。
2. 消費者からの信頼を得られる
口コミマーケティングのメリットは、消費者からの信頼を得られることです。マイボイスコムやLetroの調査では、口コミを参考にして購買行動をする人が全体の半数を超えていることがわかっています。
つまり、過半数の人が口コミを信頼している可能性があります。商品を購入して満足している人の口コミが増えると、売上向上につながるでしょう。
商品の成約数を増やしたいなら、口コミを再投稿したり広告に使ったりするのがおすすめです。
3. 多様な媒体を活用できる
口コミは、SNSやブログなど多様な媒体に投稿可能です。多様な媒体を活用してマーケティングを行うと、広告だけでは獲得できなかった顧客にアプローチできます。
複数の媒体に活用すれば多くの消費者に商品を認知してもらえるので、新規顧客を増やしやすいでしょう。
ワンダフルSNSマーケターなら、SNSを活用したマーケティング手法が身につきます。収益化事例だけでなくマネタイズ方法も解説しているので、マーケティングにSNSを活用したいという方は、ぜひご検討ください。口コミマーケティングの3つの注意点
ここでは、口コミマーケティングの注意点を紹介します。
- ステルスマーケティングを行わない
- ネガティブな口コミへの対応方法を考える
- 法律に違反している口コミを採用しない
注意点を押さえておかないと、口コミが原因で自社の売上が下がるリスクがあるので要注意です。口コミマーケティングで失敗したくない方は、ぜひ参考にしてみてください。
1. ステルスマーケティングを行わない
ステルスマーケティングとは、広告活動であることを隠して消費者の立場を装い、商品を紹介することです。インターネット上でステルスマーケティングを行っていることが知られたら、批判の的になる場合があります。
消費者に疑われてネットが炎上したり、企業の信頼度が低下したりして売上を下げかねません。口コミをマーケティングに活用する際は、ステルスマーケティングを行わないように注意しましょう。
2. ネガティブな口コミへの対応方法を考える
口コミマーケティングを行う上で、ネガティブな投稿への対応は必須です。同じ商品を利用した場合でも人によって感じ方が異なるので、ポジティブなものだけではなく、ネガティブなものも投稿される場合があります。
ネガティブな口コミが集まった場合は、なぜそのように感じたのかを聞いたり、すぐに商品の改良に活かしたりしましょう。ネガティブな口コミは放置せず、すぐに対応することが重要です。
ネガティブな口コミが度を越している場合は、削除依頼をしたり運営元に報告したりしましょう。また自社に非があるなら、丁寧に誤って真摯な姿勢を見せることが大切です。
口コミは自社でコントロールできないため、事前に対処法を考えておくと商品への影響が少なくなります。
3. 法律に違反している口コミを採用しない
口コミマーケティングをする際は、法律に違反している投稿を採用しないようにしっかり確認することが大切です。消費者の口コミであっても自社が再投稿したり広告に使ったりすると、企業のコンテンツとして扱われますい。
消費者の口コミを使う際は、特に著作権や肖像権を侵害しないように注意しましょう。口コミを使用する際は、必ず投稿者に許可を取ってから使用してください。
許可を取らないと、著作権を侵害するおそれがあります。口コミと一緒に投稿された写真に複数人映っている場合は、全員に利用の許可を取りましょう。
また、薬機法に違反する口コミは、広告などに利用してはいけません。病気が治ったり健康になったりすることを断言している口コミを利用すると、薬機法違反になるので注意しましょう。
口コミマーケティングの導入事例3選
ここでは、口コミマーケティングの有名な導入事例を3つ紹介します。
- 江崎グリコの「ポッキーの日」
- はなまるうどんの「まるごとダイオウイカ天」
- 森永製菓の「ベイクを買わない理由100円買取キャンペーン」
企業の導入事例を学んで、口コミマーケティングに活かしましょう。
1. 江崎グリコの「ポッキーの日」
江崎グリコは、11月11日を「ポッキー&プリッツの日」とし、Twitter上でギネス世界新記録を狙うキャンペーンを行いました。「ポッキー」という単語を含む投稿は371万44ツイートとなり、1か月間の売上高を前年同期比で3割増加させることに成功しています。
江崎グリコはSNSを上手く活用し、気軽に参加できるキャンペーンを企画したことで成果を出しました。「ポッキー」という単語を含んでツイートするだけの手軽にできる企画であったため、多くの人からの注目を集めました。
口コミマーケティングのメリットを活かして話題作りをし、売上高の増加につながっています。
2. はなまるうどんの「まるごとダイオウイカ天」
はなまるうどんは、当時メディアで話題になっていた「深海の超巨大イカ」をエイプリルフールのキャンペーンに取り入れました。ダイオウイカ天の写真とともにメニューやSNSにアップすると、たちまち話題になりアクセス数は24倍に増加したという結果を残しています。
消費者が興味を持つようなインパクトのある広告は、口コミマーケティングにおいて効果的です。インパクトがあれば拡散されやすく、口コミが集まりやすくなります。結果として、売上アップやアクセス数増加につながります。
3. 森永製菓の「ベイクを買わない理由100円買取キャンペーン」
森永製菓は「ベイクを買わない理由100円買取キャンペーン」と題した企画を行いました。ネガティブな口コミを投稿した消費者に、Amazonギフト券100円分をプレゼントするという企画で、1日4万件以上の口コミを集めています。
口コミマーケティングでは、企業にとってよい投稿を集めることが一般的です。しかし、悪い口コミをあえて集めることで話題になったり、商品の認知度を高めたりできます。
森永製菓は、あえて悪い口コミを集めることで注目を集めました。
口コミマーケティングを成功させるための5つのポイント
口コミマーケティングを成功させるためには、以下の5つのポイントを押さえておきましょう。
- 口コミへのハードルを下げる
- 口コミしやすい企画を作る
- 集客までの導線を作る
- ファンと積極的にコミュニケーションを取る
- 口コミを二次利用する
一つずつ解説するので、口コミマーケティングで成果を上げたい方はチェックしておきましょう。
1. 口コミへのハードルを下げる
誰でも手軽に口コミを投稿できるような企画を立てましょう。投稿するハードルが下がると、多くの口コミが投稿されます。多種多様な口コミから、マーケティングに使えるものを選べるでしょう。
反対に口コミのハードルが上がると、投稿数が少なくなります。投稿数が少ない分、マーケティングに使える魅力的な口コミが見つかりにくいです。
よいものが見つからなかった場合は、もう一度口コミを集める手間がかかります。たくさんの口コミが得られるように、企画を立てる際は消費者が気軽に投稿できそうか考えましょう。
2. 口コミしやすい企画を作る
口コミマーケティングで成功するためには、投稿したくなるような魅力的な企画を立てることが重要です。例えばプレゼントを用意するなど、投稿者がメリットを感じられる企画を立てると、多くの口コミを集められます。
企画を立てる際は、ユーザー視点に立って考えましょう。口コミしやすい企画を作れば多くの投稿を集められ、マーケティングに活用できるものが見つかりやすくなります。
3. 集客までの導線を作る
情報を得た人がすぐにアクションを起こせるように、商品購入までの導線を引いておくことが重要です。口コミを拡散するだけでは、商品の購入につながらない場合があります。
口コミを拡散するだけでなく、商品ページのURLも添付するなどして導線を引きます。口コミマーケティングで成功するためには、集客も忘れないようにしましょう。
4. ファンと積極的にコミュニケーションを取る
口コミマーケティングで成功するためには、ファンとのコミュニケーションが必須です。口コミを投稿してくれた人に返信したり、消費者の感想をリポストしたりして、積極的にコミュニケーションを取りましょう。
顧客に寄り添って誠実な対応をすれば、企業への信頼度が向上するきっかけになります。また、ファンとのコミュニケーションを取ると、熱量の高い人が集まりやすくなります。
自社に関わる投稿をこまめにチェックし、コミュニケーションを取ることを意識しましょう。
5. 口コミを二次利用する
口コミマーケティングで成功するためには、以下のコンテンツに二次利用して、広告として使うことが大切です。
- LP
- ホームページ
- メールマガジン
口コミを参考にして、商品を購入する人が多いです。ホームページなどで商品を紹介する際に口コミも掲載すると、購入数の増加が期待できます。
売上アップにつながる可能性があるので、口コミを二次利用して広告として使うのがおすすめです。口コミを二次利用する場合は、投稿者から使用許可を得ておきましょう。
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