「IT業界で転職が多いのはなぜ?」
「転職回数が多いと不利になるか知りたい」
「IT業界で転職を成功させるためのコツを知りたい」
と考えている方もいるのではないでしょうか?
エンジニアやプログラマーなどの職種は、他の業界とは違い、多くの企業を転々とする方が多いです。
「転職の回数は、採用に不利に働かないの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか?
実は、転職回数の多さはマイナスの評価に直結はしません。
ただしより良い転職を成功させるには、ポイントを押さえることが重要です。
そこで、本記事では以下の内容を解説します。
- IT業界で転職が多い理由
- 年代別の転職回数平均
- 転職回数の多さが採用に有利に働くケース
- 不利に働くケース
- 転職回数が多くても採用されるコツ
この記事を読めば、転職回数の多さを自分の強みにする方法がわかります。
「さらに良い企業にステップアップしたい」と考えている方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
IT業界で転職が多い5つの理由
なぜ「IT業界は転職が多い」と言われるのでしょうか?こちらでは、5つの理由を解説します。
- 転職回数が採用で重視されない
- 転職がスキルアップに有効
- やりたいことをやるため
- 待遇を良くしたい
- 引き抜きが多い
それぞれ詳しく確認していきましょう。
1.転職回数が採用で重視されない
ITといっても、扱うスキルや担当する工程は企業によって様々です。同じ企業に継続して勤めていては、使えるスキルが固定化されてしまいます。
そのため、IT業界では「複数の企業で経験を積むのが一般的」という共通認識があり「転職回数」が採用時にあまり重視されません。
さらに、実力主義の業界なので、採用にあたって転職回数よりもスキルや専門性が重視されます。
転職回数が多い人であっても、優秀であれば採用する企業が多いでしょう。
2.転職がスキルアップに有効
IT業界では、企業や業種によって必要なスキルが大きく異なります。そのため、様々なスキルを身に着けるには複数の企業で働くことが有効です。
例えば将来フルスタックエンジニアになりたいと考えている人は、幅広いスキルを身に着けなくてはいけません。
ところが、同じ企業に留まっていると身に着けられるスキルが固定化してしまいます。
転職は自身のスキルアップ、こなせる業務の幅を広げることに効果的な手段であるため、IT業界は転職に対するマイナスイメージが少ないといえるでしょう。
3.やりたいことをやるため
「現在の会社ではやりたいことができないため転職する」というケースは、企業によって業務が大きく異なるIT業界では非常に多いです。
例えば「エンジニアとして入社したが、コンサルに携わりたくなった」という場合は、今の企業で希望の職種の募集を待つよりも、転職した方が早いかもしれません。
事実、経済産業省が発行している「IT人材白書2020」によると、転職経験のあるIT事業者の34.8%が「自分のやりたい仕事ができなかったから」を理由として挙げています。
IT業界と一口に言っても、業種は多岐にわたるため、自分がやりたい職業に就くために転職する方は多いです。
4.待遇を良くしたい
IT業界では、現在の企業よりも自分のスキルを生かせる企業に転職すると待遇が大きく変わることが珍しくありません。
また、開発業務にはピラミッド構造があり、下請けになるほど待遇は悪くなる傾向にあります。
そのため、下流工程の下請け企業で実務経験を積んだ後に、待遇改善を求めて上流工程に転職しようとするケースが多いです。
「IT人材白書2020」でも転職理由として、
- 給与を上げたかったから…34.5%
- 労働時間が長かったから…20.4%
を占めており、待遇向上を求める理由の割合が高くなっています。
5.引き抜きが多い
実力主義かつ人手不足が深刻な業界なので優秀な人材を欲しがる企業は多く、引き抜き(ヘッドハンティング)が頻繁に行われています。
特に、SES(客先常駐)における引き抜きは日常的に行われているので、優秀であれば転職活動をすることなく、より待遇の良い企業に就職できるかもしれません。
失業の可能性や現職より待遇が下がるリスクがないので、転職に対するハードルが低くなることが大きな理由といえるでしょう。
【年代別】IT業界での転職回数は何回以上だと多い?平均回数を紹介
IT業界では何回くらいの転職が平均的で、どのくらいが「多い」と見なされるのでしょうか?
以下は、年代別の転職経験回数の割合です。
年代 | 転職回数0回 | 1回 | 2回 | 3回以上 |
全体 | 51.7% | 21.6% | 14.1% | 12.6% |
20代 | 76.1% | 18.8% | 2.0% | 4.0% |
30代 | 45.4% | 23.9% | 17.9% | 12.8% |
40代 | 41.9% | 18.3% | 18.3% | 21.5% |
50代 | 44.4% | 23.5% | 17.3% | 14.8% |
参照元:IT人材白書2017
20代では転職経験のない方が過半数を占めますが、30代になると半数以上が1回は転職を経験しています。
また、40代には3回以上の方が2割以上いるので、2回ほどの転職はIT業界では珍しくないといえるでしょう。20代・30代では、3回以上になると「多い」と見なされるかもしれません。
40代以上なら、4回以上の転職は「多い」と見なされるでしょう。
IT業界で転職回数が多くても採用で有利になるケース
「IT業界で転職は珍しくない」とはいってもやはり、多すぎるとマイナス評価につながる可能性があります。
では、むしろプラス評価につながるのはどのようなケースでしょうか?
- キャリアプランが明確
- 実績がある
それぞれ詳しく確認していきましょう。
1.キャリアプランが明確
キャリアプランが明確で転職に目的があり、着実なスキルアップが認められる場合は自身の強みにできます。
例えば「フルタックエンジニアになりたい」「プロジェクトマネージャーになりたい」など、明確なゴールがあり、達成に必要なスキルを身に着けるために転職を繰り返している場合です。
転職によってスキルアップし、行える業務の幅を増やしているのであれば、企業も即戦力として雇いたいでしょう。
転職によって得たスキルや経験をアピールし、今回の転職の目的を明確に伝えることが重要です。
2.実績がある
これまでの勤務でどんなプロジェクトに携わってきたのか、そしてどのような結果になったのかという実績をアピールできると、転職回数が多くても有利になるでしょう。
企業に「自分を雇ったときのメリット」を感じさせることが重要です。実績をわかりやすくアピールするには、具体的な数字やストーリーを詳しく伝えましょう。
そして、自分の実績をどのように転職先に活かせるのかを伝えることで「転職回数が多くても雇いたい」と企業が感じてくれるかもしれません。
IT業界で転職回数が多いと採用で不利になるケース
IT業界で転職回数は採用時に重視されにくいものの、やはり多すぎるとマイナス要因になりかねません。
採用にあたって、転職回数の多さが不利に働いてしまうケースを紹介します。
- 短期間で転職を繰り返している
- 転職に目標がない
それぞれ詳しく確認していきましょう。
1.短期間で転職を繰り返している
短期間で転職を繰り返していると、企業は「採用してもすぐに辞めてしまうのではないか」と考え、採用に消極的になってしまいます。
新たな人材を採用すると必要なコストが増えるので、人員の入れ替わりを最小限に抑えるためにも「なるべく長期間勤めてほしい」というのが企業の本音です。
すぐに辞めてしまいそうな人を採用するメリットは、企業にとって少ないといえるでしょう。
また、短期間の勤務では1つのプロジェクトを完遂させられず、新たなスキルの習得もできないので、実績を作りにくいです。
転職回数とスキル・実績が見合わないと感じられると、敬遠されてしまう可能性があります。
2.転職に目的がない
漠然と「待遇が悪いから」「上司と合わなかったから」などの理由で転職を繰り返していると「また辞めるのでは」と思われてしまいます。
転職活動において転職理由は志望動機よりも聞かれる頻度が高く、重要視されています。以下のことを確認してみましょう。
- 転職先でどんな経験をしたいのか
- 何のスキルを身に着けたいのか
- どうして前職では叶わなかったのか
- 自分の経験がどのように生かせるか
転職の目的がないと「どのように企業に貢献してくれるのか」が伝わらないので、企業は採用のメリットを感じません。
前の職場に不満があって転職する場合でも「その不満が転職によって解消される正当な理由」を明確に伝えましょう。
前職の不満をただ伝えるだけでは、転職回数の多さはマイナス評価につながりかねません。
IT業界で転職回数が多い人でも採用される3つのコツ
転職回数が多い人が採用されるには、具体的に何をしたらよいのでしょうか?
こちらでは、3つのコツを紹介します。
- 転職エージェントを活用する
- ポジティブな転職理由を考える
- キャリアストーリーを明確にする
それぞれ詳しく確認していきましょう。
1.転職エージェントを活用する
自身の目的や希望を十分に叶えるためにも、転職エージェントの活用は非常に重要です。
入社前になるべくリアルな情報を入手し、転職を成功させるためにもITに特化した転職エージェントを利用しましょう。
IT業界での実務経験はある方は、自身の持つスキルや知識が転職に有利になる企業を見つけたいですよね。また、なるべく待遇の良い企業に転職したいでしょう。
ところが、膨大な求人情報の中から希望に合う企業を見つけ出すのは非常に難しいです。そこでおすすめなのが「ワンダフルジョブ」です。
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企業独自の社風や理念まで考慮した対策を行えるので、安心して面接に臨めるでしょう。
さらに、転職志望者同士で交流できる場があるので、仲間とともに求職活動できるのも大きな魅力です。
「1人だとやり切れる自信がない」「自分にぴったりの転職先を見つけたい」という方は、ぜひ活用してみてください。
2.ポジティブな転職理由を考える
転職活動において転職理由は非常に重要ですが、なかには「前職に不満が募って辞めてしまった」というような方もいるでしょう。
ところが、面接の場でネガティブな転職理由だけを述べるのはNGです。
例えネガティブな理由で退職したとしても、ポジティブに言い換えることが重要です。
例えば「現職ではやりたいことができない点が不満だから転職したい」というのではなく「現職の業務内容は固定されているので、スキルの幅を広げるために転職したい」と言い換えましょう。
不満の原因である事実を述べたうえで、転職先で身に着けたいスキルやビジョンをポジティブに語るのがポイントです。
3.キャリアストーリーを明確にする
「数回の転職は何のためにしたのか」「以前の職場ではどんな成果が得られたのか」を、長期的な目標・キャリアストーリーにおいて明確にしましょう。
長期的な目標があり、転職の軸が一貫していれば回数が不利に働くことはありません。逆に、毎回異なる理由で転職していると「衝動的に退職しているのかな」というように、短絡的だと捉えられてしまう可能性があります。
面接においては、自身の転職履歴をキャリアストーリーとして伝え、採用された場合はどのように企業に貢献できるのかを伝えましょう。数回の転職が、自分のキャリアストーリー上合理的であることを伝えられればマイナス評価にはつながりません。
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