【完全版】Web広告運用に役立つ資格15選!取得するメリットや必要なスキルも紹介

「Web広告運用に関する知識を身につけたい」
「役に立つ資格を取得したい」
「案件を受ける際の実績を作りたい」

と考えてはいませんか?

Web広告運用では、様々なデータを分析して改善を繰り返していく作業が非常に重要です。また、効果的に分析・改善を行うには多くの知識やツールを使いこなす必要があります。

ところが、なかなか知識が身についたかは自分ではわかりにくく、学習のモチベーションも保ちにくいですよね。そこで効果的なのが、資格試験です。

資格試験はモチベーション維持に有効なだけでなく、取得できれば案件を獲得する際の権威性にもなります。そこで、この記事では以下の内容について解説します。

  • Web広告運用に役立つ資格
  • 取得するメリット
  • 注意点

この記事を読めば、Web広告運用に必要な知識をつけられる資格について網羅的に理解できます。ぜひ自分に適した資格を見つけてくださいね。

Web広告運用に役立つ資格15選

「Web広告運用に役に立つ資格を知りたい」という方のために、こちらでは厳選して15の資格を紹介します。Web広告運用に必要な分析ツールの扱い方や、知識について問う様々な資格があります。

  1. Webアナリスト検定
  2. マーケティング・ビジネス実務検定
  3. IMA検定
  4. Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)
  5. Google広告認定資格
  6. Googleアドワーズ認定資格
  7. Yahoo!プロモーション広告プロフェッショナル認定資格
  8. Meta認定デジタルマーケティングアソシエイト
  9. 統計士・データ解析士
  10. ウェブ解析士
  11. ファンダメンタルマーケター資格
  12. ネットマーケティング検定
  13. SEO検定
  14. ITパスポート
  15. 中小企業診断士試験

それぞれ詳しく確認していきましょう。

1.Webアナリスト検定

Webアナリスト検定は、テキストや講座とセットで受験できる試験です。 各カテゴリで40%以上かつトータル75%以上の正解で、合格になります。

広告運用の効果測定をする際に不可欠なツールである、Googleアナリティクスを体系的に学べる講座・試験です。1日5時間の短期集中型講座で、分析の具体的な方法や手順・考え方を中心に学びます。

基礎から学べる講座なので、分析ツールを始めて使う人にもおすすめの資格試験です。非常に実用性が高い資格だといえるでしょう。

講座とセットのため、合格率は約80%と高いのも特徴です。

2.マーケティング・ビジネス実務検定

国際実務マーケティング協会が主催し、年4回実施されている検定です。A~C級の3つのランクがあり、以下のように幅広い知識が問われます。

  • 基本的なマーケティングの概念
  • 消費者行動
  • マーケティング戦略
  • 実務レベルのマーケティング事例

マーケティング実務の知識を総合的に判定できる試験で、取得できると、広告運用において重要な集客部分を強化できます。

合格率は各級70%前後で、それぞれの級のレベルは以下のとおりです。

  • A級:マーケティング・戦略レベル(戦略立案、意思決定ができるレベル)
  • B級:マーケティング業務の運営ができる応用レベル
  • C級:定型業務をこなすために必要なマーケティング知識があるレベル

自分のマーケティング知識に適した級を、受験しましょう。

3.IMA検定

即実践できるネットマーケティングスキルが身につく、資格試験です。

講座と資格試験がセットになっており、オンラインで受講可能な点も魅力的です。StandardとProfessionalの2つのコースがあり、それぞれ以下のような内容の講座・資格になっています。

Standard:サイト分析とリスティング広告の実践運用スキルを身に着ける
Professional:多様な広告媒体の特徴を理解し、広告プランの立案とKP管理のノウハウを身に着ける

広告運用のコンサルまで請け負いたい方は、Professionalコースにも挑戦してみましょう。

4.Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)

Googleが公式に実施している試験で、無料で受けられます。80%の正答率で合格になり、初級と上級があります。有効期限が1年間である点には、注意しましょう。

1日に1回受験可能で、受験回数の上限はありません。まずは1回受けてみて雰囲気や難易度を知り、間違えた箇所を中心にGoogleの公式学習ガイドを受講して学習し、受かるまで受験を繰り返すのがおすすめです。

わからない箇所は、Googleアナリティクスのヘルプを参考に復習してみましょう。以下のような問題が、出題されます。

  • GA(Googleアナリティクス)のデータ収集
  • GAの見方
  • GAの仕様
  • 自分で設定する項目

基本的な問題が多いですが、合格基準が高いので基礎知識を完璧にするために活用するのが効果的です。

5.Google広告認定資格

Googleが授与するプロフェッショナルの認定基準で、広告に関する知識の度合いが問われます。以下の6種類の資格があり、好きなものから受験可能です。

  • Google広告の検索広告
  • ディスプレイ広告
  • 動画広告
  • ショッピング広告
  • アプリ
  • 測定

基礎的な問題が多いですが、合格基準が正答率80%以上と高いので、網羅的に深く基本を理解する必要があります。取得できればオンライン広告のエキスパートであることを証明できます。

6.Googleアドワーズ認定資格

合計で6つの試験項目があり、共通の基礎科目を含めた2つの合格で資格が認定される仕組みです。共通の基礎認定資格試験では、以下のような幅広い知識が問われます。

  • インターネット上の広告掲載やGoogleアドワーズの利点
  • キャンペーンの管理
  • 最適化等の設定方法

選択可能な試験科目は、以下の6つです。

  • 検索広告
  • ディスプレイ広告
  • モバイル広告
  • 動画広告
  • ショッピング広告

自分が力を入れて運用したい媒体の資格を、取得しましょう。 科目ごとに試験対策ガイドがあるので、熟読して試験に臨むのがおすすめです。

また、不定期でGoogleパートナーズ事務局が「アドワーズ認定資格セミナー」を開催しているので、もし機会があれば参加してみましょう。

7.Yahoo!プロモーション広告プロフェッショナル認定試験

Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)の運用や、技術に関する知識を認定する試験です。基礎的な知識を問うベーシックと、実践的な運用力を測るアドバンスに分かれています。

オンラインで受験可能なので、いつでも受けられます。GoogleアドワーズのYahoo!版といえる資格試験ですが、難易度はより高い点が特徴です。

Yahoo!での広告出稿を考えている方におすすめの、資格試験です。

8.Meta社認定デジタルマーケティングアソシエイト

Meta社が運営する、以下の3つのSNSの基礎的な広告知識について問われます。

  • Facebook
  • Instagram
  • Messenger

Meta社の認定資格は他にも8つありますが、広告運用にはデジタルマーケティングアソシエイトが最も実用的でおすすめです。SNS広告に力を入れたい方は、ぜひ受験してみましょう。

9.統計士・データ解析士

実務教育研究所の通信講座を修了すると認定される、統計資格です。統計士は「現代統計実務講座」、データ解析士「多変量解析実務講座」を受講します。統計関連の通信教育としては日本で唯一の文部科学省認定講座と、信頼できる点も特徴です。

取得できれば、広告運用をする上での分析で細かな統計、データ解析を行えるようになります。細かで正確な分析は、効果的な広告を作成する上で不可欠です。

分析力を伸ばしたい方におすすめの資格だといえるでしょう。

10.ウェブ解析士

講座と資格がセットになっており、デジタルマーケティングの知見・スキルを習得するための基盤となる知識を習得できます。ウェブ解析について「体系的に学べる環境」や「スキルの評価基準」を設け、効果的に必要なスキルを身につけられます。

基本のコースに加え、上級・マスターもあるので、自分の実力に適したコースを受験しましょう。オンライン学習システム、ディスカッション形式の講座参加で13単位を取得し、レポート課題や修了テストで合計190点以上を取得すると認定されます。

11.ファンダメンタルマーケター資格

全米広告主協会(ANA)の Data MArketing & Analytics Division 公認の資格で、以下の10教科のモジュールで構成されたカリキュラムを受講したのちに試験を受けられます。

  • 戦略的なプランニング
  • デジタルマーケティング
  • ソーシャルチャネル
  • クリエイティブ
  • データベース
  • 効果検証
  • 分析

現在のマーケターに必須の、ダイレクトマーケティングの重要事項を網羅的に学べます広告運用以外にも役に立つ知識とノウハウを、体系的に習得可能です。

12.ネットマーケティング検定

マーケティングについての知識・ノウハウを、体系的かつ網羅的に問う本格的な検定です。以下のような出題が、なされます。

  • Webサイトを活用した認知度向上
  • 市場調査やマーケティングリサーチ
  • SEOやSEMの実施
  • 商品の販売
  • 会員向けサイトの構築

個人での受験が可能な全国一斉試験と、団体受験があります。また、試験は基礎知識を問う基本問題と、業務を進める際のシチュエーションを想定した事例問題で構成され、合格率は約70%です。

13.SEO検定

「SEOは広告運用に関係するの?」と思われるかもしれませんが、リスティング広告の効果を最大限まで引き出すには不可欠です。1~4級まであり「検索エンジン最適化」に関して基礎から応用まで、網羅的に学べます。

各級のレベルと、問われる内容は以下のとおりです。

4級:基礎的な内容から最低限知っておくべき知識を体系的に問う
3級:より実践的なSEO対策の手法とKW選定の方法を問う
2級:実際に検索エンジンに高く評価されるコンテンツの作り方やSNSとSEOの関連性を問う
1級:モバイルSEOやローカルSEO、ナショナルSEOなど専門的で詳しい知識を問う

広告運用をするうえでおすすめなのは、2級です。最も実践的で役に立つ内容が身につきます。

14.ITパスポート

国家資格の1つで、IT系の資格試験での中では入門レベルです。ITに関する基礎知識があることを証明でき、合格率は50%前後です。

広告運用から直接的には関係ありませんが、国家資格なので実績として強い武器になります。また、効果的に運用する際に役に立つ、以下の知識を身につけられます。

  • ストラテジ系(経営全般)
  • マネジメント系(IT管理)
  • テクノロジ系(IT技術)

将来的には広告運用だけでなく、経営の根幹部分にも関わりたいと考えている方や、IT業界に特化していきたい人は挑戦してみましょう。

15.中小企業診断士試験

国家資格の1つで、以下の3段階で構成されています。

  • 1次試験
  • 2次試験(筆記・口述)
  • 実務補修・実務従事

企業経営やコンサルティングに関する基本的な知識を問う試験なので、企業の広告運用を代行する方や、コンサルまで巻き取っていきたいと考えている人におすすめの資格です。

Web広告運用において資格を取得する3つのメリット

「資格を取得するとどんなメリットがあるの?」という方のために、こちらでは3つのメリットを紹介します。

  1. アウトプットの機会になる
  2. 権威性が上がり信頼される
  3. 最新の情報を得られる

それぞれ詳しく確認していきましょう。

1.アウトプットの機会になる

資格取得のために学習したり講座を受講したりすることで、新たな知識を学ぶきっかけになるだけでなく、既にある知識を整理する機会にもなります。

また、学んだ知識を試験の中でアウトプットすることでより深く定着させられます。網羅的に知識をアウトプットする機会は貴重なので、ぜひ積極的に資格試験を利用してみてください。

2.権威性が上がり信頼される

資格を取得できると、保持資格として自分の実績にできます。権威性が増し、仕事を獲得する際の営業材料になるので、単価の高い案件を受注しやすくなります。

知名度の高い資格を取得していると、クライアントからの信頼も得やすいので仕事がスムーズに進められるでしょう。

3.最新の情報を得られる

WebサイトやSNSはアルゴリズムの変動が激しく、最新の情報を得るのは簡単ではありません。知識のアップデートを怠ると、すぐに最新の仕組みに付いていけなくなってしまいます。

そこで、GoogleやYahoo!などが主催する資格の受験が非常に役立ちます。公式が主催しているので、信頼できる最新の情報を、試験を通じて獲得可能です。

Web広告運用において資格を取得する際の2つの注意点

資格の取得には大きなメリットがありますが、注意点もあります。

  1. 資格の取得は広告運用の上達には直接的にはつながらない
  2. 資格の知名度が低くアピールポイントにならないことがある

実践的なスキルを最短で身につける方法も紹介しているので、ぜひ確認してみてください。

1.資格の取得は広告運用の上達には直接的につながらない

広告運用においては、資格試験で学べる知識も非常に重要ですが、それ以上に実践的なノウハウや経験が大切です。広告運用で重視すべき数値は状況や媒体によって大きく変わるので、経験に頼らなければならないことも多いからです。

そのため、経験を積んだ現役のWebマーケターからの指導やそれをもとにした実際の運用体験が非常に重要だといえます。そこで効果的なのが、広告運用スクールの活用です。

資格の取得だけでは得られない直接的な広告運用スキルを、最短で身につけられます。おすすめのスクールは「ワンダフルアドマーケター 」です。

ご自身の目指すレベルに合わせて2つのコースから受講カリキュラムを選択でき、実績豊富な講師陣から専門的なスキルを学べます。

2.資格の知名度が低くアピールポイントにならないことがある

この記事で紹介した資格の中にはまだ作られてから日の浅い資格も多く、知名度が低いものも多数あります。知名度が低い資格は、権威性につながりにくいです。

そのため、せっかく取得しても強い武器にならないことも多いでしょう。資格取得は自分の知識のインプット・アウトプットの機会を作るのが目的、と割り切って取得するのがおすすめです。