「フリーランスの老後が心配」
「老後資金を増やすためには何から始めたらいい?」
「具体的な対策を知っておきたい」
などと考えていませんか?
自分で仕事内容を選べ、マイペースに動けるフリーランスは魅力的な働き方です。
一方で年金額は会社員よりも少なくなることが多く、前もって老後資金の対策をしておく必要があります。
ところが老後資金を準備をしなければと思っても、何から始めたらいいかわからないですよね。
そこでこの記事ではフリーランスが老後に受け取れる金額から具体的な対策法まで、詳しく解説します。
- フリーランスの老後資金を増やす方法
- やっておくべき節税対策と稼ぐコツ
フリーランスとしての老後が心配、一刻も早く対策を行いたいという人は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
フリーランスが老後に受け取れる年金は年間約78万円
まず、原状の制度でフリーランスが老後に受け取れる一般的な金額を確認しておきましょう。
フリーランスが加入する公的年金は「国民年金」です。
これは65歳から老齢年金を受け取れる仕組みで、支払う保険料は月に16,520円。(令和5年度の計算)
老齢年金の金額は20〜60歳の40年間払っていたとしても、1年で約78万円(月額約6.5万円)です。
何もしないと、毎月約6.5万円しか収入がないため、若いうちに老後の資金を貯めておく必要があります。
少しでも多く老齢資金を増やしておきたいと考えている方は、次の章を参考にしてみてください。
フリーランスの老後資金を増やす5つの方法
こちらでは、フリーランスの老後資金を増やすおすすめの方法を5つ紹介します。
- 繰下げ受給を行う
- 付加年金を支払う
- 国民年金基金に加入する
- iDeCoを使う
- 小規模企業共済に入る
少しでも老後資金を増やして安定した暮らしがしたいという人は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
1.繰下げ受給を行う
繰下げ受給とは、その名の通り老齢年金を65歳で受け取らず、先延ばしにすることをいいます。
繰下げ受給することでその分年金額は増えます。
増額率は1ヵ月あたり0.7%で、1年繰り下げて66歳から受給する場合は約8.4%の増額です。
5年先延ばしにして70歳から受け取ると、42%も増額して受け取れます。
フリーランスは定年という概念がないため、職業によっては70歳まで働くことも可能です。
働いて収入がある状況であれば、年金の繰下げ受給を行っても生活には困らないでしょう。
一方で、70歳で繰下げ受給をした場合でも年間で110万円にしかなりません。よって繰下げ受給だけに頼るのは得策とは言えないでしょう。
老後資金を増やすためには、繰り下げ受給を検討しつつ、他の対策を取っておくことをおすすめします。
2.付加年金を支払う
付加年金とは毎月の国民年金保険料に400円上乗せして払うことで、将来的に受け取れる年金額に加算される制度です。
加入できる期間は20〜60歳までの40年間で、受給されるのは老齢基礎年金と同じ65歳からです。
付加年金は住んでいる市区町村の役場から申し込みができます。
納付期限を経過した場合は、期限から2年間までさかのぼった納付が可能で、付加年金として加算される金額は定額であるため、物価スライドの影響を受けません。
注意点としては「上乗せ分の保険料の納付月数×200円」の金額となるため、払い込んだ保険料がそのまま加算されるわけではありません。
例えば、20〜60歳の40年間で付加年金保険料を納付した場合、96,000円が国民年金受給額に加算されます。
ただしiDeCo等の資産運用方法と併用する場合は、付加年金保険料を納めることで拠出限度額が減額されてしまうため注意しましょう。
3.国民年金基金に加入する
国民年金基金とは、第1号被保険者が将来受け取る年金額を増やすために加入する公的な年金制度のことです。
例えば30歳女性の場合、1口目は月額11,510円で60歳まで支払い、保証期間なしがありかを選べます。
どちらを選んだとしても、年金は月額2万円上乗せとなり一生涯受け取れます。
2口目以降は支給開始時期や期間、加算額等が異なる7種類の中から選べるため、自分に合ったものを選択すると良いでしょう。
また掛金は全額所得控除となるため、節税の効果も期待できます。
注意点としては、1口目は途中で減額したり変更したりできません。
またフリーランスから会社員になるなど厚生年金加入者になった場合は、国民年金基金の加入資格を喪失します。
任意で脱退する事はできないため、後悔しないためにも加入する前にはしっかり考えておきましょう。
4.iDeCoを使う
iDeCoとは「個人型確定拠出年金」とも言われる、老後資金を作るための年金制度です。
IDeCoは自分で決めた掛け金を、自分で選んだ商品で長期にわたって運用する事で老後資金を効率よく準備できる仕組みとなっています。
掛け金は月額5,000円から始められます。iDeCoの進め方は以下の通りです。
- 個人で掛け金を決める
- 長期にわたって運用し続ける
- 老後に受け取る
まずは定期預金や保険、投資信託などから好きな運用商品を選び、毎月一定の掛け金を決め積み立てます。
この掛け金を元手に運用した後、60歳以降に利益分を含む資産を現金や年金として受け取ることが可能です。
iDeCoは原則として20歳以上60歳未満、国民年金や厚生年金などの公的年金に加入している人であれば誰でも加入でき、特別な資格も必要ありません。
国民年金基金は将来受け取る金額が確定していますが、iDeCoは自分で運用先を選べるため、将来の受取額を自由に増やせられる点が大きなメリットといえます。
その反面、損失を出してしまう可能性もありますが、リスクの小さな投資先で長期運用することで損失はある程度避けやすくなるでしょう。
5.小規模企業共済に入る
小規模企業共済とは個人事業主やフリーランスの人が加入できる、積み立てによる退職金制度のことです。
毎月1,000〜7万円の範囲で掛け金を支払い、廃業時には共済金を受け取れます。
例えば毎月1万円を30〜70歳までかけると、70歳のときには約590万円が受け取れます。
この掛け金は、全額所得控除になるため節税効果もあり、いざと言うときには貸付を受けられるという点が大きなメリットです。
金額も自由に変更できるため、収入の波があって厳しい年は掛け金を少なくしたり、逆に利益が上がった年は掛け金を増やして大幅に節税したりしても良いでしょう。
フリーランスが老後のためにやっておくべき節税対策3選
フリーランスが老後のためにやっておくべき節税対策を3つ紹介します。
- ふるさと納税
- 青色申告特別控除
- 資産運用
ぜひ最後までチェックしてみてください。
1.ふるさと納税
ふるさと納税とは本来住んでいる自治体に納めるはずの税金を、他の自治体に寄付することで住民税や所得税が控除される納税方法です。
控除を受けられる上限金額は納税額によって異なりますが、基本的には寄付金から2,000円を引いた金額です。
例えば年収500万円の人が6万円分ふるさと納税をした場合、控除される金額は5万8,000円となります。
ふるさと納税は、厳密には節税ではありませんが、大きなメリットとして返礼品がもらえることが挙げられます。
返礼品を受け取れるので、普通に税金を納めるよりもお得です。商品によっては売却して、貯蓄に回すこともできるでしょう。
サイトやホームページなどからネットショッピングを行う感覚で購入できるため、誰でも気軽に始められます。
- 寄付できる金額を確認する
- 自治体や返礼品を選び購入する
- 返礼品と寄付受領証明書を受け取る
しかし控除額には上限があるため、節税対策として行う場合は寄付額に気をつけましょう。
2.青色申告特別控除
青色申告特別控除とは開業届を提出しているフリーランスが利用できる確定申告です。
青色申告を行なった場合、所得金額から最高65万円を特別控除できます。
青色申告特別控除を受けるには以下の書類を期限までに税務署へ提出しましょう。
- 青色申告決算書
- 貸借対照表及び損益計算書
また、最高65万円の特別控除を受けるためにはe-Taxを利用した確定申告書の提出、または電子帳簿保存が必要です。
郵送や窓口で提出した場合は55万円の控除となるため気をつけましょう。
3.資産運用
資産運用を活用して老後資金を準備するのも1つの手です。
資産運用といってもさまざまな種類があるため、知識が少ない初めのうちは株や為替ではなくリスクが少ない「投資信託」がおすすめです。
投資信託とは株や債券などを複数組み合わせた金融商品のことを言います。
ひとつの銘柄に投資が集中しないためリスクが分散されるというメリットがあります。
老後のためにフリーランスとして高収入を得るコツ5選
老後資金を確保するために節税を行うことは重要です。一方で節税には限界があるため、若い頃から収入を増やすことも求められます。
そこでこの記事では、フリーランスとして高収入を得る5つのコツを紹介します。
- 実績とスキルを身につける
- 稼ぐ柱を増やす
- 人脈形成に注力する
- コミュニケーション能力を高める
- 成功者の体験談を参考にする
フリーランスとして長期的に高収入が稼げると、自然と将来のお金も残しやすくなります。ぜひ参考にしてみてください。
1.実績とスキルを身につける
フリーランスとして高収入を得るためには、実績とスキルをしっかり身に付けることが大切です。
豊富な実績やあなたにしかできないスキルがあれば、その分高単価案件が獲得しやすくなるでしょう。
他にも実績が豊富な人は信頼度も高まるため、1つの案件が終了してもすぐに次の仕事が見つかる可能性が高まります。
実績とスキルを身に付けるためには、実際に案件をこなし続けたり、積極的に書籍やサイトなどから知識を得たりする必要があります。
2.稼ぐ柱を増やす
フリーランスは会社員のように毎月安定した収入が入ってくるわけではありません。
長期的に高収入を稼ぎたいのであれば、収入の柱を増やすのがおすすめです。
例えば広告運用案件を受注して稼いでいるのであれば、実体験から学んだことをコンサルとして新しい稼ぎ柱を作れるでしょう。
自分のスキルを生かして、別の仕事にチャレンジすればするほどその分だけ高収入が得やすくなります。
3.人脈形成に注力する
フリーランスが仕事を獲得する方法はさまざまありますが、新しい仕事につながる可能性が最も高いのは人脈です。
フリーランス白書2022によると、フリーランスが仕事を獲得する方法の65.9%が「人脈」と答えています。
依頼を受けたクライアントと良い関係が築けられれば、そこから他のクライアントを紹介してもらえる可能性も高まるでしょう。
人脈を増やすためには、フリーランス用のセミナーやイベントなどに積極的に参加することをおすすめします。
例えば会員5,000名を超える人生逃げ切りサロンというオンラインサロンでは、定期的にセミナーやオフ会などのイベントが開催されており、人脈形成にうってつけです。
人脈が広がって定期的に仕事が入ってくるようになれば、より安定して稼げるでしょう。
4.コミュニケーション能力を高める
フリーランスとして高収入を得るためには、コミュニケーション能力が大切です。
コミュニケーション能力があれば、相手から提示された単価をさらに上げられる可能性が高くなり、収入アップにもつながるでしょう。
クライアントが魅力を感じるような付加価値を提供できるように、話術や交渉力などのスキルを磨くことも大切です。
5.成功者の体験談を参考にする
フリーランスとして長期的に稼いでいくためには、実際に成功している人の体験談を参考にすることが大切です。
実際に成功している人からの話を聞くことで、次に自分が何をすべきかが明確になります。
成功者の体験談はTwitterやYouTubeなどのSNSで発信している人も多いため、積極的に調べましょう。
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