「フリーランスのカメラマンって稼げるの?」
「撮影の仕事ってどうやってとってくればいいの?」
「未経験からフリーランスのカメラマンになる方法を知りたい」
などと考えていませんか?
スマホでも高いクオリティの写真や動画を撮影できるようになり、撮影という仕事は身近なものに感じられるようになりました。カメラを趣味にしている方や、副業を考えている方の中で、フリーランスのカメラマンに興味を持っている方も少なくありません。
しかし、フリーランスのカメラマンとして仕事をする上で、スキルの学び方や仕事の取り方がわからないという方も多いでしょう。
そこでこの記事では、未経験からフリーランスのカメラマンになる方法として、以下の4つを解説します。
- フリーランスのカメラマンの働き方と収入
- フリーランスのカメラマンになるまでの手順
- スキルを学ぶ方法
- 仕事を得る方法
- フリーランスのカメラマンのメリット・デメリット
スキルをしっかり学び、営業力をつければ、副業からフリーランスのカメラマンは目指すことは可能です。こちらの記事を、ぜひ参考にしてみてください。
フリーランスのカメラマンの働き方と収入
フリーランスのカメラマンとは、企業に属さずに個人で活動する人です。ここでは、以下の2つの点からフリーランスのカメラマンの仕事について解説します。
- 働き方
- 収入
それぞれ詳しく見てきましょう。
1. 働き方
フリーランスのカメラマンの働き方は、大きく以下の2つがあります。
- 業務委託契約
- 単発での受注
業務委託契約は、月何日などの稼働日を決めて、日給で報酬を受取る形態などで働きます。一方、単発での受注の場合は、単発の撮影の案件を受けて、その都度報酬を受取る働き方です。
業務委託契約は、単発での受注に比べて収入が安定することや、営業にかける時間が減らせる点で、メリットがあります。契約先は、主に以下のような企業があります。
- 結婚式場
- フォトスタジオ
- 雑誌社
フリーランスは、毎月の仕事を安定的に確保することが継続する上での大きなポイントです。
フリーランスのカメラマンを目指す方は、仕事を獲得するという視点から働き方を検討してみてください。
2. 収入
フリーランスのカメラマンが仕事を受注する際の料金の相場は、以下の表を参考にしてみてください。
料金 | |
スタジオ撮影 | 3,000円程度 +写真プリント料金(3,000~15,000円程度) |
結婚式撮影 | 50,000~100,000円 |
店舗・商品撮影 | 10,000~30,000円/撮影時間 4,000~5,000円/商品 |
動画撮影 | 10,000~20,000円/撮影時間 +編集費用(100,000円程度) |
参考:【写真撮影の料金相場は?】プロカメラマンに依頼して好印象な写真を撮ろう! – 発注者向けノウハウ
撮影単価は、撮影対象や方法によって違います。スタジオや結婚式撮影は固定料金、店舗・商品などを出張して撮影する場合は撮影時間単位で料金が決まることが一般的です。
商品撮影の場合は、1点いくらと決まっている場合もあります。
また近年需要が増えている動画撮影は、撮影した映像を渡すだけでなく、編集まで行うと料金は大きく違います。
フリーランスのカメラマンは、撮影だけではなく、編集やデザインなど関連する業務をまとめて受けることで単価を挙げられます。優秀な方であれば、年収1,000万円を超えることが可能なため、高収入を目指す場合には高いスキルと実績をつけましょう。
フリーランスのカメラマンとしてのスキルアップを考える際に、撮影以外の技術についても検討してみてください。
フリーランスカメラマンになるまでの手順5ステップ
ここでは、フリーランスのカメラマンになるまでの手順を解説します。
- 方向性を決める
- 仕事に必要なものをそろえる
- 必要なスキルを身につける
- ポートフォリオを作成する
- 案件に応募する
順番に見てきましょう。
1. 方向性を決める
まずは、カメラマンとしての方向性を決めましょう。
例えば、フォトグラファーであったとしても、ウェディングや広告など幅広い分野があります。カメラマンを仕事で行う場合、専門領域を作ることで案件の獲得につながりやすいです。
後で方向性を変えることはできますが、カメラマンとしての軸になる部分です。どの分野のカメラマンになりたいのかを決めましょう。
2. 仕事に必要なものをそろえる
方向性を決めた後は、実際にカメラマンの仕事に必要なものを揃えていきましょう。
最低限必要になってくる機材は以下の通りです。
- カメラ
- レンズ
- 三脚
- 照明機材
- カメラバッグ
- 予備バッテリーやSDカードなどの周辺機器
カメラやレンズが必要なのはもちろんですが、三脚や照明機材もカメラマンに欠かせません。また、カメラマンは出張が多いため、持ち運ぶためのバックが必要です。
機材を揃えるには多くのお金が必要です。しかし、カメラマンとして仕事するには欠かせない道具になるため、揃えるようにしましょう。
3. 必要なスキルを身につける
カメラマンに必要なスキルを身につけ、高品質な作品を作れるようにしましょう。
カメラマンの仕事は単に写真や動画を撮るだけではありません。カメラを扱う技術だけでなく、コミュニケーション能力や編集スキルなど、幅広い能力が必要です。
具体的には以下のスキルが必要です。
- 撮影スキル
- コミュニケーションスキル
- 編集・現像スキル
- 営業スキル
具体的撮影スキルは、レンズの選定や絞り調整について知識を深めておきましょう。被写体に合わせて広角レンズを使うのかや、撮影場所に合わせて適切にF値を調整できるような状態になれるとよいです。
他にも、どの画角から撮るのかと言った構図を考える力や光量の調整など、多くの知識が必要です。プロが撮った写真を見て、真似をしながらたくさん撮影することが上達への近道と言えます。
また、カメラの扱いだけ巧みであっても、相手の緊張をほぐせるようなコミュニケーション能力がないと、良い写真は取れません。撮影だけではなく、お客様からの要望に合わせて編集できるようにしておきましょう。さらに、フリーランスとして活動するためには、営業力やクライアントとの交渉スキルも必要です。
カメラマンとして活動する際には、撮影だけではなく多くのスキルが必要です。まずはカメラマンに必要なスキルを把握し、実践で活かせるレベルになるように身につけましょう。
4. ポートフォリオを作成する
必要な道具を揃えたら、仕事を獲得するためのポートフォリオを作成しましょう。
ポートフォリオサイトは、カメラマンとしてのスキルや作品を文章を交えて総合的に伝えられるツールです。クライアント側は、実績がわかると仕事を依頼したときのイメージがしやすいです。信頼できそうなプロフィールと質の高い作品を載せることができれば「この人に依頼したいな」と思ってもらえます。
また、ポートフォリオを作成する際は、以下の点に注意しましょう。
- 見やすいデザインを意識する
- 詳しい説明をつける
- 幅広いデザインを載せる
ただ作品を提示するだけではなく、どういう意図で撮影したのかやどんな機材を使ったのかなどの情報を盛り込むと良いです。仕事の獲得やカメラマンとしての活動の広報の効果があるため、ポートフォリオは必ず作成しましょう。
5. 案件に応募する
ポートフォリオを作ったら、SNSやクラウドソーシングなどで案件を探して営業してみましょう。
案件に応募する際は、ポートフォリオに用意している作品と類似の仕事であれば、任せてもらえる可能性が高いです。
例えば、旅行雑誌の写真撮影の案件に応募するとします。この時、過去に撮影した旅行写真をポートフォリオに掲載し、応募の際にクライアントに提示できると効果的です。
なお、実績が少ない初心者の場合、提案文を送っても断られることや返信が無いことが多いです。案件獲得につながらなくても落ち込まず、別の案件に応募しましょう。また、クライアントは多くの提案文を読むため、文章全体の読みやすさも意識して営業することが重要です。
フリーランスのカメラマンとしてのスキルを獲得する3つの方法
未経験からフリーランスのカメラマンになるにはどのような方法があるでしょうか。ここでは、以下の3の方法を紹介します。
- スクールで学ぶ
- アシスタントとして経験を積む
- 独学する
それぞれ詳しく解説します。
1. スクールで学ぶ
カメラマンとして必要な技術をスクールで学ぶ方法は、以下の3つの選択肢があります。
- 一般向けのスクール
- 専門学校
- 大学
一般向けのスクールには、半年から1年程度のコースや、単発で行われる講座があります。カメラを本業にしたい方から、副業や趣味として取り組みたい方まで幅広い方を対象としています。
教室に通う講座のほか、オンラインで学べる講座が用意されているスクールも数多くあることが特徴です。
費用は、週1回半年のコースの場合50万円程度から、単発の講座の場合は1回数千円で参加できます。オンラインスクールの場合、料金は様々で、1~10万円程度が一般的です。
専門学校は、カメラマンの養成として有名な「東京綜合写真専門学校」や「日本写真芸術専門学校」などがあります。学費は、年間120万程度かかりますが、学歴に書けるため、企業への就職を希望する方におすすめです。
大学は、芸術学部などの写真学科で学ぶ方法です。大学は、入学金と授業料で4年間で600~700万円程度は必要です。これから大学へ進学する高校生などは、検討してみると良いでしょう。
副業カメラマンを目指す場合は、時間やお金の観点から一般向けのスクールがおすすめです。
2. スタントとして経験を積む
フリーランスとして仕事を始める前に、プロのカメラマンの元でアシスタントとして経験を積む方法があります。アシスタントの仕事は、求人サイトで探せます。多くの場合、時給1,000~2,000円程度、または日給制です。
プロのカメラマンから指導はスクールでも受けることは可能ですが、アシスタントは実践の経験の場をつめる点で、スキルアップする有効な方法でしょう。
3. 独学する
独学で知識・技術を磨いてカメラマンになることができます。インターネット上には、無料で多くの情報があるため、独学でカメラマンに必要な知識やスキルは学べます。
例えば、YouTubeにはカメラマンが撮影テクニックや機材の使い方を紹介している動画がアップされています。インプットができたら、実践して良い作品ができるように機材を扱えるようにしましょう。
独学で知識と技術を身に付けたとしても、自分の写真や作品を周りに良いと思ってもらえなければ仕事はもらえません。
独学であれば自分のペースで勉強できることや、費用を抑えられるなどのメリットがあります。しかし、分からないところがでてきても自力で解決しなければいけないため、注意しましょう。
フリーランスのカメラマンが仕事を探す方法4選
フリーランスのカメラマンは、自分で仕事を受注してこなければなりません。ここでは、フリーランスのカメラマンが仕事を得る4つの方法を解説します。
- ホームページやSNS経由で依頼を受ける
- クラウドソーシングを利用する
- 知人から紹介を受ける
- ストックフォトサイトを利用する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. ホームページやSNS経由で依頼を受ける
ホームページやSNS経由で、仕事を受ける方法があります。
ホームページにポートフォリオを掲載しておくと、営業の際に役立ちます。ポートフォリオとは、作品集のことで、自身の撮影技術や得意な写真を相手に伝えることが可能です。
SNSは、自身の作品の発表媒体として活用できます。定期的に撮影した写真を投稿することで、撮影を依頼したい方が目にとめてくれる可能性があります。
具体的には、写真主体のSNSである「Instagram」や、拡散性のある「Twitter」がおすすめです。
Instagramは、ハッシュタグで写真を検索する文化があります。「#撮影依頼募集中」などのハッシュタグを付けて自身の写真を投稿すると良いでしょう。
ホームページやSNSに自身の作品を掲載しておくと、自分で営業をかけなくても、依頼者に見つけてもらえる可能性があります。ぜひ有効に活用しましょう。
2. クラウドソーシングを利用する
クラウドソーシングサイトを利用して、仕事を募集する方法があります。
クラウドソーシングサイトとは、仕事をしたい人と依頼したい人をオンライン上でマッチングするサービスです。代表的なものに「Lancers」や「CrowdWorks」があります。
クラウドソーシングサイトには、数多くの撮影依頼の案件が掲載されています。
スタジオ撮影などの本格的な案件だけでなく、日常生活の中で撮影できる写真や動画の募集を募集している案件もあります。例えば、以下のような手軽に取り組める案件が数多く掲載されています。
- 飲食店の動画撮影
- あなたの飼っているペットの写真撮影
- ◯◯市内のマンションの内観の撮影
クラウドソーシングサイトでは、仕事をしたい人が自分のプロフィールを掲載できるページがあります。ポートフォリオの掲載も可能なので、営業媒体として情報を充実させておくと良いでしょう。
3. 知人から紹介を受ける
知人に、フリーランスのカメラマンとして活動していることを伝えておくと、仕事、プライベートの両面から撮影の依頼を受けられる可能性があります。
プロに写真を撮影して欲しいというニーズは、身近に数多くあります。例えば、家族写真や記念写真などの撮影のニーズは、身近に意外と多くあります。
フリーランスのカメラマンとして駆け出しの時期は、積極的に知人に声をかけて、仕事をもらいましょう。
4. ストックフォトサイトを利用する
撮影の依頼案件ではありませんが、撮影した写真をストックフォトサイトで販売する方法があります。
ストックフォトサイトとは、自分で撮った写真を、1枚40~150円程度で販売できるサイトです。ストックフォトサイトは、数多くあり、代表的なものは以下の3つです。
- PIXTA
- shutterstock
- スナップマート
フリーランスのカメラマンとして仕事をスタートしても、撮影の仕事をすぐに数多く獲得できるわけではありません。副業としてカメラマンを始める方は、撮影案件を受けるだけでなく、ストックフォトサイトで販売するところからはじめてみることも良いでしょう。
フリーランスのカメラマンのメリット3選
フリーランスのカメラマンは、企業所属のカメラマンに比べて、個人の裁量で働けることが特徴です。ここでは、フリーランスのカメラマンのメリットを以下の3点から解説します。
- 仕事のスケジュールを自分で組める
- 自分次第で収入を増やせる
- 仕事を選べる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 仕事のスケジュールを自分で組める
フリーランスのカメラマンは、企業に籍を置いていないため、自分で仕事をする日を決められます。
家庭の事情などでフルタイムで働けない方や、副業で取り組む方にとって、フリーランスは仕事をしやすい働き方です。
未経験からカメラマンを目指す方は、自分の可能なスケジュールと業務量で、副業で仕事を始めると良いでしょう。
2. 自分次第で収入を増やせる
フリーランスのカメラマンは、自分次第で収入を増やせます。営業力があれば仕事を増やしていける上に、働いた報酬は自分に直接入るためです。
企業で働く場合は、カメラマンであっても月給制のサラリーマンです。サラリーマンの場合、給与をあげることは自分の努力だけでは限界があります。
3. 仕事を選べる
フリーランスのカメラマンは、自分で仕事が選べます。カメラマンが活動する分野は数多くあり、自分が撮影したい分野にしぼって活動をすることが可能です。
例えば、以下のようなテーマに特化したカメラマンを目指すことができます。
- 料理
- 商品
- 店舗
- 子どもの記念撮影
- 結婚式
- スポーツ
企業に所属するカメラマンの場合は、自分の関心とは関係なくに、与えられた仕事をしなければなりません。
何らかのテーマに特化したカメラマンを目指す場合は、フリーランスのカメラマンとして活動することは、一つの有効な手段と言えます。
フリーランスのカメラマンのデメリット2選
フリーランスのカメラマンは、個人で働くことによるデメリットがあります。ここでは、フリーランスのカメラマンのデメリットを、以下の2点から解説します。
- 営業や事務を自分でする必要がある
- 安定して仕事を受けられるようになるまでに時間がかかる
それぞれ確認していきましょう。
1. 営業や事務を自分でする必要がある
フリーランスのカメラマンは「営業」や「事務」を自分でしなければなりません。
フリーランスのカメラマンは、誰かが仕事をとってきてくれるわけではありません。また、経理や税金に関する事務も、自分の仕事です。
フリーランスのカメラマンが撮影に集中するためには、必要な営業や事務を効率よく行うことを考える必要があります。
2. 安定して仕事を受けられるようになるまでに時間がかかる
フリーランスのカメラマンは、安定して仕事を受けられるようになるまでに時間がかかります。
フリーランスのカメラマンの駆け出し時期は、多くの場合、仕事がありません。カメラマンに限らず、新しく事業を始める際に、はじめからお客さんがいるということは、稀でしょう。
これからフリーランスのカメラマンとして仕事を始める方は、安定して仕事を受けられるまでには時間がかかるということを肝に命じておきましょう。
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