「絵を描く仕事にはなにがあるの?」
「絵を描くことはどうやって学んだらいいか知りたい」
「在宅や未経験からでも働く方法はある?」
絵を描く仕事には、さまざまな種類があります。仕事によって求められる力や働き方も異なるので、働き始める前に理解しておくことが重要です。
しかし、そもそも絵を描く仕事について詳しく知らないと選べないでしょう。そこで、この記事では以下の内容について解説します。
- 絵を描く仕事
- 画力を高める方法
- 働き方
- 絵を描く仕事に就くためのステップ
「絵を描く仕事に興味がある」という方は必読の内容となっているので、ぜひ最後までお読みください。
絵を描く仕事10選
ここでは、絵を描く仕事を紹介します。
- イラストレーター
- アニメーター
- CGクリエイター
- グラフィックデザイナー
- キャラクターデザイナー
- アートディレクター
- 漫画家
- 画家
- 絵本作家
- 美術教師
それぞれの特徴を把握し、自分に合った仕事を見つけましょう。
1. イラストレーター
クライアントから指定された絵を描く仕事です。Webと紙媒体のどちらでも案件があり、仕事内容が幅広いのでさまざまな場所で活躍できます。
正社員として雇用される場合もありますが、フリーランスとして案件ごとに契約する形が一般的です。SNSなどで自身の絵を発表し、人気になると高単価の仕事を受けられます。
ファンがつくと、自分が描きたい絵を描いてお金をもらえる可能性がある点も魅力です。在宅で働けることも多く、フリーランスとしの活躍を目指す場合は、未経験でも挑戦できるでしょう。
2. アニメーター
アニメーションの作画を担当する仕事です。絵コンテやキャラクター表をもとにシナリオに沿ったアニメーションの作画を行います。
原画と原画の間の動画を描く「動画担当者」と、原画を描く「原画担当者」がいます。経験が浅いうちは「動画担当者」になることが多いです。
数秒のアニメーションでも膨大な枚数のイラストが必要になるため、美しく絵を描くだけでなくスピード感が重視されます。基本的にチームで稼動するため、在宅で働くことは難しいでしょう。
下積み時代は長いものの、未経験でも働ける場合があります。
3. CGクリエイター
CG作品を制作する仕事で、2D・3Dクリエイターとも言われます。専用のツールを使って作業するため、覚えなくてはいけないことが多いのが特徴です。
CG技術の需要やクオリティは上がっており、知識やスキルをつければフリーランスとして活躍することもできます。フリーランスになれば在宅勤務は可能ですが、まずは企業でツールの使い方などを学ぶのがおすすめです。
専門的なツールや知識が必要なので、未経験からの参入はハードルが高いでしょう。
4. グラフィックデザイナー
商品のパッケージや印刷物のデザインを行う仕事です。専門的なデザインツールを使いこなす必要があります。イラストが描けることが必須ではないですが、絵が描けるとこなせる仕事の幅が広がり、市場価値も高まります。
企業で働くこともフリーランスを目指すことも可能です。在宅勤務ができる場合も多いので、働き方の選択肢は多いと言えるでしょう。
企業によっては未経験者を受け入れている場合もあるので、挑戦したい場合は事前に問い合わせておくのがおすすめです。
5. キャラクターデザイナー
ゲームやアニメなどのキャラクターをデザインする仕事です。ゲームやアニメの設定にマッチしたキャラクターの絵を描くことが求められます。
1つのキャラクターにつき、さまざまなパターンのイラストを描く必要があるので高い画力が必要です。また、0からキャラクターを作り出すこともあるので創造力が必要になる場合もあります。
在宅勤務が可能な場合もありますし、未経験でもSNSなどを活用して仕事を獲得できる可能性があります。
6. アートディレクター
イラストレーターやグラフィックデザイナーに仕事を発注し、監督する仕事です。自身で絵を描くことは多くありませんが、知識がないと務まりません。
イラストレーターやデザイナーとして経験を積んでから、アートディレクターに昇格する場合が多いです。画力だけでなくチームをまとめるリーダーシップや社交性が必要です。
コミュニケーションをとることが主な仕事なので、在宅勤務は難しいでしょう。
7. 漫画家
漫画を描く仕事です。現在はWeb漫画や広告として漫画を使用する例も増えているので、漫画家の活躍の場は広がっていると言えるでしょう。
フリーランスとしての雇用が一般的なので、基本的に在宅勤務となります。しっかりと稼げるまでにかかる時間や毎月の収入は個人差が激しく、確実に稼ぎ続けることは難しい仕事です。
デビューに年齢制限などがないので、学生の間に漫画家として活躍を始める方もいます。
8. 画家
独自の絵画を制作し、販売する仕事です。オリジナルの絵を描く仕事なので、自分の感性を十分に活かせるでしょう。
クライアントに依頼されて描く場合もありますが、基本的には自分の描きたいことや表現したい世界観を自由に絵にできるので、自由度が高い点が魅力です。絵が売れるまで人気になるためには画力だけでなくマーケティング力やコミュニケーション能力などが必要です。
家やアトリエなど、自分の好きな場所で制作可能です。また、未経験でも人気が出れば画家として活動できます。
9. 絵本作家
絵本制作を専門に行う仕事です。絵本の挿絵のみを手がける人も、ストーリーと絵を同時に手がける人もいます。
原稿料や印税による収入がメインですが、報酬の金額は個人差が激しい点に注意しましょう。在宅でも働けますが、未経験から参入するハードルは高い仕事です。
10. 美術教師
生徒に絵を描くことや美術全般について教える仕事です。学校で教員として働くためには教員免許が必要ですが、予備校などは教員免許がなくても働ける場合があります。
美大・芸術大学を卒業していることが条件となる場合が多いので、未経験からの参入は難しいでしょう。絵を描くことだけでなく、教えることや生徒とのコミュニケーションを楽しめる人におすすめです。
【初心者必見】絵を描く仕事に就くために画力を高める方法3選
ここでは「絵を描く仕事をしたいけどスキル身につけ方がわからない」という方のために、画力を高める方法を紹介します。
- 美術系の大学・専門学校に通う
- 民間の講座やスクールを活用する
- 独学する
それぞれにメリットデメリットがあるので、自分に合った方法を選択してくださいね。それぞれ確認していきましょう。
1. 美術系の大学・専門学校に通う
学生の方や専門知識を体系的に学びたい方におすすめの方法です。基礎から学べるので、確かな技術力が身につきます。
卒業までに時間がかかることや、学費が高額な傾向にある点には注意しましょう。経歴から「美術を専門的に学んだ」とわかってもらえだけでなく、仲間や企業とのつながりができやすいことは大きなメリットだと言えます。
「第一線で活躍したい」「専門的に学ぶ時間や経済的余裕がある」という方は、検討してみましょう。
2. 民間の講座やスクールを活用する
「プロから教わりたいが本業と両立したい」「最短で結果を出したい」という方におすすめの方法です。大学や専門学校よりも学びやすく、費用も抑えられます。
オンラインで完結するスクールもあるので、本業や育児家事などと両立しやすい点が魅力です。スクールによって目標や学習カリキュラムが異なるので、自分の目的に合っているか事前に確認しましょう。
「プロから実践的なスキルを学びたい」「フリーで活躍していくために幅広いスキルを身に付けたい」という方には人生逃げ切りサロンがおすすめです。絵だけでなくマーケティングやライティングなど、幅広いビジネススキルをプロから学べるので、重宝される人材になれるでしょう。
3. 独学する
「とにかく費用を抑えたい」「自分のペースで学びたい」という方は、独学するという選択肢もあります。書籍やYouTubeなどを活用すれば、独学でもスキルを身に着けられます。
独学する人は、SNSでの発信力を同時に鍛えるのがおすすめです。自分で描いた絵をSNSにアップすればモチベーション維持にも役立ちますし、人脈形成や仕事の依頼につながる可能性もあります。
絵を描く仕事の3つの働き方
ここでは「絵を描く仕事をしたいけど、どのように働くのかわからない」という方のために、働き方を解説します。
- 企業に就職して働く
- 副業として働く
- フリーランスとして働く
それぞれ詳しく確認してみましょう。
1. 企業に就職して働く
企業に就職し、正社員として働く方法です。安定した収入や保障がある点が魅力で、最も堅実な方法だと言えるでしょう。
また、実務にかかわりながら同僚や先輩から実践的なスキルを学べます。クライアントの要望に沿った絵を描くことが求められるので、自分が好きな絵やオリジナリティのある絵は描けない点に注意しましょう。
2. 副業として働く
本業では別の仕事を続けながら、副業として絵を描く仕事をする方法もあります。クラウドソーシングサービスやSNSを使って依頼を受けることが多いです。
好きなことをしながら収入を得られる可能性がある点は魅力ですよね。仕事を安定して得るためには、SNSなどでの発信活動を普段から行うことが重要です。
副業で稼ぐためには、プライベートの時間を削る必要がある点には注意しましょう。
3. フリーランスとして働く
クライアントと契約を結び、案件をこなしてフリーランスとして活躍する方法もあります。収入が安定しにくい点や、実績ができるまでは稼ぎにくい点などがデメリットです。
ファンがつけば、自分で好きな絵を描いて収入を得られる可能性があります。一方で、絵を描くスキル以外にも営業力やマーケティング力が求められるので、幅広いスキルを身につける必要があります。
フリーランスとして働きたい方はまずは副業からスタートし、実績ができたら独立するのがおすすめです。
絵を描く仕事に就く手順5ステップ
ここでは、絵を描く仕事に就く手順を解説します。
- 目標を設定する
- 画力を高める
- ポートフォリオを作る
それぞれ詳しく確認していきましょう。
1. 目標を設定する
自分がどのような形で絵を描く仕事に就きたいのか、以下のように目標を定めます。
- 絵を描く仕事に転職する
- クラウドソーシングサービスで案件を獲得する
- 月3万円稼ぐ
目標はどのような形でも良いですが、なるべく具体的に設定するのがおすすめです。また、目標を高く設定しすぎるとかえってモチベーション維持が難しくなる可能性があるので注意しましょう。
目標を明確に定めることで、目標達成に適した努力をしやすくなります。
2. 画力を高める
どんな絵を描く仕事でも、画力は必須です。以下のような方法で、基礎的な画力を上げていきましょう。
- デッサンをする
- 模写をする
- 書籍を読む
- YouTubeやUdemyなどで学ぶ
- スクールに通う
また、デジタルツールを使って絵を描く方法も並行して学びましょう。現在はほとんどの案件でデジタルでの絵の作成、納品を求められます。
画力を上げるために練習として絵を描く際はアナログでも構いませんが、必ずデジタルのツールでも絵を描けるようにしましょう。
3. SNSで発信を行う
練習として絵を描いたら、SNSで発信するのがおすすめです。モチベーション維持にも役立ちますし、アドバイスなどをもらえる可能性があります。
また、SNS経由で仕事を依頼されることもあります。副業やフリーランスとして活動していきたい方は、特に力を入れるようにしましょう。
同じような立場の人と交流できたり、役に立つノウハウを見つけられたりすることもあるので、SNSでの発信には多くのメリットが存在します。
4. ポートフォリオを作る
基礎的な画力がついてきたら、自身の作品集であるポートフォリオを作成します。就職活動や営業の際に必須となり、ポートフォリオで採用可否が決まることもあるので、力を入れて作成するのがおすすめです。
作品を並べるだけでなく、制作時のこだわりや案件の詳細について記載するようにしましょう。また、案件をこなした実績がない場合は練習として作った架空作品を掲載します。
5. 就職活動あるいは営業する
ポートフォリオが制作できたら、就職活動や営業活動を行いましょう。就職・営業活動中もスキルアップは続け、随時ポートフォリオを更新していくのがおすすめです。
面接などでは自身の作品について聞かれることもあるので、こだわりや作品のポイントなどは明確に説明できるようにしておきましょう。
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