「未経験からWebデザイナーになるには何から勉強したらいい?」
「Webデザイナーの将来性は?」
「未経験者のWebデザイナーへの転職活動のポイントは?」
などと考えていませんか?
Webデザイナーは、未経験者でも半年から1年スキルを学べば、転職やフリーランスで仕事ができる可能性のある仕事です。
ところが何から勉強すればいいのかわからない状態だと、なかなか学習を始められないですよね。
そこでこの記事ではWebデザイナーの基本情報やなり方など、以下の内容を解説します。
- Webデザイナーの働き方と将来性
- Webデザイナーになるためのステップ
- 必要なスキルと学習方法
- 転職におすすめの方法
未経験からWebデザイナーを目指す方は、ぜひ参考にしてみてください。
Webデザイナーとは?サクッと30秒で概要解説
こちらでは、Webデザイナーの仕事について3点解説します。
- 仕事内容
- 働き方
- 将来性
1.仕事内容
Webデザイナーには、大きく分けると以下の3つの仕事があります。
- 基本設計
- グラフィックデザイン
- コーディング
Webデザイナーの仕事は、Webサイトの設計からデザイン、マークアップ言語を使ったコーディング(コンピューター言語の記述)まで関わります。
ただし一般的には、複数のWebデザイナーで分業して行うことが一般的です。
「コーディング」を担当する人を「コーダー」と呼ぶなど、Webデザイナーはさらに細分化された名称で呼ばれることがあります。
2.働き方
Webデザイナーとしての働き方は、主に以下の4つがあります。
- 制作会社
- フリーランス
- 副業
- 事業会社(インハウス)
1.制作会社
制作会社は、Webやデザイン制作を専門に扱う会社です。未経験の方にとっては、先輩や同僚に身近で指導をしてもらいながら、スキルアップできる働き方と言えます。
2.フリーランス
フリーランスは、制作会社に所属せずに、個人で仕事を受注・制作する働き方です。
ただし1人で作業をすることが多いため、未経験者にとってハードルが高い働き方と言えます。
3.副業
Webデザイナーは、時間や場所に縛られず作業ができるため、「副業」という働き方を選ぶ方が多くいます。未経験の方は、今の仕事をやめずに、まずは副業としての仕事を始めるのも良いでしょう。
4.事業会社(インハウス)
Webデザイナーには、一般の事業会社に所属して、社内のWebデザイン業務を担当するという「インハウスWebデザイナー」という働き方があります。
様々なクライアントの仕事をするのではなく、自社のWebサイトのみを仕事することが特徴です。
このようにWebデザイナーは、制作会社に所属する以外に、様々な働き方が可能な仕事です。
3.将来性
未経験からWebデザイナーを目指す際に、気になるのは「将来性」です。
Web市場は、インターネット通販やスマホなどのデジタル端末の普及に伴って、今後も拡大していくことが予想されます。
インターネットを介した取引やコミュニケーションには、多くのWebサイトを必要とするためです。
しかし、Webデザイナーはプログラマー等に比べスキル習得が比較的容易で、副業やフリーランスでも仕事がしやすいため、競争が激しくなる恐れがあります。
単純にWebサイトが作れるというだけでは、生き残ることが難しくなるでしょう。
未経験からWebデザイナーになるための5つのステップ
未経験の方がWebデザイナーを目指す際には、5つのステップがあります。こちらでは、5つのステップを詳しく解説するので、参考にしてみてください。
- PC・ソフトを揃える
- スキルを学ぶ
- ポートフォリオを作る
- 資格を取得する
- 就職・転職先を探す
1.PC・ソフトを揃える
グラフィックデザインやコーディングを行うための、パソコン及びデザインソフト等を準備しましょう。
パソコンはハイスペックなものなくても、Webデザイナーの仕事には困りません。
最低限、以下のソフトが動く環境であればOKです。
- コーディング用のテキストエディタソフト
- デザインソフト Photoshop(フォトショップ)
HTML等のマークアップ言語をコーディングするには、専用のテキストエディタソフトが必要です。エディタソフトは、無料でダウンロードできます。
グラフィックデザインには、Adobe社のPhotoshopが必要です。
デザインソフトには色々なものがありますが、利用者が多く互換性があることを考えると、Photoshop一択だといえます。
Photoshopを使用する際のパソコンのスペックは、以下の表を参考にしてみてください。
説明 | 推奨条件 | |
メモリ(RAM) | 同時に作業できるデータ容量 | 16GB以上 |
グラフィックカード(GPU) | ディスプレイ・モニターに画面を映すチップ | 4GB以上 |
ハードディスク容量 | パソコンのデータ容量 | 16GB |
上記に注目して、パソコンを選んでみましょう。
2.スキルを学ぶ
未経験者は、以下の3つのスキルを学んでおく必要があります。
- Webサイトの基本設計
- マークアップ言語(HTML、CSS)
- デザイン
Webサイトの基本設計とは、設計の基本原則を学び、ワイヤーフレーム(画面設計)やサイトマップ(ページ構造)等の設計資料を作成できるスキルです。
マークアップ言語は、「HTML」と「CSS」の2つの言語の学習が必須です。
デザインは、配色やレイアウト等の基本原則の理解、Photoshop等のデザインソフトの操作スキルを身に着けておくとよいでしょう。
いずれも独学で進めることは可能ですが、完全未経験の場合は学習に手間取ることも考えられるので、スクールや有料講座など、講師に質問できる環境を用意することがおすすめです。
3.ポートフォリオを作る
スキルの学習が一定程度進んだら、実際にWebサイトを制作してみましょう。制作したWebサイトは、自身の作品集「ポートフォリオ」としてまとめておくと、就職の際に役立ちます。
多くの制作会社等では、Webデザイナーの採用の際に、応募者に「ポートフォリオ」の提出を求めます。ポートフォリオは応募者のスキルレベルを確認するために、効率が良いからです。
ポートフォリオを作る際には、制作に要した期間や使用ソフトなど、自身のスキルが分かる情報を記載しておくと良いでしょう。
4.資格を取得する
必須ではありませんが、客観的に自身のスキルレベルを示すために、資格を取ることも良いでしょう。
特に未経験の場合は、資格があることでスキルを証明できます。
Webデザイナーの資格は多数ありますが、特に以下の3つがおすすめです。
Webクリエイター能力認定試験 | 業界で最も受験者数が多い試験(累計受験者数16万人) |
ウェブデザイン技能検定 | 厚生労働大臣指定の国家検定試験 |
ウェブ解析士認定試験 | Webマーケティングスキルを証明する試験 |
5.就職・転職先を探す
スキルの学習やポートフォリオ作成等を終えたら、就職・転職先を探す活動を始めましょう。
Webデザイナーはフリーランスとして活動できる仕事ですが、未経験者の場合は実務レベルのスキルや経験を積むために、制作会社で仕事を始めることがおすすめです。
未経験者に必要なWebデザイン関連スキル4選
こちらでは、未経験者に必要なスキルを4つ説明します。
- Webサイトの設計スキル
- デザインスキル
- コーディングスキル
- Webマーケティングスキル
1.Webサイトの設計スキル
Webサイトの設計スキルとは、サイトの目的やターゲットを明確にし、サイトの設計図を作る能力のことです。
Webサイトの設計とは、主に以下の3つです。
- 要件定義(目的やターゲットの設定)
- サイトマップ(ページ構造)
- ワイヤーフレーム(レイアウト構造)
要件定義では、Webサイトの目的やターゲットを定めます。クライアントの要望をヒアリングし、言語化する力が必要です。
サイトマップは「どんなページ」を「どんな階層」で制作するかを決めるものです。
ワイヤーフレームとは、パーツの配置を示した下絵のようなものをイメージすると良いでしょう。
プロのWebデザイナーとして、細部まで意図を持った設計をできるスキルを、身に着けておくことが必要です。
2.デザインスキル
デザインスキルは、Webサイトの見た目をデザインするスキルです。具体的には、以下の2つのスキルが必要です。
- デザインの基本原則の理解
- Photoshopなどのデザインソフトの操作
デザインの基本原則とは、配色や情報レイアウトの原則等を指します。デザインはセンスや我流ではなく、基本原則を理解することが必要です。
例えば、基本原則が理解できていないと、デザインをする際に「どのような色を組み合わせればいいのか」「情報をどう配置すると見やすくなるのか」といったことがわかりません。
また、実際に制作する際にはPhotoshop等のデザインソフトを操作するスキルが必要です。デザインソフトは、多機能である一方、操作は決して簡単ではありません。実務で使用できるレベルで操作を学んでおきましょう。
3.コーディングスキル
コーディングスキルとは、「HTML」「CSS」というマークアップ言語を書くスキルです。
Webサイトは、テキストや画像等の情報をマークアップ言語で記述することで、ブラウザで表示されるようになります。
この他Webサイト制作には、JavaScriptやPHP等のプログラミング言語を理解しておくとより良いでしょう。
JavaScriptは動的な機能の追加、PHPはWordPressの開発に必要なスキルです。
プログラミング言語も扱えると高評価につながりますが、まずは基本であるHTMLとCSSの2つのマークアップ言語をしっかりマスターしましょう。
4.Webマーケティングスキル
Webマーケティングとは、Webサイトへの集客やサービスの販売などの施策全般を指します。
せっかくデザインしたWebサイトがあっても、集客ができなければ意味がないため、デザインとマーケティングは切り離せない関係です。
- 検索エンジンに上位表示させるための「SEO」
- インターネット広告に活用する「LP制作」
- SNSや動画配信サービスなどの、複合的な集客能力
上記の知識があると、他のWebデザイナーよりも抜きん出た存在になれます。
Webマーケティングスキルは直接制作に関わるものではありませんが、デザイナーとしての価値を高めるために、しっかり学んでおきましょう。
未経験からWebデザインを学ぶ方法3選
未経験者がWebデザインを学ぶ際には、主に3つの方法があります。
学習方法 | 費用 | 期間 |
オンライン講座 | 20~30円万程度 | 3ヶ月~ |
専門学校 | 50万円程度 | 6ヶ月~ |
独学 | 1~2万円程度 | 特になし |
1.オンライン講座
オンライン講座では、インターネット上の動画で学習を進める方法です。多くの場合、オンラインであっても、メンターや講師に質問や相談ができます。
時間や場所に縛られず学習ができるので、仕事をしながらでも、受講しやすいことが特徴です。
また専門学校よりも、費用が抑えられる点で、ハードルが低いと言えるでしょう
2.専門学校
専門学校は、主に教室で行われるスクールです。現在はオンラインと併用して、受講できる学校が多くなっています。
教室で講師から直接指導を受けられるため、人によっては安心感があります。また就職サポートがしっかりしていることが魅力です。
仕事をしている方は、学習のペースがコントロールしにくかったり、課題が比較的多い点では、ハードルが高いと感じる場合があります。
3.独学
独学は、自分で参考書やYouTube等の解説動画で学ぶ方法です。
オンラインスクールや専門学校と違い、カリキュラムが組まれているわけではないので、何をどの程度学べば良いのか、自分で判断しなければなりません。
基礎的な学習には、充分かもしれませんが、実践的なスキルを身につけるという点では劣ると言えるでしょう。
未経験からWebデザイナーに転職するおすすめの方法2選
Webデザイナーに転職する際には、IT専門の転職サイトやエージェントの利用がおすすめです。
- IT専門の転職サイトに登録する
- IT専門の転職エージェントに登録する
IT専門の転職サイトに登録する
転職サイトの中には、WebデザイナーやエンジニアなどIT関連の職を専門的に扱っているものがあります。一般の転職サイトに比べ、求人数や情報量が多いことが特徴です。
しかし、あくまで求人情報サイトのため、未経験者が自身にあった企業を探すには、ハードルが高い可能性があります。
また面接対策や履歴書の添削などを行っていないサイトがほとんどなので、転職対策も1人で進めなくてはなりません。
IT専門の転職エージェントに登録する
IT専門の転職エージェントは、キャリアアドバイザーとの面談を行い、必要なスキルの習得方法や自身のキャリアにあった企業を紹介してもらえます。
未経験者の場合、業界に関する知識が乏しいため、独力で企業を探すよりは、転職エージェントを利用したほうが効率的です。
さらにエージェントによっては、業界に関する勉強会や面接対策など、転職までのサポートを行ってくれます。
無料で利用できるサービスが多いため、まずは相談に行ってみることがおすすめです。
ITエンジニア/Webデザイナー特化型転職サービス「ワンダフルジョブ」
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