「マーケティング分析の種類が知りたい」
「マーケティングの勉強方法が知りたい」
「課題毎のマーケティング手法が知りたい」
マーケティングに対するこのような悩みをお持ちではないですか?
最近は誰でも気軽に使える分析ツールが登場していますが、具体的にどのように分析すれば効率よくマーケティングが行えるのかは気になるポイントですよね。
そこでこの記事では、マーケティング関する以下の内容を解説します。
- マーケティングの分析手法
- マーケティングの種類
- マーケティングの勉強方法
マーケティングを学びたいけど、転職やスクールに通うのはハードルが高いという方は、ぜひこの記事を参考にしてみて下さい。
目次
マーケティングとは商品を売るための調査・分析・施策のこと
マーケティングとは、商品を継続して売れる仕組みを作るための戦略です。
商品を戦略的に売れるようにするためには、以下3つの作業に分けられます。
- 調査
- 分析
- 施策
それぞれについて知ると、マーケティング活動の流れがわかります。
【調査】セグメンテーション
セグメンテーションは、見込み顧客をニーズや特性に応じて、細分化する作業です。
セグメンテーションの分類例としては、以下の通りです。
- 地理的変動(都市や地方など地理的な条件に関連する特性)
- 人口動態変数(性別や職業など人口に関連する特性)
- 心理的変数(価値観や性格に関連する特性)
上記3つの変数を組み合わせて、見込み顧客をグループ分けします。
例えば「東京都内で男性向けサウナ事業を行っている」という場合、地理的変動は「東京都内」、人口動態変数は「男性」とセグメントされます。
詳しいリサーチを行うなかで「年代」や「どういう価値観を持っているか」までわかるようになるでしょう。
もし新たにサウナ事業を行いたい場合は、市場調査を行い、どのエリアでどういう人がサウナに興味を持っているのかをリサーチし、セグメントに分けます。
このセグメントが正しく行われていないと、次のターゲティングが難しくなってしまうため、しっかり分類する必要があります。
【分析】ターゲティング
セグメンテーションの後に行うマーケティング活動が、ターゲティングです。
ターゲティングとは、セグメンテーションによって細分化された市場の中から、自社がターゲットに据える市場を選ぶ作業です。
市場は、多様な顧客層がいるため、無作為に選んでもマーケティング戦略は失敗します。
セグメンテーションで細分化して、ターゲティングで自社が勝負する市場を選びましょう。
例えばサウナに関してセグメント分けを行った結果、東京都内の40代男性にニーズが高いとわかったら、そこに照準を合わせるというイメージです。
限られた資源の中で、利益を最大化するために行うのが、ターゲティング活動だといえます。
【施策】ポジショニング
ポジショニングとは、ターゲティングで設定した顧客層に対して、自社製品の魅力を伝えるマーケティング活動です。
競合他社との関係を明確にし、差別化すべきポイントを洗い出し、立ち位置を明確にします。
ここで大切なのは、企業視点ではなく、顧客から見た時の商品の魅力です。
例えばサウナが好きな東京都内の40代男性にターゲティングをした結果「人が多くて快適に利用できない」という悩みがわかったとします。
そこで他のサウナ事業と差別化して、少人数でゆったり使えるプライベートサウナを展開することが、ポジショニングです。
他にも「都内でも◯◯エリアはニーズがあるのにサウナが無い」「水着着用でもいいので、家族で入れるサウナが欲しい」などのニーズがあるかもしれません。
このようにターゲティングを行った顧客層の悩みを明確にし、他社と差別化して魅力を伝えるのが、マーケティングでは重要です。
市場分析に使用するマーケティングフレームワーク3選
マクロ環境や、競合他社について分析する際のマーケティング手法を3つ紹介します。
外部環境から調べたり、顧客の行動を可視化したり、分析する手法は様々です。
3つのマーケティング手法をそれぞれ解説します。
1.マクロ環境や自社について分析するPEST分析
PEST分析は、戦略立案や戦術設計の際に使用します。
戦略を考える際に、外部環境を以下の4要素から分析します。
- Politics(政治)
- Economy(経済)
- Society(社会)
- Technology(技術)
経済(Economy)は、都心部と地方での教育格差や、教育へ投資する動きの活発化など。
技術(Technology)は、ICT教育の発展や、リモートワーク普及に伴うオンライン教育の充実などが挙げられます。
PEST分析は、企業が成長、または衰退する要因となるため、長期的な視点で見ます。
新規事業の立ち上げや、事業戦略の際に自社の現状を把握する際に使われるのがPEST分析です。
2.顧客について分析するカスタマージャーニー分析
カスタマージャーニー分析とは、カスタマージャーニーマップ上で、顧客の感情や行動を明らかにする分析手法です。
カスタマージャーニーマップとは、顧客が商品を購入するまでの一連の流れを時系列にしたものです。
顧客が商品を購入に至るまでの流れは以下の6つに分けられます。
- 認知
- 情報収集
- 比較検討
- 購入
- 利用
- 継続購入
カスタマージャーニー分析を使用すると、各項目ごとの原因がわかるため、課題が明確化します。
例えば、購入の数値が落ちていると、金額設定が誤っている可能性があり、継続購入の数値が落ちていると、商品に対する満足度が低いなどです。
顧客の行動を細分化し分析を行うのが、カスタマ―ジャーニーマップ分析です。
3.競合について分析する4P分析
4P分析とは、4つの要素からマーケティング戦略を設計する手法です。
自社の分析を行う場合は、誰に、どのように提供するのか確認します。
競合他社を分析する際は、下記4つの要素を確認し、自社の競合優位性を見出す際に用います。
- 製品
- 価格
- 流通
- 販売促進
他社の競合マーケティングの特徴が理解できるだけでなく、成功要因や失敗要因も可視化でき、具体的なマーケティング戦略を立案できるのが4P分析です。
課題解決に使用するマーケティングフレームワーク3選
企業の課題解決に使用するマーケティング手法を3つ紹介します。
1つの課題に対して、特定のどの手法で解決するかは、状況に合わせて異なります。
ストーリーを4コマで描いて可視化するものや、メリット・デメリットを書き出して課題解決を行う手法など様々です。
マーケティングは身近な課題に対しても利用できるので、様々なマーケティング手法を試してみましょう。
1.制限なくアイデアを発想する形態分析法
形態分析法は、課題解決や新しい発想を得るためのマーケティング手法です。
課題や新しいテーマを構成する変数の組み合わせを洗い出した上で、全てのパターンを試して最善策を見つけます。
変数と要素は、解決したい課題や新しいテーマを構成する基本的な項目です。
例えば「新しいカフェを作る」というテーマなら、構成している変数は以下の3つが挙げられます。
- 雰囲気
- 場所
- 機能
1つの変数に対して、要素を書き出します。
【新しいカフェの形態分析】
雰囲気 | 落ち着いている、開放感がある、レトロな空間 |
場所 | 少し郊外で人の少ない場所、駅チカで訪れやすい場所、ついでに寄れる商店街の中 |
機能 | 電源を完備してパソコンが使える、食事が充実している、飲み放題プランがある |
新しいテーマや解決したい課題に対して、影響度の高さで変数を洗い出し、考えられる要素を3~5つほど絞って考えます。
ここから要素を組み合わせて「駅の近くにある、落ち着いてパソコンが使えるカフェ」など、様々なパターンを出します。
このように新しいアイデアを出すための手助けとなるのが、形態分析法です。
2.アイデアを形にするストーリーボード
顧客体験のプロセスを時系列で整理するのが、ストーリーボードです。
課題解決を行う上で、ストーリーを描きだして、曖昧な価値提供を明確にします。
具体的には、問題を抱えている人物がそれを解決するまでのサクセスストーリーを4コマで描きます。
最初は、現状の問題を描いて、最後のコマは、課題が解決した状態のゴールです。
現状からゴールまでの問題解決のプロセスを、2と3コマ目に描きます。
4つのコマを描き終えたら、各コマのナレーションを、テキストで加えて情報を明確化します。
ユーザーが感じる価値を視覚化し、メンバー間でもイラストイメージしやすいため、課題解決がわかりやすくなるのがストーリーボード分析です。
3.アイデアの評価と選択をするブロコン表
選択肢のメリット・デメリットの情報を整理し、比較・意思決定の参考になるものを収集する分析手法です。
例えば「外注している社員研修を内製化する」という選択肢に対して、賛成意見(メリット)と反対意見(デメリット)を洗い出します。
【プロコン表の例】
メリット | デメリット |
・研修のノウハウが確立できる ・より自社の思いを伝えやすい ・自社に必要な要素だけを厳選して研修できる |
・人的コストが発生する ・研修のプロではないため、効果が出ない可能性がある ・資料の準備に時間がかかる |
このようにメリット・デメリットを出したら、重要度の評価を行います。
数字で重要度を付けると、課題に対して、最も良い点と悪い点が把握できるでしょう。
特にデメリットを可視化して、課題解決に対して意思決定をします。
メリット・デメリットを書き出して、メンバー間で共有すると、適切な課題解決のマーケティングが行えます。
戦略立案に使用するマーケティングフレームワーク3選
戦略立案に関するマーケティング手法は、以下3つです。
- 戦略の方向性を考えるクロスSWOT
- どのように実現するかを考えるAIDMA
- 適切な目標を設定するSMART
それぞれ解説します。
1.戦略の方向性を考えるクロスSWOT
クロスSWOTは、SWOT分析で出した結果を基に、戦略の方向性を検討する手法です。
SWOT分析とは、以下4つの軸で自社の商品を評価するマーケティング手法です。
- 強み:自社や商品のプラスの要因
- 弱み:自社や商品のマイナスの要因
- 機会:市場におけるプラスの要因
- 脅威:市場におけるマイナスの要因
例えば売上を伸ばしたいラーメン店を、以下のようにSWOT分析するとします。
強み: 男性の割合が多い 外国人観光客の割合が多い |
弱み: 女性客が少ない 客単価が低い 現金決済のみの対応 |
機会: インバウンド需要の向上 使いやすい決済サービスの登場 |
脅威: 競合の出店数増加 人材不足 |
これらの分析結果から、「強みと脅威」をかけあわせたり「弱みや機会」をかけあわせたりするのが、クロスSWOTです。
ラーメン店の場合、「使いやすい決済サービスを導入し、よ利用しやすい環境を整える」という戦略を立てられます。
このように強みや機会を洗い出して、戦略を考えるのが、クロスSWOT分析です。
2.どのように実現するかを考えるAIDMA
AIDMAは、消費者の購買プロセスを以下5つに分けて可視化するマーケティング分析手法です。
- Attention(認知)
- Interest(関心)
- Desire(欲求)
- Memory(記憶)
- Action(購買・行動)
消費者目線に立って施策の設計ができるため、マーケティング以外にも、営業や広報活動の改善策を洗い出す場面でも活用できます。
消費者の購買決定までの心理的プロセスを分析でき、どの段階にいるかを把握して、そこに対する打ち手の戦略を考えられるマーケティング手法です。
3.目標を設定するSMART
SMARTは、良質な目標を設定するためのマーケティング手法です。
戦略を決める際に、目標設定は具体的でなければいけません。
SMARTは以下5つに分類して、目標を設定します。
- Specific(具体的か)
- Measurable(測定可能か)
- Achievable(達成可能か)
- Result-based(成果にもとづいているか)
- Time-bound(期限はあるか)
調査や現状分析を基に、適切な目標設定を行う際にSMARTを活用します。
代表的なデジタルマーケティングの種類7選
インターネットを活用して行われるマーケティングを7つ紹介します。
検索エンジンで上位表示されるように行う堅実なマーケティング手法から、インフルエンサーに商品レビューをしてもらい、読者目線で情報発信するものまで、デジタルマーケティングを7つ紹介します。
1.SEM
SEMとは、検索エンジンマーケティングの略称で、Webマーケティングの一部です。
SEMの施策としては、SEOとリスティング広告の2つを行います。
SEOとは、検索結果で上位に表示するための施策を言い、リスティング広告とは、検索結果の画面上部に表示される広告です。
リスティング広告は、1クリックに対して料金を支払い、獲得した顧客層に対して的確にアプローチを行えます。
Webサイトへの集客に、重きを置いたデジタルマーケティングがSEMです。
2.インバウンドマーケティング
インバウンドマーケティングとは、見込み客と自然に出会い、少しずつ購買意欲を育て、購入につなげるマーケティング手法です。
例えば、ブログやSNSがあります。
顧客が自ら行動し、興味を持った際にブログやSNSに来てもらい、商品の購入までを行うマーケティング手法です。
また、顧客を育てるという観点から、最近ではLINEで集客する企業も増えてきました。
低コストで始められ、リピーターへつなげやすいマーケティング手法が、インバウンドマーケティングです。
3.コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングとは、読者にとって価値ある情報を発信し、時間をかけて顧客やファンへと育てていくマーケティングです。
見込み顧客に対して、興味を持ってもらえるまで、有益な情報を発信し続け、こちらから積極的な売り込みをしません。
具体的な施策には、オウンドメディアやメールマガジンなどがあります。
積極的な売り込みを行わないため、顧客を育てるという観点で、長期戦略のマーケティングとして、継続して情報発信をし続けます。
デジタル化が進んでいる現代に合ったマーケティング手法の1つが、コンテンツマーケティングです。
4.ソーシャルメディアマーケティング
SNSを活用したマーケティング手法です。
SNSマーケティングは、Webサイトやメールマガジンなどを活用したマーケティングとは異なり、顧客と双方向のコミュニケーションが取れるので、取り入れている企業も増えています。
業種を問わず、企業は1つ以上SNSアカウントを運用する時代になりました。
SNSを活用して情報発信を行いますが、顧客の声を聞いて、ユーザーとの距離を縮め、ファンになってもらうのがソーシャルメディアマーケティングの目的です。
長期目線でSNSアカウントを育てる必要がありますが、低コストではじめられるのもSNSマーケティングのメリットです。
5.動画マーケティング
YouTubeが成長するのに伴い、需要が増加しているのが動画マーケティングです。
TikTokやInstagramなど、ショート動画も需要が増加しています。
動画マーケティングのメリットは、1つの動画で発信できる情報量の多さです。
1分間の動画コンテンツに、Webサイト3,600ページ分の情報量があると言われるほど、短時間で大量の情報を伝えられます。
また、文章と違い、動画は五感に訴えられるので、購買行動に促しやすいのもメリットの1つです。
スマートフォンの普及により、需要が年々高まっているのが、動画広告マーケティングです。
6.メールマーケティング
メールを通じて、コミュニケーションを図り、集客や購入につなげるマーケティング手法です。
近年のメールマーケティングでは、送信先の顧客に対して、時間や配信頻度などを設定できます。
メールの開封率や、クリック率なども見られるため、効果を検証しながら、マーケティングの精度を高められます。
メールマーケティングは古いという声もありますが、低コストで顧客に対して個別にマーケティングを行えるので、需要があります。
7.インフルエンサーマーケティング
SNSで大きな影響力を持つインフルエンサーに、商品やサービスを紹介してもらい、認知拡大や消費者の行動を促すマーケティング手法です。
インフルエンサーマーケティングは、ターゲットが明確なのと、消費者目線のレビューを見込み顧客に届けられます。
インフルエンサーが情報発信しているフォロワーに届けられるため、マーケティングを行う上では、届けたい見込み顧客層に商品情報を届けられるメリットがあります。
インフルエンサーが商品を使用して、読者目線で発信するので、見込み顧客もその商品を購入したイメージをしやすいのもメリットです。
狙った見込み顧客に対して、消費者目線で情報発信できるのが、インフルエンサーマーケティングです。
個人がマーケティングを学ぶ3つの方法
マーケティングを学ぶ方法は3つあります。
マーケティング会社に就職・転職しなければスキルは身に付けられないと思っている方もいますが、企業に属さなくても、マーケティングスキルは身に付けられます。
3つ紹介します。
1.オンラインサロンで学ぶ
マーケティングに関する勉強をするには、マーケティングに特化したオンラインサロンへ入会するのがおすすめです。
講座で体系的な学習を出来るのはもちろん、有名なマーケターとつながって、直接交流ができる点が魅力。
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2.個人で案件を受注する
マーケティングは現場を通して経験するのが、1番身につきます。
ただ、いきなり案件を受注するのは中々難しく、企業も実績がない人にマーケティングは依頼しません。
1度自分で、SNSを運用したり、ブログを作ったりして成果を出してから、企業から案件受注を目指しましょう。
3.個人で商品を販売する
個人で行えるマーケティング活動は、ブログやオンラインサロンの開設などです。
商品を販売して、消費者の反応を見ながら仮説・検証を行うのは、立派なマーケティングです。
商品を販売する過程で、マーケティングに必要なコピーライティングや、心理学を学びながら実践するので、マーケティングスキルが身につきます。
SNSアカウントのフォロワーを、1,000人にするなども立派なマーケティング活動の1つです。
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