オンラインサロンとは、インターネット上で共通の目的を持ったメンバーで構成されるコミュニティのことです。
「オンラインサロン」という言葉は、SNSやネットにとどまらず、テレビや雑誌、新聞でも見かけるほどに認知度が高まっています。
ところが「名前は聞くけど、実際にどれくらいの市場規模があるの?」と疑問に感じている方もいるのではないでしょうか?
本記事では実際にオンラインサロンで、どの程度のお金や人数が動いているか、サロン数がいくつあるかについて解説していきます。
- 市場規模をパターン別に紹介
- 市場規模が拡大している理由
- 市場規模が大きいプラットフォーム
- 市場規模が大きいオンラインサロン
今後、オンラインサロンに入ってみたい方はもちろんのこと、オンラインサロンを立ち上げたい方やこの業界で事業をおこしていきたいと考えている人は必見です。ぜひ最後までご覧ください。
オンラインサロンの市場規模を3パターンで解説!
オンラインサロンの市場規模について、下記3点の項目について解説していきます。
- 利用者数
- 利用総額
- サロン総数
ここ数年で利用者数が急激に伸び、それに伴ってサロン数や利用総額が伸びています。
さらに、伸びている業界には新しいビジネスが集まり、オンラインサロンのコンサルや立ち上げ支援などの新規事業も生まれています。
実際の数字を見ながら、成長の大きさを感じてみてください!
(参考:オンラインサロン市場に関する調査)
1.利用者数
オンラインサロンの利用者数は2021年時点で74万人に到達していると言われています。
プラットフォームで確認できるサロンの有料会員の総数になるため、実際にはこれ以上の人数がオンラインサロンに入会していると予想できます。
利用者数は2019年には25万人、2020年には53万だったため、わずか2年で3倍以上の規模に成長しています。
オンラインサロンの成長・拡大は今後も続く見通しであり、2025年には150万人程度まで利用人数が増えていく見込みです。
2.利用総額
続いて利用総額です。利用総額は2021年時点で98億円と言われています。
2019年が47億円、2020年が74億円だったため、2年で2倍を超える市場規模まで成長しています。
なお、こちらの利用総額については有料サロンの月会費から算出しているため、入会金やクラウドファンディング、サロン内で動くお金(限定コンテンツなど)は計上されていません。
そのため、実際にはすでに100億円を超える規模となっていることが予想されます。
2025年には183億円と2021年の2倍まで市場規模が拡大される見込みです。
3.サロン総数
オンラインサロン総数も、右肩上がりで成長しています。
例えばDMMオンラインサロン(有料)の数は、2021年時点で1,021件と公表されており、利用者のシェアは15.6%とアンケート結果が出ております。
この結果から、単純計算ですが、およそ5,000〜6,000件を超えるサロンが存在することがわかります。
もちろんサロンにはクローズドなものも多く、全ての実態を把握することは非常に難しいです。
2017年時点でDMMオンラインサロンのサロン総数は200件程度だったため、数だけで見ると4年で5倍の市場規模へと拡大しています。
オンラインサロン市場規模が拡大している3つの理由
拡大し続けるオンラインサロン市場。
その3つの理由について解説していきます。
- サードプレイスの需要の高まり
- 社外で専門スキルを身につけられる
- 情報の価値が浸透してきた
社会情勢や考え方が変わってきているからこそ、オンラインサロンの需要が年々高まってきています。
自身の思考や経験の共通点と照らし合わせながら読んでみてください。
1.サードプレイスの需要の高まり
1つ目はサードプレイス需要の高まりです。
サードプレイスとは、家庭や職場、学校などとは異なる第三の居場所のことです。
自分にとって居心地の良い場所、ストレス社会の中で憩いの場となる場所を指します。
カフェやバーなどで一人の時間を確保するケースもありますが、多くの場合において人との繋がりを求めます。
以前であればサードプレイス探しは、自ら社会人サークルなどを探しにいき、体験を繰り返してと非常に手間のかかる作業でした。
しかし、オンラインサロンが生まれ、今ではいつでもどこでも最小限の手間で探すことが可能になりました。
人との繋がりが希薄になっているからこそ、繋がりを求める人が増えてオンラインサロンの需要が高まってきています。
2.社外で専門スキルを身につけられる
2つ目は専門スキルを身につけたいと考える人が増加しているからです。
老後2000万円問題や人生100年時代など、働き方はどんどん多様化しています。
それに伴い、副業や転職、独立といった以前はネガティブに捉えらていた行動が、ポジティブな行動へと置き換えられています。
そこで必要になってくるのが、学校や会社だけでは得られない専門スキルの獲得です。
オンラインサロンは安価にもかかわらず、順序よく網羅的に手間なく専門スキルを学べるため、ここまでの人気を博しています。
3.情報の価値が浸透してきた
最後は「情報」に関する価値観の変化です。
今までは、情報は無料が当たり前。お金を取るなんて詐欺だ。という声が少なくありませんでした。
しかし現代は情報を売りにする事業や会社もたくさん出てきており「情報にはお金を払う価値がある」という認識へと変化しています。
その変化に伴い、オンラインサロンというクローズドな場で発信される、表には出ない情報は非常に価値の高いものであると認識されるようになりました。
「私だけしか知らない」「人より早く知れる」ことによるビジネスチャンスも広がり始めており、情報を得るためにオンラインサロンに入会する人が増えた点も人気の理由です。
市場規模が大きいオンラインサロンのプラットフォーム5選
オンラインサロンを運営する際に必要になるのがプラットフォームです。
ここでは市場規模の大きい5つのプラットフォームについて解説していきます。
- DMMオンラインサロン
- CAMPFIREコミュニティ
- Salon.jp
- note
- その他(FacebookやDiscodeなど)
全てのプラットフォームには強みと特徴が存在しています。
自身がサロンを立ち上げる際には、どのプラットフォームが適切かイメージしながら読んでみてください。
1.DMMオンラインサロン
1つ目は国内シェアNo.1のDMMオンラインサロンです。
2021年には、流通金額、利用者数、満足度で三冠を獲得しており、最も勢いのあるプラットフォームです。
特徴は
- オーナー報酬の高さ(80〜90%)
- オーナー及び会員サポートの充実
- DMM会員の基盤の大きさ
- サロン専用コミュニティ
- 多彩な決済方法
があることです。
有料会員数10万人、有料サロン数1,000以上の実績を誇るDMMオンラインサロンは運営元も有名であり、安心して利用できるでしょう。
2.CAMPFIREコミュニティ
DMMオンラインサロンに次いで、第2位のシェアを誇るプラットフォームがCAMPFIREコミュニティです。
クラウドファンディングのサービスで有名なCAMPFIREが、オンラインサロンも運営しています。
特徴は
- 資金調達にクラウドファンディングを利用できる
- オーナー報酬が高い(89%)
- 単発でのコンテンツ販売
- 層の広い顧客の獲得
- 定期的に手数料の割引キャンペーンがある
です。クラウドファンディングといえばCAMPFIREを想起する人が多く、そちらからの流入も望めます。
参加人数は累計のみの発表ですが、2016年のリリース以降4年で100万人を突破しており、こちらのサービスも勢いがあることがわかります。
3.Salon.jp
第3位のシェアを誇るプラットフォームがSalon.jpです。
2019年にできた、比較的新しいサービスのため聞き覚えのない方もいるかもしれませんが、運営者は西野亮廣氏(株式会社NISHINO)です。
「挑戦する人を応援したい」をポリシーにしているSalon.jpは下記の特徴があります。
- 入会がFacebookのためスムーズ
- 決済ツールが用意されている
- UI・UXが良い
新しいサービスではあるものの、既に多くの著名人がサロンを解説しているため知名度は抜群です。
4.note
コンテンツ販売やマガジンなどで有名なnoteにも2020年2月よりサークル機能が加わり、サロン運営が可能となりました。
- 多様な会員
- メンバー限定掲示板
- メンバー同士でのやり取りが可能
など、他のプラットフォームにはない強みも存在することから、少しづつ運営サロン数や会員数が増えています。
5.その他(FacebookやDiscodeなど)
オンラインサロンに特化しているサービスでなくても、サロン運営に用いることが可能です。
- Discord
- LINEオープンチャット
- slack
上記のツールは、誰もが1度は耳にしたことがあるサービスでしょう。
馴染みがある人も多く操作に慣れている点や、日常で触れる回数が多いため目にする頻度が高く、離脱されにくい点が特徴にあげられます。
市場規模が大きいオンラインサロン3選
市場規模が大きい3つのオンラインサロンについて、特徴や使用しているプラットフォームを交えて解説していきます。
- 人生逃げ切りサロン(やまもとりゅうけん)
- 西野亮廣エンタメ研究所(西野亮廣)
- HIU(堀江貴文)
※()内は主催者
市場規模の大きさは共通するところはあっても、タイプや特徴は異なります。
違いを把握し、目的にあったオンラインサロンを探すようにしましょう。
なお月額売り上げは推測値であり、手数料などは含んでおりませんのでご承知ください。
1.人生逃げ切りサロン(やまもとりゅうけん)
1つ目はやまもとりゅうけん氏主催の人生逃げ切りサロンです。
5,200人を超える参加者が在籍しているなど、オンラインサロンの中でもトップクラスの規模です。
月額2,480円のため、月単位の売上額はおよそ1,300万ほどであることがわかります。
「複数のオンラインスクールの複合体」と言われており、副業やフリーランスのスキルアップに最適なサロンです。
多種多様な講座はもちろん、福利厚生システムも存在し、うまく活用すると会費がペイできる点が特徴です。
運営プラットフォームはFacebook+自社開発システムであり、運営に対する本気度が伺えます。
また、各分野で突出した輩出人材が講師を務めており、実績もあるため安心して入会することが可能です。
2.西野亮廣エンタメ研究所(西野亮廣)
55,000人を超える在籍者が存在している西野亮廣エンタメ研究所も、市場規模が大きいオンラインサロンの一つです。
月額980円のため、月売り上げはおよそ5,390万と予想されます。
毎朝数千〜数万文字のコンテンツが投稿され、西野亮廣氏の思考を覗けるほか、大ヒットした映画プペルなどのプロジェクトに関わることも可能です。
そのため西野亮廣氏のファンはもちろん、成功者の思考を覗きたい人におすすめします。
運営プラットフォームはFacebook+Salon.jpです。
3.HIU(堀江貴文)
参加費11,000円と比較的高額ながら参加人数1,500人の堀江貴文氏主催のHIUも代表的なサロンの一つです。
月額売り上げはおよそ1,650万ほどであると予想されます。
特徴はプロジェクト型サロンであることであり、サロン内に30もの分科会が存在する中で、自身の興味に合わせて新しい挑戦をしながらカタチにしていくことができます。
「ビジネスも遊びも全力で」がモットーであり、資金調達をしながら進めていくプロジェクトもあるため、何かに全力で打ち込みたい!という人にぴったりのサロンです。
運営プラットフォームはDMMオンラインサロン+Facebookグループです。
2,480円で10種類以上のビジネスを学べる「人生逃げ切りサロン」
人生逃げ切りサロンは、約5,000名のメンバーが所属している、フリーランス系のオンラインサロンです。
- プログラミング
- 動画編集
- Webデザイン
- ライティング
- ネット物販
など、各界の実力者が集結し、オンライン講座を管理しています。
所属しているだけでプログラミングや動画編集の講座を受講できたり、ビジネスで成功を収めている人と交流できたりと、数多くの特典が魅力です。
参加料金は月額2,480円もしくは年額26,400円とリーズナブルなので、これから「将来を考えてビジネスを始めたい」という方にピッタリ。
ビジネススキルを身につけて、人生を逃げ切りたいと考えている方は、ぜひ加入をご検討ください!