「SEの将来性は高いの?」
「転職するならどんな分野を選べばいい?」
「SEを経験した後のキャリアプランが気になる!」
このように考えていませんか?
近年、IT業界の市場は拡大しているので「将来性がある」といわれていますが、SEも例外ではないのか気になりますよね。
結論から述べると、SEの将来性は高いです。
なぜそのように判断できるのか、この記事ではSEの将来性について以下の内容を解説します。
- SEの将来性がある理由
- 将来性がある5つの分野
- 市場価値の高いSEになるポイント
- SEのキャリアプラン
SEとして新たな一歩を踏み出したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
【結論】SEの将来性はある!3つの理由を解説
こちらでは、SEの将来性が高いと判断できる理由について解説します。
- IT業界で人材不足が予測されている
- 一般企業からの需要が高まっている
- 以前よりも長期的に働きやすい
官公庁で公表されているデータを踏まえて、SEの将来性について説明しているので、参考にしてみてください。
1.IT業界で人材不足が予測されている
IT業界では、将来的に人材不足が深刻化すると予想されています。
経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、2030年に最大で79万人が不足するというデータがあります。
IT業界全体で人材が不足する理由は、大きく以下の3つです。
- IT業界の市場が拡大している
- 高齢化によってIT人材が退職する
- 最新技術に対応できる人材が少ない
将来的にIT業界の成長や人材不足が予想されているため、SEの需要は今後も増えていくといえるでしょう。
2.一般企業からの需要が高まっている
SEは、IT業界以外の一般企業からも需要が高まっています。
近年では様々な一般企業が、自社で社内システムを運用したり、保守したりしています。そのため、SEを募集する一般企業が増加しているのです。
例えば、金融業界では老後資金に関するスマホアプリを作成するために、社内SEを募集しているケースがあります。
他にも、メーカーや製造業などの幅広い業界が新規のシステムを開発するために、SEを求めているのです。
一般企業がIT技術を活用する機会が増えているため、以前よりもSEの需要が上がっています。
3.以前よりも長期的に働きやすい
現在のIT業界は、以前よりも長期的に働きやすくなっています。
もともとIT業界は、35歳定年説という噂があるほど過酷で、エンジニアが活躍できる期間は短いといわれていました。
しかし「賃金構造基本統計調査 」によると、SEの平均年齢は38.8歳というデータがあるため、35歳定年説の時代よりも長く働けるようになったといえるでしょう。
さらに「 IT人材需給に関する調査」によると、2030年にIT業界は、25〜34歳までの若手と50〜54歳までのベテラン層の割合が高くなると予想されています。
これらのデータから、今後は若手も中高年も活躍しやすくなると予想できます。IT業界全体が長期的に働きやすくなっているため、SEの将来性も期待できるでしょう。
SEの将来性が高い5つの分野
こちらでは、SEの将来性が特に高い分野について解説します。
- 情報セキュリティ
- クラウドサービス
- 人工知能
- ビッグデータ
- IoT
それぞれ見ていきましょう。
1.情報セキュリティ
情報セキュリティ分野は今後需要が増えるため、将来性が高くなると予想できます。
経済産業省の「サイバーセキュリティ体制構築・人材確保の手引き」によると、ユーザー企業における最大の課題は、セキュリティ分野の人材不足です。
またIT技術の活用や発展に伴い、各企業がサイバー攻撃を受けるリスクが増加しています。
サイバー攻撃による情報漏えいや損害賠償のリスクを防ぐために、多くの会社がセキュリティ対策を進める必要があるのです。
情報セキュリティ分野は人材が不足していたり、各企業がサイバー攻撃の対策をしたりして需要が増えるため、将来性が高いと考えられます。
2.クラウドサービス
クラウドサービス分野は急速に発展しているため、将来性も期待できるといえるでしょう。
現在、多くの企業がクラウドを導入してコストを削減したり、業務の効率を上げたりしています。そのため、クラウドサービス分野では、専門知識を持つSEが求められているのです。
実際にクラウドサービス分野の求人を見ると、AWSやMicrosoft Azureといった技術に詳しい方は、企業から優遇される傾向があります。
クラウドサービス分野は近年注目されており、さらに専門的技術を持つSEの需要も増えると予想できるため、将来性があると考えられるでしょう。
3.人工知能
日本のみならず世界中で注目されているのが、人工知能分野です。
人工知能分野は高度な専門性が求められるため、対応できるSEの需要は高いといえます。
ちなみに人工知能の活用方法は、大きく3つに分類可能です。
- 音声や画像などの識別
- 数値や意図などの予測
- 行動や作業の最適化
上記の技術によって自動運転が実現したり、飲食店の自動調理が可能になったりと、様々な産業で人工知能の事例があります。
また人工知能分野の求人を見ると、データベースの運用や機械学習といった経験のある方が優遇されています。
人工知能分野は専門性が高く、任せられる人材が少ないため、今後も需要が高くなるでしょう。
4.ビッグデータ
ビッグデータは、人工知能と同様に高い専門性が求められる分野です。
近年、AI技術の発展や膨大なデータの活用が注目されているため、ビッグデータ分野の知識が豊富なSEは将来性もあるといえます。
またビッグデータ分野の求人を見ると、統計に関する知識が豊富な方や、サーバーなどのインフラ設計を経験した方が市場から求められています。
ビッグデータ分野は最先端技術が使われていたり、要求されるスキルも多かったりと参入障壁が高い反面、今後需要が増えるので将来性は明るいといえるでしょう。
5.IoT
様々なモノがインターネットへ接続されるIoTは、今までには考えられなかった新しい価値を創り出す技術です。
経済産業省の「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」によると、特に注目すべき先端IT技術の1つとしてIoTが挙げられており、今後大幅に市場が拡大していくと予想されています。
IoTは様々な産業で活用されていますが、中でも注目したいのが医療業界と家電業界です。
医療機関ではIoTを導入することで、遠隔診療が可能となります。
また家電業界では、電化製品の機能をアップデートしたり、遠隔操作ができるようになったりなど、暮らしを豊かにするためにIoTが活用されているのです。
人々の暮らしに直結する技術であり、さらに今後の市場が拡大すると予想されているため、IoT分野の将来性はあると考えられます。
なお未経験からIT業界へ転職する方法について知りたい方は、以下の記事がおすすめです。
▼未経験からIT業界へ転職する方法についてはこちら▼
【成功の秘訣】IT業界に転職したい!主な9つの職種や未経験者が行うべき3つのことについて解説
>>【成功の秘訣】IT業界に転職したい!主な9つの職種や未経験者が行うべき3つのことについて解説
将来性の高いSEになる5つのポイント
こちらでは、市場価値の高いSEになるポイントについて解説します。
- 高度なITスキルを身につける
- ITキャリアの方向性を決める
- 新しい技術を学び続ける
- コミュニケーション能力を高める
- 経営を勉強する
1つずつ見ていきましょう。
1.高度なITスキルを身につける
SEの仕事はクライアントから要求を受けて、システムの設計図を作ることです。
コーディングはプログラマーに任せる機会が多いため、仕事だけではスキルアップできないことがあります。そのため高度なスキルを取得するには、仕事以外の時間に勉強することが大切です。
- セキュリティ情報
- クラウド
- データベース
など、市場から求められるスキルを身につけることで、自身の市場価値を高められるでしょう。
またプロジェクトの上流工程を体験できる機会があれば、積極的にチャンスを活かして、マネジメントスキルを磨くのがおすすめです。
専門性を高めることで、将来的にSEからキャリアアップできる可能性が高くなります。
2.ITキャリアの方向性を決める
20代や30代といった若いときから、将来の方向性を決めておくといいでしょう。
5〜10年後のキャリアを明確にして仕事に取り組むことで、将来の選択肢が増えます。
例えば、スキルを磨いてITスペシャリストになったり、マネジメントスキルを身につけて管理職になったりと、SEからのキャリアプランは複数存在します。
ITキャリアを歩み始めた段階で今後の方向性を決めておくことで、自分が理想とする将来に近づけるでしょう。
3.新しい技術を学び続ける
SEとして活躍し続けるには、一度身につけたスキルや過去に学んだ知識に満足せず、常に新しい情報を収集することが大切です。
IT業界は価値のある技術が変化しやすいため、時代ごとに求められるスキルを身につけていく必要があります。
例えば、エンジニアの勉強会を開催したり、IT系のコミュニティへ参加したりすることで、最新の情報を入手しやすくなります。
なお年を重ねるごとに新しい知識を身につけるのが難しくなるため、若いうちからコツコツと勉強するといいでしょう。
4.コミュニケーション能力を高める
SEは人と話す機会が多いため、コミュニケーション能力が求められます。
社員やクライアントの指示を正しく把握したり、システムの企画や設計をチームで行ったりと、あらゆる場面においてコミュニケーション能力が必要です。
SEのコミュニケーション能力が低いと、プロジェクトにおいて様々な問題が発生する可能性があります。
例えば、チーム内のコミュニケーション不足が原因で、納期直前にトラブルが発生してしまい、残業が増えるということが頻繁に起こってしまうのです。
仕事を円滑に進めることで会社から評価されやすくなるため、SEから将来的に管理職を目指す方は対人スキルを磨くといいでしょう。
5.経営を勉強する
将来的にSEから活躍の場を広げたい方は、経営について勉強するのがおすすめです。
SEの経験と経営に関する知識があれば、ITコンサルタントやITアーキテクトといった、システムの構想を担当するような専門的な職種に就ける可能性があります。
もちろん、上記の職種は高度なITスキルと広範囲の専門知識が求められるため、転職の難易度は高いといえます。
SEの経験を活かしてキャリアを広げたい方にとっては、将来の選択肢が増えるので、経営に関する知識を身につけるのはおすすめです。
SEにおける3つのキャリアプラン
こちらでは、SEのキャリアプランについて解説します。
- 上流工程を目指す
- 専門性を高めて転職する
- 独立する
SEで得たスキルを活かして転職したり、管理職にキャリアアップしたりと多くの選択肢があります。
なおITキャリアに迷っている方には、ワンダフルジョブがおすすめです。
ワンダフルジョブでは、無料で転職活動の相談を受け付けています。今すぐ転職を希望していない方でも利用できるので、まずは気軽に登録してみてください。
1.上流工程を目指す
社内でSEの経験を積んだ後に、プロジェクトリーダーやプログラムマネージャーといった、管理職を目指すという選択肢があります。
経済産業省のデータによると、2017年におけるプログラムマネージャーの平均年収は891.5万円です。この数値は、平均年収が約600万円のSEと比較しても非常に高額といえるでしょう。
また、設計から保守・運用までシステム開発の一連の流れを担当する、ITスペシャリストを目指すというプランがあります。なおITスペシャリストの平均年収は758.2万円と、SEより約150万円高いです。
このようにSEで得たスキルを活かして、上流工程へキャリアアップするという手段があります。
2.専門性を高めて転職する
SEで専門性を高めた後は、高度な職種へ転職するのも1つの選択肢です。
- ネットワークエンジニア
- データベースエンジニア
- ITコンサルタント
- ITアーキテクト
特に収入を増やしたい方は、平均年収が928.5万円のITコンサルタントを目指すのがおすすめです。もちろん、求められるスキルや知識もハイレベルですが、IT業界の中でも収入が頭一つ抜けています。
これらの職種へ転職するには、システム開発の知識に加えて、経営や最先端のIT技術を学ぶのが必須です。
3.独立する
SEで経験を積んだ後に、独立してフリーランスエンジニアになるという選択肢があります。
転職エージェントPE-BNAKと契約しているフリーランスエンジニアは、20代で平均年収が約700万円と高額です。
年齢が若いほど収入に差が開きやすいため、スキルに自信がある方は独立を検討してもいいでしょう。
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