「noteの手数料はどうやって計算されるの?」
「手数料がかかるのになんで人気なの?」
「noteよりも手数料が安いサービスはある?」
noteで有料記事を販売しても、売上が全てもらえるわけではありません。手数料が引かれるため、手元に入るお金は総売上よりも少なくなるのです。
noteの手数料に関する情報が少なく、いまいち理解できていない方も多いでしょう。そこでこの記事では、以下の内容を解説していきます。
- noteの手数料
- 手数料がかかってもnoteが使われる理由
- note利用時の注意点
- noteで稼ぐコツ
- noteよりも手数料がかからないプラットフォーム
noteで稼ぎたいものの手数料がネックになっている方は、ぜひこの記事を確認してみてください。
noteで発生する3つの手数料
noteで有料記事を販売したときに引かれる手数料は次の3つです。
- 事務手数料
- プラットフォーム利用料
- 振込手数料
引かれる金額は最低でも売上の15%、最大で32%です。決済手段や販売するコンテンツによって、事務手数料やプラットフォーム利用料の割合が変わります。
目標収益を確実に達成するためにも、手数料の仕組みを理解しておくことは重要です。それぞれ確認し、具体的にイメージできるようにしておきましょう。
1. 事務手数料
購読者が有料コンテンツを購入する際、どの決済手段を使用したかで事務手数料は変わります。決済手段別の手数料を以下の表にまとめました。
決済手段 | 売上金額に対する事務手数料の割合 |
クレジットカード決済 | 5% |
PayPal決済 | 6.5% |
PayPay決済 | 7% |
noteポイントでの決済 | 10% |
携帯キャリア決済 | 15% |
クレジットカード決済が5%と、最も事務手数料が低いです。携帯キャリア決済の事務手数料が最も高く、15%かかります。
執筆者の登録している決済手段ではないため、誤解のないようにしましょう。事務手数料は執筆者側でコントロールできず、最大10%の差が生じます。
2. プラットフォーム利用料
noteは広告収入に頼らず、コンテンツ販売の手数料で運営しているサービスです。そのため、プラットフォーム利用料がかかります。
具体的な利用料は、次の計算式で算出できます。
(売上-事務手数料)×規定の割合
「規定の割合」は、コンテンツによって異なります。
コンテンツ種別 | 規定の割合 |
有料記事、メンバーシップなど | 10% |
定期購読マガジン | 20% |
通常10%で、定期購読マガジンのみ20%の割合が適用されます。
noteは基本無料で利用でき、他のサービスのように広告が入らないようになっています。プラットフォーム利用料は、noteを快適に利用するための費用と考えましょう。
3.振込手数料
売上金が振り込まれるごとに、270円が固定費としてかかります。売上金額が少ないときは、一番負担率の大きい手数料になります。
振込依頼回数が少ないほど、手元に残る金額が大きくなります。売上金が1,000円以上あればいつでも振込依頼できますが、ある程度貯まってから申請するとよいでしょう。
また、売上金の預かり期限は確定後180日です。期限が経過したときに売上金が1,000円未満だった場合は、Amazonギフト券コードで支払われます。
この場合振込手数料はかからず、事務手数料とプラットフォーム利用料のみ引かれます。
手数料がかかってもnoteが使われる4つの理由
noteの手数料は特別安いというわけではありません。ではなぜnoteがよく使われているのかというと、次の4つの理由があるからです。
- 簡単に情報発信できる
- フォロー機能がある
- 集客しやすい
- プレミアム会員になると機能が増える
それぞれ確認しておきましょう。
1. 簡単に情報発信できる
noteを使えば簡単に情報発信ができます。SNSと同様無料で始められ、複雑な操作を必要としないからです。
noteと同じように記事を公開できるブログでは、本格的に始めようとするとサーバーやドメインなどの準備が必要です。サービスによっては、年間で12,000円程度の費用がかかります。
インターネットの仕組みに詳しくない方からすると、ブログは難しいと感じることもあるでしょう。その点noteであれば、費用や手間をかけることなく発信活動を始められます。
2. フォロー機能がある
noteにはフォロー機能があります。記事を更新すると、フォローしてくれたユーザーのタイムラインに並ぶのです。
タイムラインに並んでいる情報には必然的に注目が集まります。ブログではLINEやX(旧Twitter)などの外部ツールに読者を誘導しなければ更新通知を届けられません。
noteを使うことで、記事に興味を持ってもらうチャンスが増えるでしょう。
3. 集客しやすい
noteは集客がしやすいプラットフォームです。他のユーザーが投稿した記事で「こちらもおすすめ」として紹介されたり、トップページの特集に掲載されたりするためです。
トップページへの掲載をきっかけにフォロワーが一気に増えたという事例もあります。また、noteの記事はGoogle検索で上位に表示されることがあります。
意識してキーワードを本文中に散りばめれば、簡易的なSEOで集客ができるのです。検索で新規ユーザーを獲得したい方には特にnoteがおすすめです。
4. プレミアム会員になると機能が増える
noteには月額500円のプレミアム会員システムがあります。プレミアム会員になると、売り上げを伸ばすための補助機能が増えます。
プレミアム会員の主な機能は以下の5つ。
- 定期購読マガジンの申し込み
- 予約投稿
- コメントの受付設定
- 数量限定販売
- Amazonウィジェット(アフィリエイト)
noteで本格的に稼ぎたい方は、プレミアム会員になると便利です。
noteを使う際の6つの注意点
noteは手数料がかかること以外に、6つの注意点があります。
- 広告に制限がある
- 装飾の自由度が低い
- 掲載できる内容に制限がある
- サービス終了のリスクがある
- 顧客リストを入手できない
- SEO対策に限界がある
人によっては不便に感じることがあるかもしれません。使い始める前に確認しておきましょう。
1. 広告に制限がある
noteでは自由に広告を貼れません。広告を掲載できるのはプレミアム会員だけで、種類はAmazonウィジェットのみと条件が限られています。
Googleアドセンスへの申請やASPとの連携はできないので注意しましょう。本格的なアフィリエイトで稼ぎたいという方は、別のプラットフォームを検討する必要があります。
2. 装飾の自由度が低い
noteの装飾の自由度は低いです。ブログのようにマーカーを引いたり、ボックスで強調したりすることはできません。
noteで使える装飾の機能は次の5種類だけで、記事を仕上げるのに必要な最低限の機能しかないのです。
- 見出し(H3のみ)
- 太字
- 引用
- 中央よせ
- コードの埋め込み
カラフルな装飾などで個性を出したい方は、noteではできないことを覚えておきましょう。
3. 掲載できる内容に制限がある
利用規約に違反すると、公開が制限される可能性があります。予告なしに記事が非公開にされたり、最悪の場合は売上を没収されたりします。
規約により禁止されている行為の例は以下の通りです。
- 著作権の侵害
- 株式の銘柄推奨
- オンラインゲーム等のアカウント譲渡
- ユーザーに誤解を与える表現
- 売上を公開しサービスの購入を煽る行為
著作権の侵害や株式銘柄の推奨は、noteの利用規約だけでなく法令にも違反します。また、オンラインゲーム等のアカウント譲渡はゲームの利用規約に違反する可能性が高いです。
わかりにくいものとして「ユーザーに誤解を与える表現」があります。
noteの利用規約では「必ずもうかる」が例として挙げられていますが、その他のNGワードは明示されていません。例から考えると「失敗しない収益化」や「誰でも稼げる」といった表現も、規約に抵触するリスクがあります。
売上公開に関する決まりは他のSNSにはほとんどなく、知らずに違反してしまう可能性があるため注意しましょう。
4. サービス終了のリスクがある
noteに限らず、プラットフォームを利用して記事を書くとサービス終了のリスクが生じます。実際に、LINEブログをはじめとしたいくつもの無料ブログがサービスを終了しています。
noteで公開している記事の所有者は執筆者ではありません。そのため、noteが運営を終了すると、これまで執筆してきた記事は消えてしまいます。
既にnoteを利用している場合はエクスポート機能を利用し、記事のバックアップをとっておきましょう。WordPressを利用して個人ブログを開設すれば、資産として残せます。
5. 顧客リストを入手できない
noteがサービスを終了すると、これまで自分の記事を購読してくれていた顧客を失います。ゼロから再び購読者を集めるのは、大変な労力がかかります。そのため、購読者との繋がりは執筆活動を継続するうえで軽視できません。
記事の購読者情報を独自に保有していれば、たとえプラットフォームが変わっても活動内容をお知らせできます。twitter(現X)でのフォローを積極的に促すなど、別の手段で顧客とのつながりを確保しておくと、リスクの軽減につながります。
6. SEO対策に限界がある
noteでは共有ドメインを使用するため、SEO対策に限界があります。共有ドメイン内に競合記事があると、上位表示の奪い合いになるからです。
noteはドメインパワーが強く、最初は個人ブログよりもアクセス数が稼げます。しかし、アクセスを解析し、適切なSEO対策を施して運営を続ければ、個人ブログの方が伸びる可能性が高いです。
「note pro」へアップグレードすれば、noteでも独自ドメインの使用は可能です。ただし、月額8万円かかるうえ、Googleアナリティクスを導入するにはさらに費用がかかります。
個人で本格的にブログを運用するつもりなら、WordPressの利用を検討しましょう。
noteで稼ぐ5つのコツ
手数料が引かれても問題ないように、記事が多めに売れるよう工夫することが重要です。こちらでは、noteで稼ぐためのコツを5つ紹介します。
- 魅力的な記事を書く
- 販売前に告知する
- アイキャッチにこだわる
- 特典をつける
- タグを活用する
すぐに実践できることもありますので、参考にしてみてください。
1. 魅力的な記事を書く
大前提として、魅力的な記事を書かなければユーザーに購入されません。たとえ無料部分でも、手を抜くことはNG。無料部分の質を高めて、少しでも「買ってみようかな」と思わせることが重要です。
例えば次のような情報を記事に落とし込み、アピールしましょう。
- 投稿者の紹介
- 記事を読むメリット
- 情報の根拠
- 記事を読むことで解決できる悩み
有料部分にどれだけレベルの高い内容を書いても、まずは買われなければ売上にはなりません。無料部分をブラッシュアップして買い手を引きつけてくださいね。
2. 販売前に告知する
記事の販売を行う前に、告知を行いましょう。事前に記事の存在を知らせて、ユーザーの興味を育てておくためです。
LINE公式アカウントやメルマガにユーザーを集めて一斉に情報を送ると効率的です。noteで公開するテーマの事前知識や、購入のメリットなどをあらかじめ伝えておくと、公開時に抵抗なく記事を買ってくれるようになります。
3. アイキャッチにこだわる
記事の第一印象となるので、アイキャッチにこだわっておくことが重要です。
アイキャッチとは、記事が並んだ時にタイトルと一緒に表示される画像部分のこと。Twitterで記事を共有した際にも表示されます。
ユーザーの目に留まるためには、次のような工夫が効果的です。
- 記事の概要を伝える
- 文字は読みやすくする
- 記事の内容とマッチさせる
- 他の記事との重複を避ける
- ごちゃごちゃと装飾しない
無料のアプリやWebツールで簡単にアイキャッチは作れるので、他の記事との差別化につながる個性的なアイキャッチを考えてみましょう。
4. 特典をつける
可能であれば記事の購入特典をつけましょう。購入金額以上の価値を演出し、ユーザーの満足度を高めるためです。
例えば以下のような特典が考えられます。
- 質問受付
- 追加情報の配信
- 他の商材の割引
- おまけの資料を配布
記事に金額以上の価値を見出してくれたユーザーは、リピーターになる可能性もあります。
5. ハッシュタグを活用する
検索で記事を見つけやすくするため、記事にはハッシュタグを設定しておきましょう。ハッシュタグは、「#」の後ろに任意の単語をつなげて使います。
noteの検索をタグなしで行うと「ブログでの稼ぎ方が分からない」「簡単な稼ぎ方はないかな」など「稼ぎ方」という言葉が含まれている記事が一斉に出てきます。
しかし「#稼ぎ方」なら、稼ぎ方のノウハウに関する記事をピンポイントで表示可能です。つまり「稼ぎ方」を主題にした記事に絞って検索できるのです。
ハッシュタグを効果的に使用することで、検索結果の中で記事が埋もれてしまうのを防げます。
noteよりも手数料がかからないプラットフォーム3選
noteでは決済手数料とプラットフォーム利用料が二重で引かれます。そのため販売額の15.5〜32%が引かれてしまうのです。手数料として高いと感じる方もいるかもしれません。
そこでこちらでは、noteよりも手数料がかからないプラットフォームを3つ紹介します。
- オンクラス
- WordPress
- Brain
特に定額制のサービスであれば、どんなに売上が生まれても決まった金額以上の支払いは発生しません。コンテンツをたくさん売るほど料金がお得になります。
自分に合った配信方法がないか確認してみてください。
1. オンクラス
オンクラスは、学習カリキュラムを構築して教育コンテンツを提供できる、販売手数料のかからないプラットフォームです。ノウハウの提供を目的にnoteを利用している方におすすめできます。
記事を作成して公開するのはもちろん、動画の埋め込みやAIによる動画要約機能もついています。小テストや受講生の進捗管理機能を利用し、効率的な学習環境を構築しやすいのが特徴です。
受講生が5人までと限定されますが、無料で利用できるフリープランが用意されています。月額制の有料プランでは、登録できるコース数や受講生の数が増え、チャットサポートやSlack連携機能が解放されます。
まずは無料で始めて、コースを拡大したくなったタイミングで切り替えを検討すればよいでしょう。
より詳細にオンクラスのサービス内容を知りたい方は、以下の記事もご参照ください。
▼オンクラスの機能についてはこちら▼
【要チェック】オンクラスの5つの料金プランで使える機能を徹底解説!導入方法も紹介
>>【要チェック】オンクラスの5つの料金プランで使える機能を徹底解説!導入方法も紹介
2. WordPress
WordPressではcodoc(コードク)というプラグインを導入することで、有料記事の販売を簡単に行えます。
codoc自体の導入は無料ですが、決済手数料が15%、振込手数料が300円かかります。振込手数料はnoteより高く、決済手数料もそれほど安くはありません。しかし、購読者の決済方法で手数料率が左右されないため、収益見込が立てやすくなります。
また、アフィリエイト機能が使用できるのもnoteにはない特徴です。紹介料はかかるものの拡散性が上がるため、販売数の増加を期待できます。
購読ボタンが組み込まれている有料テーマを選ぶのもひとつの方法です。例えば「JIN:R」には有料コンテンツのブロックが導入されており、プラグインを組み込まなくてもnoteと同じように有料記事が販売できます。
プラットフォーム利用料が発生しないため、長期的に見れば費用を抑えられるかもしれません。テーマ購入の初期費用を回収できる見込みがあれば、利用を検討するとよいでしょう。
プラットフォームに頼ることなく有料記事を配信したい方は、WordPressを使用するのがおすすめです。
3. Brain
Brainは自分自身の経験やスキルをコンテンツとして作成・販売するための知識共有プラットフォームです。販売手数料は12%で、出金手数料は税抜250円となっています。
Brainにはアフィリエイト機能があるため、商品を多く宣伝してもらえれば販売効率を上げられます。自身が購入して役に立った記事を宣伝することで、知識を得ながら利益を得ることも可能です。ただし、アフィリエイト機能を利用する場合は手数料が24%になります。
また、コンテンツの登録は事前審査制です。どのような内容のコンテンツでも自由に掲載できるわけではありません。
noteでビジネスに関する情報発信をメインに行っている場合は、利用を検討してみるとよいでしょう。
スマートなオンライン講座を作るなら「オンクラス」
オンライン講座の開講を予定している方は、オンクラスをぜひご利用ください。
オンクラスは、教育に特化したプラットフォームです。講座の利用者向けに、動画やテキストコンテンツを提供できます。
- 感想の共有
- アンケートやテストの実施
- 受講生による学習計画作成
- 動画講座の販売
- 受講生のログイン・進捗管理
などの機能で、スマートなオンライン教育を実現しています。
手数料が無料で受講生5名までの講座を作れますので、ぜひ使い勝手を試してみてください。