「Vimeoで動画販売してみたいけど、やり方がよくわからない」
「手数料ってどのくらい?有料配信ってどうやるの?」
そんな悩みを感じていませんか?
Vimeoの動画販売は、クリエイターが自分のコンテンツを直接販売・収益化できる便利な方法です。
ですがプランの違いや機能が多く、最初は少し戸惑うこともありますよね。
この記事では、Vimeoでの動画販売のやり方や手数料、有料配信の具体的な手順まで、初心者にもわかりやすく解説しています。
これから動画を収益化したい方は、ぜひ参考にしてみてください!
【Vimeoの特徴は?】YouTubeと比較!

Vimeoは商用利用や高品質な映像作品の発表を目的とするプラットフォームで、YouTubeとは異なる特徴を持っています。
動画制作者の立場からみたVimeoとYouTubeの違いには、以下の内容があります。
Vimeoは動画を販売できるがYouTubeはできない
Vimeoは自身が制作した動画の販売が可能です。
クリエイターは制作した動画にオンデマンド機能を使って価格を設定し、レンタルや買い切り形式で視聴者から代金が得られます。
一方、YouTubeでは動画販売が認められていません。
メンバーシップやスーパーチャット、広告などによって収益化する仕組みはありますが、動画の販売は禁止されています。
Vimeoはアップする動画のデータ量によって有料だがYouTubeは無料
Vimeoはアップロードできる動画容量に応じて、料金プランが設定されています。
無料プランではアップロードできる容量が1GBしかなく、公開できる動画本数が限られます。
それに対して、YouTubeは1回にアップロードできるファイルサイズの上限がありますが、無料で投稿が可能です。
YouTubeの動画投稿が無料でできる理由には、広告やYouTube Premiumによる視聴者側の有料会員から得られる会費によって、ビジネスが成り立っていることが挙げられます。
Vimeoは広告がないがYouTubeはある

Vimeoは、広告なしで動画コンテンツを視聴者に届けるサービスです。
動画販売や配信を行うクリエイター側から料金を受け取っているため、視聴者に広告を表示する必要がありません。
広告による中断がないため、より快適に動画コンテンツの視聴が可能です。
その反対にYouTubeは、基本的に広告が表示される動画共有サービスです。
月額1,280円(iPhoneは1,680円)のYouTube Premiumへの加入によって、広告を非表示にできますが、選択は視聴者側に委ねられています。
Vimeoはクリエイターがプラットフォームの手数料を負担することによって、ユーザーにより快適な視聴体験を提供しています。
【有料配信の方法】Vimeoで動画販売するやり方は?

Vimeoは動画販売が可能なプラットフォームです。
クリエイターが有料プランの加入で使えるようになる機能によって、視聴者に動画をレンタルや購入してもらい収益を得られます。
Vimeoで動画を販売する主な方法は、以下の3つです。
共有リンクを発行して販売する
VimeoのStarter以上の有料プランでは、リンクを知っている人だけが視聴できる「限定公開」と「パスワード保護」機能が利用できます。
これらの機能を組み合わせて、代金を支払った人だけに動画の提供が可能です。
共有リンクを発行して動画を販売する手順は、以下の通りです。
- Vimeoに動画をアップロードし、プライバシー設定を「限定公開」に設定する
- 動画にパスワード保護を設定する
- 独自の決済システムで代金を受け取る
- 支払い完了後、購入者に限定公開用の共有リンクとパスワードを提供する
共有リンクの発行による動画販売は、Vimeoの決済システムを利用できないため、PayPalなどの決済サービスを自前で用意しなければいけません。
▼コンテンツ販売のオンライン決済サービスについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

▶【初心者必見】コンテンツ販売で利用できる決済サービス7選!選ぶ方法や決済方法も解説
サイトに埋め込んで販売する
Vimeoの動画販売機能によって、自身のWebサイトでも動画の販売が可能です。
この場合も、Starter以上の有料プランへの加入が求められます。
自身のWebサイトやブログに動画を埋め込み、パスワード保護を設定することで、購入者限定のコンテンツとして提供できます。
埋め込みは、Vimeoが提供する埋め込みコードをサイトに貼り付けるだけです。
決済完了後に購入者へパスワードを発行し、視聴権を与える方法で動画のレンタルや販売が行えます。
サイトに埋め込んで動画を販売する手順は、次の通りです。
- Vimeoに動画をアップロードしパスワード保護を設定
- 動画をWebサイトに埋め込む
- 決済システムを導入し購入ページを作成
- 決済完了後、購入者へパスワードを発行
この方法も、リンクを共有して販売する方法と同様に、独自の決済システムが必要です。
Vimeoオンデマンドで販売する
Vimeoオンデマンドは、Vimeoが提供する動画販売のマーケットプレイスで、Starter以上の有料プランへの加入が必要です。
手数料が売上の10%必要ですが、Vimeoの決済システムが利用でき、クリエイターには動画の販売が手軽に始められるというメリットがあります。
Vimeoオンデマンドでは、以下3つの販売方式から選べます。
- レンタル
- 購入
- サブスクリプション
以下は、Vimeoオンデマンドで作品を販売する手順です。
- Vimeoオンデマンドページに作品を追加
- オンデマンドページを作品に合わせてカスタマイズする
- レンタル・購入・サブスクリプションなど販売方法を選択する
- 販売後手数料を除いた90%がVimeoからPayPalを通じて振り込まれる
Vimeoオンデマンドは、Vimeoのプラットフォームで幅広い視聴者を開拓したい方や、複数の販売方式を組み合わせて収益を拡大したい方、決済システムの構築を他者に任せたい方に向いています。
Vimeoで動画販売する5つのステップ

Vimeoで動画を販売するには、アカウントの作成と有料プランへの加入が必要です。
アカウント作成から動画を公開するまでの、5つのステップを紹介します。
1.Vimeoに登録する
Vmeoのアカウント作成方法は、Googleアカウントを使用する方法と、Eメールで登録する方法があります。
Eメールで登録する場合は「名前」「メールアドレス」「パスワード」を入力してください。

アカウント登録が完了すると料金プランの選択画面に移動します。
動画を販売するにはstarter以上の有料プランを選んでください。
参考:Vimeo
2.動画をアップロードする
動画をアップロードするには、画面右上の新規作成をクリックし、その下にあるアップロードを選択します。
動画のアップロードは、ドラッグ&ドロップかファイルを選択してアップロードしてください。

データ量や通信環境によってアップロードに多くの時間がかかる場合があります。
参考:Vimeo
3.概要と販売ページをカスタマイズする
動画をアップロードすると、すべての人が視聴可能な一般公開に設定されているため、販売する場合はプライバシーのプルダウンで「限定公開」もしくは「パスワード」を選択しましょう。
サイトに埋め込む場合は、限定のドメインの埋め込みを許可してください。
また、タイトルや動画の概要などを記入して販売ページをカスタマイズします。
さらに、動画の編集ページからサムネイルの作成も可能です。

参考:Vimeo
4.販売形態と価格を設定する
クリエイーターは販売形式と価格を設定します。
Vimeoでは販売・レンタル・サブスクリプションの販売方法が選択可能です。
Vimeoオンデマンドで動画を販売する場合は、10%の手数料が発生します。
5.動画を公開する
動画を公開すると販売準備完了です。
VimeoはYouTubeのように関連動画機能がないため、動画の存在を広く知ってもらうためには、SNSなどを使った告知が必要です。
Vimeoの5つのプラン

Vimeoには大きく5つのプランが用意されています。
- Free(無料)
- Starter(月額2,000円)
- Standard(月額6,041円)
- Advanced(月額9,167円)
- Enterprise(契約者ごとに設定)
- Vimeoのプランは2024年に変更になった
Free(無料)
Free(無料)プランでは動画販売に必要な限定公開やパスワードの保護機能がありません。
ストレージも1GBであるため、数本の動画のアップロードが限界です。

参考:Vimeo
Starter(月額2,000円)
Starter(月額2,000円)プランの動画ストレージは100GBです。
Starterプランから動画の有料販売が可能です。

参考:Vimeo
Standard(月額6,041円)
Standard(月額6,041円)プランの動画ストレージは1TBです。
このプランからシートライセンス数が2つ用意されています。

参考:Vimeo
Advanced(月額9,167円)
Advanced(月額9,167円)プランの動画ストレージは5TBです。
バーチャルイベントやウェビナーが、無制限で行えます。

参考:Vimeo
Enterprise(契約者ごとに設定)
Enterpriseプランは契約者ごとに設定できるカスタムプランです。

参考:Vimeo Enterpriseのビジネス/ブランド向けのプラットフォーム
Vimeoのプランは2024年に変わった
Vimeoは、2024年6月17日にプラン体系を大きく刷新しました。
これまで各プランは動画本数による制限が設けられていましたが、新プランでは総保存容量の制限に変更されました。
長尺作品や高画質コンテンツは必然的にファイルサイズが大きくなるため、この改訂によってデメリットを被ったクリエイターもいます。
Vimeoで動画販売する際の注意点

Vimeoは動画共有の優れたプラットフォームですが、利用にあたって注意すべき点もあります。
Vimeoで動画を販売する際に注意すべき主なポイントは、以下の通りです。
Vimeoで動画販売するには有料プランの加入が必要
Vimeoで動画販売を始めるためには、視聴制限やパスワード発行機能が必要なため、Starterプラン以上の有料プランへ加入しなければいけません。
各プランの料金は、以下の通りです。
プラン | 月間プラン | 年間プラン(40%0FF) |
Starter | 2,000円 | 1,200円 |
Standard | 6,041円 | 3,625円 |
Advanced | 9,167円 | 5,500円 |
月間プランよりも年間契約の方が一月あたり40%安く利用できます。
Vimeoは拡散力が弱いため動画をSNSなどで宣伝した方がよい
VimeoはYouTubeのような関連動画表示システムがないため、動画の認知度をアップさせるには、SNSなどの活用による独自の集客が必要です。
また、自身のWebサイトやブログなどにも動画を埋め込んで、販路を複数持つことも売上の拡大に有効です。
動画販売の成功には、質の高いコンテンツ制作とともに、戦略的なプロモーション活動も欠かせないのがVimeoの特徴といえます。
現在Vimeoオンデマンドは新規販売者の利用ができない
現在(2024年10月27日)Vimeoオンデマンドは法的要件対応のため、新規販売者の受付を停止しています。
動画販売を検討されている方は、代替サービスであるVimeo OTTの利用が推奨されています。
Vimeo OTTで可能な動画販売の特徴は以下の通りです。
- サブスクリプション形式での提供
- 内蔵のプロモーションツールを使って視聴者を拡大
- 高度な分析ツールで収益化をサポート など
既存のVimeoオンデマンド利用者は、現行のサービスの継続利用が可能です。
今後、法的要件が整えば、Vimeoオンデマンドの新規販売者の受付が再開されることが予測されます。
なお、最新の利用条件については、Vimeoの公式サイトをご確認ください。
Vimeo以外のおすすめ動画販売プラットフォーム3選

Vimeoは自主作成した動画の公開や販売が可能なプラットフォームですが、他にも制作した動画を教材としてオンラインで販売できるものが存在しています。
Vimeo以外でおすすめの動画プラットフォームには、以下のものがあります。
オンクラス

オンクラスはユーザー数が3,000名を超えるオンライン教育のプラットフォームです。
動画やテキストで学習カリキュラムを構築し、教育コンテンツをオンラインで販売できます。
オンクラスは拡張機能が充実しており、チャットサポートやLINEでのステップ配信などユーザーとの接点が豊富に作れます。
オンクラスが提供する主な機能は、以下の通りです。
- 受講生とのコミュニケーション機能
- チャットサポート、LINEステップ配信
- 学習管理機能
- 進捗管理、小テスト作成・実施
- コンテンツ管理機能
- 教材のアップロード、配信設定
決済面では、StripeやPayPalなどの主要な決済プラットフォームと連携しており、スムーズな決済処理が可能です。
料金プランには、受講生5名までは無料で利用できるコースが用意されており、スモールスタートで始めたいオンラインスクール運営者に適しています。
Teachable

Teachableはオンラインレッスンで、受講生にさまざまな教育プログラムを販売できるプラットフォームです。
動画配信や画像、テキスト、音声などの教材をオンラインで提供できます。
Teachableが提供可能なコンテンツには、以下のものがあります。
- 動画講座
- PDF教材
- 画像コンテンツ
- 音声レッスン
- テキスト教材
- クイズ・課題 など
Teachableではオンライン講座の販売ページが簡単に作成できるエディターが用意されており、受講生へのアクセス権の付与や決済などがスムーズに行えます。
また、動画などの教材の価格が柔軟に設定できるのもTeachableの特徴で、サブスクリプションや会員限定価格などによる運営も可能です。
One Stream

One Streamは独自の会員制動画サイトを構築・運営できる法人向けのプラットフォームです。
動画の販売やサブスクリプション、会員限定配信などに対応しています。
One Streamで使える機能には、次のものがあります。
- 動画管理
- LIVE配信
- ユーザー管理
- コメント機能
- グループ配信
- 視聴分析 など
One Streamはユーザー数・配信データ量が、無制限で使える数少ない動画が販売できるプラットフォームです。