「リスキリングで資格取得したらどんなメリットがあるの?」
「どんな基準で資格を選べばいいの?」
「実際におすすめの資格はなに?」
このように悩んでいませんか?
学び直しによって新しいスキルや知識を身につける、リスキリングが今注目を集めています。日々進化する技術革新についていくためにも、学ぶことは重要です。
その一環として資格取得を目指す人も多いですが、どの試験に向けて勉強をしようかと迷う方も多いのではないでしょうか。
「資格を持つことはいいことだけど、取得に向けて使う労力に対しての価値やメリットは本当にあるのだろうか?」と不安も抱える人も多いはずです。
そこでこの記事では、以下の内容について解説します。
- リスキリングで資格を取得するメリット
- 資格取得を目指すときの注意点
- リスキリングにおすすめの資格
リスキリングで資格取得を考えている人は、ぜひ最後までお読みください。
目次
リスキリングで資格取得する3つのメリット
まずは、リスキリングで資格取得する3つのメリットについて解説します。
- 満足度が高まる
- 昇進が早まる可能性がある
- 転職しやすくなる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 満足度が高まる
新しいスキルを取得しレベルアップできれば、自信が付き自己肯定感を感じやすいでしょう。
内閣府の「第3章 成長と分配の好循環実現に向けた家計部門の課題(第2節)」のデータの一部を紹介します。自発的に学びを行った人は、そうでない人と比較すると、2倍以上仕事に満足しているようです。
さらに、取得した資格を活かして業務の効率化を行えれば、生産性も上がります。自分の努力によって職場に貢献できれば、今まで以上にやりがいを感じられ、自己肯定感が上がるでしょう。
資格を取得することは、スキルアップするだけではなく、よりいっそう自信を持てるようにもなります。
2. 昇進が早まる可能性がある
リスキリングで資格取得ができれば、社内での評価が上がり昇進が早まる可能性があります。
資格を取得し、その知識を活かして会社に貢献できれば、人事評価は上がります。社内での評価は昇進スピードに影響するため、若いうちに出世できることも。
例えば、VBAエキスパートの資格を取得し、日常作業の1つを自動化できれば、会社内での評価は上がるでしょう。業務の効率化や、こなせるタスクが増えれば社内での評価は上がります。
また、会社が求めている資格を取得できれば、さらに高い評価をもらえるでしょう。会社の評価が上がり昇進できれば、将来的な収入アップも期待できます。
未来の自分を明るくするためにも、資格を取得は良い効果があると言えます。
3. 転職しやすくなる
資格は転職の際の大きな武器になってくれます。
試験に出題される内容は、実務で必要になる知識が多いです。そのため、資格を取得することで、その分野についての一定の知識があることが証明できます。
なお、ビズリーチが実施した「リスキリングに関する調査レポート」によると、94.3%の経営層・人事担当者が、「年齢にかかわらずリスキリングに積極的に取り組むことは、市場価値を上げることにつながる」と回答しています。
資格を取得しているということは、客観的にスキルを証明できるため、転職の際に人事担当者の目に留まることが多いです。
また、資格取得のためには多くの時間勉強が必要となります。資格を保有しているだけでも、向上心があって努力ができるという強みをアピールするための根拠として役立ちます。
終身雇用が崩壊しており、現在は大転職時代が到来しているとの声も多いです。資格を取得することは、自分の市場価値を大きく高めてくれるため、転職を有利に進められます。
リスキリングで資格取得を目指すときの3つの注意点
こちらでは、リスキリングで資格取得を目指すときの3つの注意点について解説します。
- 将来性がある資格を選ぶ
- 興味のある分野の資格を選ぶ
- 資格よりも実務経験が優先されることがある
それぞれ詳しく解説していきます。
1. 将来性がある資格を選ぶ
これから取得しようとしている資格が、今後の市場に活かせるかを考えて勉強に取り組みましょう。
時代の変化とともに、必要なスキルも変わってきます。そのため、今は需要が高くても、時代が変われば需要がなくなるということが十分に考えられます。
未来を見据えてリスキリングすることで、将来活躍できる可能性が大きく上がります。今後、AIに関する分野は伸びると予想されるので、E資格などの取得を目指せば重宝される人材になるでしょう。
取得を考えている資格に、今後需要や将来性はあるのかを考えてから勉強しましょう。
2. 興味のある分野の資格を選ぶ
自分が興味・関心をもてる分野の資格を選ぶことが重要です。興味のない分野では、勉強がつらくなってしまい、モチベーションの維持が難しいでしょう。
「この資格取っておけば、なんとなく良さそう」といった理由で決断してしまうと、勉強中に挫折してしまい時間も無駄にしてしまう可能性もあります。
新しい資格取得の際には、継続的な学習が必要です。興味をもてる分野の勉強をし、モチベーションを維持できるようにしましょう。
3. 資格よりも実務経験が優先されることがある
企業や業種によっては、完全未経験で資格を持っている応募者よりも、実務経験者の方が評価されることもあります。
たとえば、ITエンジニアや技術職などの専門職では、資格を補完的なものと捉える傾向にあります。
資格を取得することで、その分野において絶対に市場価値が上がるとは限らない点には注意しましょう。
また、一部の資格では、試験合格後に一定期間の実務経験を積むことで免許が発行されるものもあります。試験合格だけを目指しても、資格取得にならない場合もあるため注意しましょう。
しかし、資格を取得するには努力が必要なので、勉強熱心で向上心がある点をプラスに受け取ってもらえる可能性は高いです。
リスキリングにおすすめの国家資格5選
こちらでは、リスキリングにおすすめの国家資格5選について紹介します。
- ITパスポート
- 中小企業診断士
- ファイナンシャルプランナー
- 宅地建物取引士
- 社会保険労務士
一つひとつ見ていきましょう。
1. ITパスポート
ITに関する基礎知識が身についていることを証明できる国家資格です。
IT知識は、DX推進していく中で重要であり、これからの時代に必要な資格とも言えます。近年では、金融や不動産業など、IT業界に従事していなくてもこの資格取得を目指す人も多いです。
IT系の国家資格の入門的な位置づけになっており、合格率は50%前後となっており、比較的取得しやすいことが特徴的です。
なお、資格を通して身につけた知識で、IT業界への転職を考えている人は、転職エージェントのワンダフルジョブの活用をおすすめします。
元年商170億円企業の人事のプロが監修しており、ITエンジニアとWebデザイナーに特化した転職サービスです。
事前の面接対策や応募書類の添削など、手厚くサポートしてくれるのでIT業界に未経験の人でも安心して転職活動を進められます。
面談は無料なので、転職を考えている人は一度相談だけでもよいので気軽にご利用ください。
2. 中小企業診断士
中小企業の経営状態を分析して、会社の課題にアドバイスする専門家になるための資格です。
経営コンサルタントに関する唯一の国家資格で、日本版のMBAと呼ばれることが多いです。
経営コンサルタントとしての独立や、勤めている会社の中で経営に関わる部署へキャリアチェンジするなど、さまざまなキャリアパスがあります。
試験は1次・2次試験ともに合格する必要があります。合格率は3~8%ととても低いですが、AIに代替される心配が無く、将来性のある資格です。
3. ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーは、お金の専門家として、税金や保険など資金面でのライフプランの計画や設計を行うアドバイザーの事を指します。
日本FP協会が認定する国家資格で、家計のホームドクターとも呼ばれます。特に金融業界への就職を考えている場合には、FP2級以上を保有することで有利になります。
なお、生活を取り巻くお金の知識になるため、仕事で活かせなくても生活で役立つことが多い資格です。
4. 宅地建物取引士
不動産取引の専門知識を有していることを証明する国家資格です。等級が複数あり、建物の規模や用途、構造に応じて取り扱える範囲が変わります。
毎年約20万人が受験している人気の高い資格で、不動産を扱う事業者には、5人に1人以上の有資格者の配置が義務付けられています。
金融業界では、一部のローン審査の際に宅地建物取引士の知識が必要なため、不動産業界以外でも役立つ資格です。
合格率は15%前後と低く、取得には500時間以上勉強が必要とされています。有資格者に対する求人は多いですが、保有している人が少ないため、需要が高くおすすめできる資格です。
5. 社会保険労務士
社会保険労務士法に基づく国家資格で、人事労務管理をサポートする専門家になるための資格です。
多くの企業で、社会保険や労務管理に関する業務を社外の人に外注しています。このため、社会保険労務士の資格を取得すれば、転職の際に強い武器になります。
なお、社労士になるには、実務経験2年以上か事務指定講習の受講が必要になります。取得後すぐに役立てられる資格ではない点には注意が必要です。
リスキリングにおすすめの民間資格5選
こちらでは、リスキリングにおすすめの民間資格5選について紹介します。
- 日商簿記検定
- MOS
- G検定
- VBAエキスパート
- データサイエンティスト検定
一つずつ確認していきましょう。
1. 日商簿記検定
日本商工会議所および全国の商工会議所が認定する、簿記の技能を測る試験です。
簿記は、個人商店から大企業まで、お金の動く場所で必ず使われているため、経理担当者だけではなく、全ての社会人に役立ちます。
特に、2級の資格を取得していると、企業の経理部門で即戦力として活躍できるため需要が高いです。
2. MOS
ExcelやPowerPointなどのマイクロソフトオフィス製品の利用スキルを証明する資格です。
職場では、マイクロソフトオフィス製品を必ずと使うと言って過言ではないため、使いこなせれば事務仕事では即戦力として活躍できるでしょう。
オデッセイ コミュニケーションズの調査によると、85%の管理職の人がMOSを取得した従業員の生産性が以前より上がったと感じているようです。また、MOSを取得した88%の従業員が、仕事の成果が上がったことを実感しています。
さらに、パソコンスキルを客観的に証明でき、世界的に行われている資格のため、認定されたスキルは世界中で通用します。幅広い業務で必要になるので、おすすめの資格です。
3. G検定
ディープラーニングの活用能力を認定する試験で、AIをビジネスに活用していく能力を保有しているかどうかを証明できる資格です。
「AIは何ができるか」や「どう活用するのか」などを理解でき、AIを活用したビジネスを円滑に進められるようになります。
今後AIの分野は伸びていくと予想され、幅広い業種で導入することが考えられるので、どんな人でも取得をおすすめできる資格です。
4. VBAエキスパート
VBAエキスパートは、Excelなどに使えるプログラミング言語のVBAのスキルがあることを証明する資格です。
ルーティンワークを自動化したり、大量のデータを処理したりと、日ごろの業務効率の改善が期待されます。
Excelは企業の規模や業界を問わず、多くの場所で使われているためどこでも通用するスキルを身につけられます。
また、プログラミングの知識も学べることから、IT業界に関する知見を深めたい方にもおすすめです。
5. データサイエンティスト検定
データサイエンティストに必要なスキルや知識を証明できる民間資格で、データの収集や分析の専門家のことを指します。
試験の内容は統計学やプログラムなど幅広いですが、DX推進が求められていることから需要が高いです。
将来的にAIが発達し色んな場所で使われれば、人工知能を扱えるスキルは重宝されるでしょう。
実際のビジネスシーンに沿った内容も問われるため、実務に活用しやすいと言えます。
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