「定年が近づいてきたのに、まだ勉強しないといけないの?」
「50代からリスキリングするのは遅すぎる?」
「今から始めるなら何を学べばいいだろう?」
このような悩みを抱えていませんか?
人生100年時代や70歳定年なども考慮すると、50代からでも約20年間働かないといけません。AIを始めとした技術の進化が激しい現在において、今までの知識やスキルだけでは対応していくことは難しいでしょう。変革に適応していくためにもリスキリングは必要と言えます。
しかし、じっくり考えてみたけど、50代からのリスキリングは遅すぎると感じる人も多いでしょう。また、今からリスキリングを始めるにも何について学ぶか迷う人もおられるはずです。
そこで、この記事では以下の内容について解説します。
- 50代でもリスキリングが必要な理由
- リスキリングで何を学ぶか考える際のポイント
- リスキリングで取得したいおすすめの資格
50代からリスキリングを始めようとしている人は必読の内容になっているため、ぜひ最後までお読みください。
目次
50代でもリスキリングが必要な4つの理由
ここでは、50代でもリスキリングが必要な4つの理由について解説します。
- 必要な知識や技術の変化している
- 収入アップが期待できる
- 平均寿命が延びている
- 労働人口が減少している
「50代からのリスキリングは遅い」と思っている方は、ここで紹介する必要な理由を参考に、今後取り組んでいきましょう。
1. 必要な知識や技術の変化している
IT化が進んでいる近年では、必要になってくる技術や知識の変化が激しいです。IT技術の進化の速度はすさまじく、日常生活からビジネスシーンまで幅広い場面に広がっています。
ここで、NIKKEI STYLEが行ったアンケートの一部を紹介します。20~40代の約3割は、同じ職場の50代の社員に対してデジタルツールに対応できていないと感じているようです。
また、月刊総務が全国の総務担当者を対象に「社員の学び(リスキリング)についての調査」を実施したところ、50代にリスキリングを必要と感じている人は67.0%と2番目に多い結果でした。
現在の20代は学生時代からSNSやネットを使いこなしており、デジタルリテラシーが高いです。50代から定年まで働き続ける場合、古い知識のままでは周りに迷惑をかけてしまう可能性も考えられます。
会社側は、50代の人を高年齢労働者を貴重な戦力であると認識しているため、それに見合った対応が必要です。
その時代に最適な知識や技術を学ぶためにも、50代からのリスキリングは必要と言えます。
2. 収入アップが期待できる
リスキリングで新しい知識を身につけることで、収入アップが期待できます。
定年退職が見え始める50代にもなると、退職後の資金に不安を抱えている人も多いでしょう。今後年金支給額が減少していく可能性もあるため、早い段階で老後のライフプランを立てておく事が重要です。
リスキリングで新しい資格を取得できれば、現在の職場での収入が上がる可能性もあります。また、本業で収入が増えなかったとしても、副業で新たな稼ぎ口を見つけられることも。
例えば、月5万円収入が増えれば、年収は60万円上がります。10年続けば600万円になるため、老後のお金の不安も軽減されるでしょう。
収入が増加すれば現在の生活の幸福度が上がり、将来の心配は減らせます。50代からでも、新しいスキルを身につけることで収入増加は見込めるため、今からでも遅くないと言えます。
3. 平均寿命が延びている
平均寿命が延び働かなければいけない期間が増えているため、時代に沿う新しいスキルを身につける必要があります。
現代では人生100年時代とも言われるほど、平均寿命が伸びています。内閣府の調査によると、2010年の平均寿命は男性79.64際、女性86.39歳となっていました。2060年には女性の平均寿命が90歳を超えると予想されており、仮に60歳で退職したとしても、その先約30年人生が残っています。
また、2021年に改正高年齢者雇用安定法が施行されたことで、70歳まで就業機会確保が企業の努力義務となりました。70歳まで働くと仮定すると、この先20年残っているため、これまで通用していたスキルが陳腐化することも考えられます。
近年は、早期退職者の募集や、リストラに踏み切る企業も少なくないです。たとえ会社を離れることになったとしても、スキルや資格を持っていれば再就職できる確率が上がります。
寿命が延びていると同時に、働かく期間も長くなっている状態です。技術革新が多い現代社会で長い期間働き続けるためにも、50代からのリスキリングは必要です。
4. 労働人口が減少している
少子高齢化が進んでいることから、労働人口が少なくなっているため1人あたりの生産性の高さが求められています。
2022年に総務省が行った統計によると、日本の2022年7月1日現在の総人口は1億2512万5千人と、前年度に比べ55万7千人減少していました。
また、労働人口の中核を占める生産年齢人口(15〜64歳)は7428万5千人で、前年度に比べ約37万人減少しています。
労働力を補うため、年齢問わず1人あたりの生産性の向上が必要です。そのため、50代からでも、リスキリングで生産性を高めていく必要があります。
50代がリスキリングで何を学ぶか考える際の3つのポイント
ここでは、50代がリスキリングで何を学ぶか考える際の3つのポイントについて解説します。
- 将来性があるか
- 経験が活かせるか
- スキル取得までどれくらいの期間がかかるか
これからリスキリングを始める方は、ここで紹介するポイントについて意識しましょう。
1. 将来性があるか
リスキリングを行うのであれば今後も需要がある分野を学習しましょうものを選びましょう。
時代とともに需要があるスキルは変化します。今は需要が高くても、将来的に廃れて行く可能性も考慮しなければいけません。せっかくリスキリングをするのであれば、将来的に需要があるスキルの方が、人生に役立つことが多いです。
リスキリングで資格取得を考えているのであれば、ITコーディネータなどはDX推進されていることもあり、今後も需要があると言えるでしょう。
将来性のある資格を取得できれば転職に有利になるなど、今後の人生で役立つことが多いです。今後も需要が見込まれるスキルを習得しましょう。
2. 経験が活かせるか
これまでのキャリアや経験が活かせるスキルにしましょう。
50代となると若い頃ほどの吸収力は無いため、未知の業界に関する知識の取得が難しくなります。未知の分野の学習を進めるよりは、今までなじみのある業界について学んだ方が堅実です。
また、50代では、20代の方と同じようなリスキリングではなく、即戦力となるリスキリングを考えなければいけません。
例えば、プログラマーとしてIT業界で従事していたのに、電気工事士を目指すことは難しいです。コーディングをメインで行っていたのであれば、上流の要件定義などをできるようにスキルアップしていく方が、これまでの経験が活かせます。
自分の市場価値を向上させるためにも、これまでの経験が活きるスキルの取得を目指しましょう。
3. スキル取得までどれくらいの期間がかかるか
難易度や必要な勉強時間など、スキル資格取得までに必要な期間に気をつけましょう。
50代は、サラリーマンの終わりが見え始めてくる年齢です。仕事のためにスキル取得を考えている場合、時間がかかり過ぎると活かせない可能性もあります。
例えば、行政書士試験に合格するためには800時間勉強が必要とされています。1日1時間勉強した場合でも、2年以上の月日が必要です。
仕事に活かしたいと考えている場合、取得できる時期から逆算して、今後も有効になるスキル資格を選ぶようにしましょう。
50代のリスキリングで取得したいおすすめの資格7選
ここでは、50代のリスキリングで取得したいおすすめの資格7選について紹介します。
- ITパスポート
- MOS
- 宅地建物取引士
- 日商簿記検定
- ファイナンシャルプランナー
- VBAエキスパート
- 中小企業診断士
資格取得を目指している人は、ぜひご参考ください。
1. ITパスポート
情報処理技術者試験のうちの一つで、事務職や営業職など、IT業界に問わず幅広い職種の人が受験している資格です。
IT業界未経験者・初心者に向けた国家資格で、合格までは約150時間ほど勉強が必要とされています。
出題範囲もマネジメント系やテクノロジ系など幅広く、IT知識を広く全般的に学び、ITリテラシーを向上させるのに適しています。
また、ITの知識だけでなく、ビジネス用語や経営に関する知識も問われるため、これまで実務の経験も活かせるでしょう。
なお、資格を通して身につけた知識で、IT業界への転職を考えている人は、転職エージェントのワンダフルジョブを活用してみてください。
ITエンジニアとWebデザイナーに特化した転職サービスで、いくつかの簡単な質問に答えるだけで面談の予約ができます。
手厚い面談サービスや会社に適した志望動機作成のサポートにより、IT業界に未経験でも効率的に転職活動を進められます。
転職希望の方は、まずは無料登録してみてください。
2. MOS
MOSは、ExcelやWordなど、Microsoft Office製品の利用スキルを証明できる資格です。
50代の人であれば、ExcelやWordなど、今まで仕事で使って来ていることが多いでしょう。これまでに使ってきている人であれば、新たに勉強する範囲も少ないです。
また、office製品に馴染みが無い人でも、MOS取得に向けて学習すれば、実務で使えるレベルまでのスキルが身につきます。パソコン操作に慣れている人であれば、2週間ほどで取得できることもあります。
Excelなどはどの企業でも使うため、転職の際に有利に働くこともあるおすすめの資格です。
3. 宅地建物取引士
毎年20万人前後の受験者数を誇る、人気の国家資格で、不動産取引の専門家です。不動産の売買契約時などに、土地や物件に関する重要事項説明が行えるようになります。
実際に50代の未経験でも、宅建士の取得によって不動産業界へ転職できているケースもあります。不動産業界だけでなく、住宅ローンなどの関係から金融機関でも重宝される資格です。
50代はリストラの可能性も高くなるため、セカンドライフのためにも取得をおすすめできます。なお、合格率は15%前後と低く、合格までには平均500時間勉強が必要なため、継続的な努力が求められます。
4. 日商簿記検定
日商簿記は、企業の経営活動を記録するためのスキルで、税理士事務所や企業の経理部門で役立つ資格です。
資格は1~3級にわかれており、それぞれ証明できる知識の範囲が大きく異なります。最初は3級取得に向けて頑張ることがおすすめで、合格までは約100時間ほどの勉強が必要です。
日商簿記2級を持っていれば、未経験者でも会計事務所の採用がされやすくなります。
5. ファイナンシャルプランナー
年金や保険など、お金に関する悩みに対してアドバイスが行える専門家です。学習した内容は、すぐに自分の生活にも役立ちます。
FPには1~3級まであり、転職を考えている場合は、2級以上の取得を目指すことがおすすめです。参考程度に、転職サイトのdodaでキーワード検索したところ、2023/11/24時点でFP2級は3級と比較して約20倍の求人件数があります。
また、50代の人であれば資産運用や家計の管理などにも役立つ知識を同時に学べます。ビジネスシーン以外でも役に立つことが多い資格です。
6. VBAエキスパート
Microsoft Office製品のExcelやAccessにおいて、VBAを使ったプログラミングに関するスキルを証明できる資格です。
レベルに応じて、ベーシックとスタンダードの2種類に分かれています。スタンダードの合格には約1か月程度の勉強期間が必要とされていますが、パソコン操作に慣れている人であれば、もっと早く取得できるでしょう。
VBAエキスパートで学んだ知識を活かして、Excelの集計作業などの効率化が行えれば、転職や再就職の際にも大きな武器になるでしょう。なお、求人ボックスで検索したところ、VBAエキスパートの求人数トレンドは2022/9からここ1年で右肩上がりになっています。
IT業界などに従事していたなどで、パソコン操作に慣れている人には、特におすすめの資格です。
7. 中小企業診断士
中小企業のビジネス課題を解決するための診断や助言を行う専門家になるための資格です。
企業経営コンサルタントとしての唯一の国家資格で、経営全体に関する専門家として幅広い企業で必要とされています。
1次試験ではビジネスにおける基礎知識が多いため、50代の人はこれまでの豊富な社会人経験が試験勉強に活かしやすいです。リストラや早期退職のことも考えて、50代の人の受験者が多い資格です。
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