「フリーランスって何?」
「個人事業主との違いは?」
「フリーランスが多い職種が知りたい」
このような疑問はありませんか?
現在、組織に所属して会社員として働くのではなく、フリーランスに挑戦する方が増えています。
「フリーランスで自由に暮らしていく」といった発信を見て、実態が気になった方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、フリーランスについて以下の内容を解説していきます。
- フリーランスに関するよくある疑問
- 増加している理由
- フリーランスが多い職種
- 独立前に取り組むべきこと
フリーランスの意味を正しく理解して、将来的に独立を目指したい方は、ぜひ最後までお読みください。
フリーランスとは?よくある3つの疑問を解説
こちらでは、フリーランスに関して多くの方が疑問に感じることを解説します。
- フリーランスの定義
- フリーランスの仕事スタイル
- 個人事業主との違い
1つずつ見ていきましょう。
1.フリーランスの定義
そもそもフリーランスとは、個人で活動して、単発で仕事を契約する人を指す言葉です。
法律上の用語ではないため人によって正確な定義は異なりますが、企業や組織などのグループに所属している場合は、フリーランスとは呼びません。
さらにフリーランスには、専門知識やスキルを身につけており、他人に価値を提供することで報酬を得るといった特徴があります。
例えばフリーランスエンジニアであれば、企業からアプリ開発の依頼を受けて、プログラミングスキルを活かして納期までに納品するといった働き方です。
自分のスキルで仕事をこなして、自由な働き方を実現するのがフリーランスといえます。
2.フリーランスの仕事スタイル
フリーランスは、正社員よりも仕事の自由度が高くなる傾向があります。
なぜなら、自分で引き受ける仕事を判断して付き合う相手を選べたり、休みの日を決められたりするからです。
特にエンジニアやライターといったWeb系の職種なら、リモートワークが可能な案件が多いため、働く場所も自分で決められます。
一方で、フリーランスは組織に所属していないので、労働基準法による勤務時間の制限や最低賃金の保証がありません。
そのため、実力があっても働きすぎて体調を壊したり、低賃金の案件しか獲得できずに疲弊したりするフリーランスが存在します。
フリーランスは生活の自由度が高い反面、すべてが自己責任になってしまう働き方です。
3.個人事業主との違い
フリーランスは働き方を指す言葉で、個人事業主は税法上の呼び方です。
個人事業主とは、税務署へ開業届を提出して、法人ではなく個人で事業を始めた方を指します。
フリーランスも個人事業主も個人で活動する人を指す言葉なので、収入を得るときに大きな違いはありません。
とはいえ、フリーランスと個人事業主の違いは明確に定義されていないので、困惑する方も多いでしょう。
以下の記事では、具体例を用いてフリーランスと個人事業主の違いを解説しているので、こちらも合わせてご覧ください。
▼フリーランスと個人事業主の違いについてはこちら▼
【結論】個人事業主とフリーランスの違いとは?それぞれのメリット・デメリットや納める税金を解説
>>【結論】個人事業主とフリーランスの違いとは?それぞれのメリット・デメリットや納める税金を解説
フリーランスが増えすぎている3つの理由
「新・フリーランス実態調査 2021-2022年版」によると、フリーランスの人口は2021年時点で1,577万人と発表されました。
2015年から比較すると、フリーランスは6年で640万人も増加しています。では、なぜフリーランスの人口は数年で大きく増加しているのでしょうか。
こちらでは、フリーランスが増加した理由を解説します。
- 副業を許可する企業が増えたから
- 個人が仕事を獲得しやすくなったから
- 働き方が多様化してきたから
1つずつ見ていきましょう。
1.副業を許可する企業が増えたから
企業による副業の解禁に伴い、多くの会社員が1人で事業を始めやすくなったからです。
厚生労働省が2018年に発表した「副業・兼業の促進に関するガイドライン」により、さまざまな企業が副業を許可し始めました。
そのため、副業ワーカーとして仕事に取り組む方が増加しているのです。
なお、副業の解禁は個人だけでなく、企業にとっても以下のようなメリットがあります。
- 優秀な社員が転職する可能性を減らせる
- 社員が新しいスキルを身につけられる
- 副業に優しい会社とイメージアップできる
多くの企業で副業に挑戦しやすい環境になった点は、フリーランスが増加した理由の1つです。
2.個人が仕事を獲得しやすくなったから
最近は個人でも第三者と契約を交わして、仕事を取りやすくなりました。
というのも、フリーランス向けの仕事獲得サービスやSNSなどの普及により、個人でも仕事関係の人脈を作りやすくなったからです。
特に以下のようなサービスは仕事の獲得に役立つため、多くのフリーランスが活用しています。
- クラウドワークス
- ランサーズ
- ココナラ
営業に励まなくても仕事を獲得しやすくなったため、フリーランスの人口も増加していると考えられます。
3.働き方が多様化してきたから
働き方が多様化しているのも、フリーランスの人口が増加した要因の1つです。
IT技術の発達によってリモートワークが普及し、出社せずに仕事ができるようになりました。
さらに働き方改革によって、労働時間が見直されたり、雇用形態を問わない働き方が優遇されたりしています。
上記のような変化によって、フリーランスになるハードルが低くなり、働き方の多様化が加速したわけです。
また、リモートワークのスキマ時間で副業に取り組み、スキルを身につけてフリーランスになる方も増えています。
さまざまな働き方が受け入れられる世の中になり、フリーランスを希望する方も増えているのが現状です。
フリーランスが多い職種5選
こちらでは、フリーランスとして活動する方が多い職種を解説します。
- エンジニア
- デザイナー
- 動画編集者
- ライター
- コンサルタント
これからフリーランスになりたい方は、職種選びの参考にしてみてください。
1.エンジニア
エンジニアは、数あるフリーランスの中でも人気な職種の1つです。
IT業界ではエンジニアが不足しているため、プログラミングスキルを身につけた人材は多くの企業から求められます。
さらに正社員よりフリーランスになった方が年収が高くなりやすいのも、エンジニアが人気といわれる理由の1つです。
実際に大手エージェントの「レバテックフリーランス」は、フリーランスエンジニアの年収が約826万円と発表しています。
また、エンジニアに特化して案件を獲得できるエージェントが多いため、スキルがあれば仕事が手に入りやすいのもメリットの1つです。
エンジニアに興味がある方は、以下の記事を参考にしてみてください。
▼プログラミングの学習方法についてはこちら▼
【初心者必見】プログラミングの独学は可能?スクールとの違いや学習ステップを解説
>>【初心者必見】プログラミングの独学は可能?スクールとの違いや学習ステップを解説
2.デザイナー
デザイナーとは、Webサイトのデザインや制作を行う仕事です。
クリエイティブな仕事で個人の実力が目立ちやすいため、多くの方がフリーランスとして活躍しています。
また収入を増やすにはデザインの知識以外にも、Webサイトの制作に必要なコーディングやライティングのスキルも必要です。
未経験からフリーランスのデザイナーになる場合は、スクールへ通ったり、就職して経験を積んだりするといいでしょう。
3.動画編集者
さまざまな個人や企業が動画市場へ参入しているため、動画編集者の仕事も増えています。
動画編集者の主な仕事は、以下の通りです。
- 素材動画のカット
- テロップの挿入
- 効果音や音声の追加
上記の基本的な技術が使えるようになれば、仕事を獲得できます。ただし、単価を上げるには、動画の構成や企画までを巻き取ることが大切です。
フリーランスとして活躍したいなら、動画編集だけでなく、プラスアルファのスキルを身につける必要があります。
4.ライター
ライターは他の職種に比べて、案件を獲得するハードルが低く、誰でも始めやすい仕事といえます。
未経験でも始めやすいのはSEOライティングと呼ばれる、検索結果で記事を上位に表示させる文章を書く仕事です。
手軽に始められる案件が多く存在し、学生や主婦にも人気が高いという特徴があります。ただし、多くの方が参入しているため、高単価の案件を獲得するには、他者との差別化が重要です。
5.コンサルタント
コンサルタントは、企業の課題を正確に把握して、問題解決のために提案を行う仕事です。
長期にわたって特定の業務に取り組み、専門知識を身につけた人がフリーランスとして活動しています。資格がないとコンサルタントとして活動できないジャンルが存在するため、独立するハードルは高いです。
また、コンサルタントに似ている職種として、コーチやカウンセラーなどが挙げられます。クライアントの悩みを聞き出して、目標解決に寄り添うといった仕事内容です。
いずれの仕事も専門的な技術の他に、相手から信頼されるような人柄が求められます。
フリーランスになる前に取り組むべき5つのこと
これからフリーランスになりたい方は、独立前に5つの内容を理解しておきましょう。
- スキルを身につける
- 取引先を確保する
- 信用が必要な契約を交わす
- 税金を理解する
- 保険を見直す
1つずつ解説していきます。
1.スキルを身につける
フリーランスで生計を立てるためには、専門的なスキルの習得が必要です。
スキルなしで独立を目指す方がいますが、以下のようなデメリットがあるのでおすすめしません。
- できる仕事が限定される
- 単価が低くて疲弊しやすい
- 結果が出せずに契約を打ち切られる
フリーランスは正社員と違い、自分のスキルが市場価値になります。そのため、常にスキルアップを意識して、価値を提供できる人材になることが重要です。
とはいえ、フリーランスに必要なスキルの習得方法がわからないと悩む方がいるかもしれません。
そこでおすすめなのが、約5,000人のメンバーが参加する人生逃げ切りサロンです。各Web業界の実力者から、11種類のスキルをオンライン講座で学習できます。
これからフリーランスを目指す方は、ぜひ検討してみてください。
2.取引先を確保する
フリーランスになる前に、継続的に仕事を発注してもらえる取引先を確保しておきましょう。
なぜなら専門的なスキルを身につけていても、仕事相手がいなくなると収入が不安定になってしまうからです。
勤め先の企業に案件を発注してもらえないか相談したり、オフラインイベントへ参加したりなど、積極的に人脈を作るといいでしょう。
会社員のうちに複数の仕事相手を見つけておくことで、独立後に営業で疲弊せずに済みます。
3.信用が必要な契約を交わす
信用度が高い会社員のときに、審査制の契約を交わしておくといいでしょう。
フリーランスは社会的な信用度が低いため、以下のような審査に通らないケースがあります。
- クレジットカードの作成
- 賃貸物件の入居
- ローンの申し込み
特に事業用の口座とクレジットカードを作っておくと、確定申告に必要な帳簿付けに役立つので、独立前にしっかり準備しておきましょう。
4.税金を理解する
会社員からフリーランスになると、税金の支払いを自分で行わなければいけません。
フリーランスが納める税金は、大きく以下の4つです。
- 所得税
- 住民税
- 個人事業税
- 消費税
なお、個人事業主は所得が290万円以下、消費税は2年前の年間売上額が1,000万円以下であれば、納税の義務はありません。
また、フリーランスになったら節税のためにも、青色申告承認申請書と開業届は提出することをおすすめします。
フリーランスは知識があれば納税額を軽減できるので、独立前に税金の勉強をしておきましょう。
5.保険を見直す
会社員とフリーランスでは、加入する保険が異なります。
フリーランスが加入する保険は、以下の3つ。
- 国民健康保険
- 国民年金保険
- 介護保険(40歳以上)
会社員からフリーランスになった場合、勤め先の健康保険に継続するか、新しく国民健康保険に加入するか選ばなくてはいけません。
また、健康保険と同様に、会社員時代に加入していた厚生年金から、国民年金保険へ変更する必要があります。
会社を退職してから届出を出すまでには期限があるので、保険の見直しは後回しにせず、早めに行うようにしましょう。
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