「動画教材の作り方を知りたい!」
「作る上で大切なコツはあるの?」
「どんなメリットがある?」
などと考えていませんか?
最近、新型コロナウイルスによる影響で動画教材を利用したオンライン教育が広がりつつあります。
インターネットに繋がるパソコンやスマートフォンなどがあれば外出せずに自宅で学習できるとあって人気を集めていますが、オンライン授業を始めたくても動画教材に関する知識がなくて始められない方もいるでしょう。
そこで今回は、動画教材について以下の内容について解説や紹介をしていきます。
- 動画教材を活用する3つのメリット
- 教材制作までの5ステップ
- わかりやすい教材を作る3つのコツ
- 教材をアップロードするプラットフォーム
動画教材を使ったオンライン授業を始めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
動画教材を活用する3つのメリット
オンライン授業で動画教材を活用すると、以下3つのメリットを得ることができます。
- 時間や場所を問わず学習できる
- 何度でも繰り返し視聴できる
- 授業内容をわかりやすく解説できる
下で詳しく解説していきます。
【メリット1】時間や場所を問わず学習できる
動画教材は、オンライン上で公開されています。
そのため、インターネットにつながるパソコンやスマートフォン等の情報機器があれば場所や時間を問わず学習することが可能です。
対面で指導を受ける授業だと、授業が始まる時間に合わせて教室に行く必要がありますが、その必要性は全くありません。
時間や場所に縛られることなく、自分の好きな場所と時間で手軽に学習を進めることができるのです。
【メリット2】何度でも繰り返し視聴できる
一度、動画教材をオンライン上に公開してしまえばサイトを管理する方が削除しない限り、何度でも繰り返し視聴することができます。
対面授業だとノート等に記録を取らないと授業内容を忘れてしまったり、もう一度授業を受けたくてもやり直させることは不可能です。
細かな記録をとらなくても気になった部分や分からないところを復習することができるので、学生にとって非常に利便性が高いと言えます。
【メリット3】授業内容をわかりやすく解説できる
動画教材では表やグラフ、画像といった資料を使いながら授業をわかりやすく解説していくことができます。
もちろんこの点に関しては対面授業でも資料を活用してわかりやすい授業を行うことはできますが、
- 学生全員分の資料を用意する必要がある
- 資料を映し出すためのプロジェクター等の準備が必要
と手間やコストがかかるのがデメリットです。
一方で動画教材は、公開したサイトで学生に資料をダウンロードさせる形式にすれば教員側は資料を作成するだけで済みますし、パソコン以外の特別な機器を用意もありません。
対面授業と比べて資料準備にかかる手間と時間が省けるので、教員側はわかりやすい授業づくりに時間を費やすことができるのです。
動画教材を作るまでの5ステップ
動画教材を作ると聞くと難しそうに感じる方もいるでしょうが、決してそんなことはありません。
誰でも5つのステップを順番にこなしていけば、簡単に動画教材を作ることができます。
- 教材の企画を立てる
- 配信する動画の構成を考える
- 動画の撮影を行う
- 動画編集を行う
- 編集した動画を配信する
各ステップでやるべきことを詳しく解説していくので、じっくりと読み進めながら動画教材を作る参考にしてください。
【ステップ1】教材の企画を立てる
企画の立案は動画教材を作る上で最も重要な土台となる部分です。
当然のことですが、企画が考えられていないと動画教材を作成することはできません。企画の内容として考えるポイントは、以下の通りです。
- 誰をターゲットとするか
- 動画で扱うテーマ内容について
- ターゲットへの伝え方
この部分で手を抜いてしまうと動画の方向性がぶれてしまい、イメージと違った出来上がりの動画教材になってしまいます。
そのようにならないためにも絶対に手を抜かず、充分に企画の内容を検討しましょう。
【ステップ2】配信する動画の構成を考える
動画の構成を考える上でなくてはならないものが、シナリオや絵コンテです。
- シナリオ・・・キャラクター・役者の発言するセリフを書いたもの
- 絵コンテ・・・シナリオを元に画面のワンシーン、キャラクター・役者の動き、セリフなどを書いたもの
シナリオや絵コンテは、動画に出演する役者やカメラマンの方にどのような内容の動画を撮影するのか理解してもらうために必要です。
また当日の撮影がスムーズに進めるために、シナリオや絵コンテは役者やカメラマンなどといった関係者の方々へ事前に共有しておくと良いでしょう。
【ステップ3】動画の撮影を行う
次は動画の撮影なのですが、事前に撮影する場所は必ず下見を行いましょう。
というのもぶっつけ本番で撮影すると場所が狭くて撮影機材が入らなかったり、部屋が暗くて照明機器を用意しなければならないといったトラブルが発生する可能性があるからです。
撮影場所の下見は、以下のポイントを気を付けましょう。
- 出演者と撮影機材を配置する広さは十分か
- 部屋の明るさや照明機器の有無
撮影を慣れていない方が動画を撮ると画質が暗くなりがちになるので、明るい場所で撮影するか照明機器を用意する必要があります。
また、出演者の動作確認や撮影の練習を兼ねて本番前にリハーサルを行うこともおすすめです。
【ステップ4】動画編集を行う
動画の撮影が完了した後は、映像の不要な部分をカットしたりBGMやテロップを挿入するなどといった動画編集を行いましょう。
編集の必要がないくらい撮影が上手くいったケースも考えられますが、撮影した映像をそのまま流すと受講生が飽きてしまう恐れがあります。
そのため、BGMやテロップで動画に変化を加えながら受講生が飽させない映像制作を工夫することが大事です。
ちなみに動画編集で利用する代表的なソフトウェアは、以下の通り。
- AviUtl
- Adobe Premiere Pro
- PowerDirector
動画編集ソフトを選ぶ際は、価格や機能の充実性を中心に比較しながら自分に合ったソフトを選びましょう。
【ステップ5】編集した動画を配信する
最後は、編集した動画教材を受講生に配信していく方法を考えます。
動画を配信する方法は様々ありますが、教員側と受講生が簡単に教材を利用できる方法は以下の通りです。
- 共有フォルダを利用する
- 配信プラットフォームを利用する
上記でどちらの方法を利用する場合でも、配信が必要な受講生だけが動画を閲覧できるように設定しておくことを忘れずに利用してください。
動画教材をアップロードするプラットフォーム
こちらでは、制作した動画教材を受講生へ公開するプラットフォームについて紹介していきます。
- オンクラス
- YouTube(ユーチューブ)
- Vimeo(ヴィメオ)
各プラットフォームの特徴を詳しく解説していくので、それぞれを比較しながら自分に合ったサービスを探してみてください。
1.オンクラス
オンクラスは、サイト上で動画やテキストといった教材コンテンツを提供するプラットフォームです。
オンクラスを使用して利用できる主な機能は、以下の通りとなっています。
- 動画やテキストの配信
- 小テストの実施機能
- コンテンツ販売機能
- 受講生の進捗管理機能
特に注目すべきオンクラスの特徴は、受講生の学習状況をリアルタイムで把握できる進捗管理機能です。
動画教材を利用した一般的なオンライン講座では、受講生によって学習の進むスピードに差が出やすくなり、受講生の理解度にバラツキが出やすいといったデメリットがありました。
一方でオンクラスは、受講生の学習状況を簡単に把握できるため
- 学習進度が良くない受講生に対して声をかける
- 授業に関する質問を素早く対応できる
といったように受講生一人ひとりに合わせたサポートで理解度の差を埋めることができるのです。
簡単に動画教材を利用したオンライン講座を始めたいと考えている方は、オンクラスの利用をおすすめします。
2.YouTube(ユーチューブ)
YouTube(ユーチューブ)は、Googleが提供する動画共有サービスです。YouTubeを動画教材のアップロード先として利用するメリットは以下の通り。
- 誰でも無料で利用できる
- 特定のユーザーに限定公開できる
限定公開の機能を利用するとYouTube内の検索結果や関連動画に表示されないので、動画の公開URLを知っているユーザーのみが閲覧できるようになっています。
そのため、動画の公開URLを受講生以外の方に知らせてしまうと関係者以外でも閲覧可能となってしまうので注意が必要です。
3.Vimeo(ヴィメオ)
Vimeo(ヴィメオ)はYouTubeほど日本での認知度はあまり高くありませんが、同じように動画を公開したり閲覧することができます。
Vimeoを動画教材のアップロード先として利用するメリットは、以下の通り。
- 有料プランだと動画の販売ができる
- 公開設定で閲覧できるユーザーの設定ができる
YouTubeだと限定公開した動画を販売することはできませんが、販売から決済まで一連の流れをVimeo内で済ませることが可能です。
アップロードした動画に対しても、以下のように公開設定することができます
- アカウントフォローしているユーザーのみ
- 選択されたユーザーのみ
- 設定したパスワードを知っている人のみ
ただし利用できる設定は無料プランと4つの有料プランで異なるので、サービス内容を確認した上でプラン選択しましょう。
わかりやすい動画教材を作る3つのコツ
ここまで動画教材の作り方を中心に見ていきましたが、教材を作る上で大切なのが受講生の方にとってわかりやすいかどうかです。
わかりやすい動画教材を作る3つのコツは、以下の通り。
- 最初は他の動画を真似して作成する
- 動画は5~10分以内にまとめる
- 受講生の感想や意見を参考にする
それぞれのコツについて詳しく解説していきます。
【ポイント1】最初は他の動画を真似して作成する
ゼロから動画教材を作成するのは難しいと思うので、YouTubeなどといった動画共有サイトで上がっている動画を参考に教材作成していきましょう。
真似ることに抵抗感があるかもしれませんが、他人が作成した動画の技術を吸収することができて勉強になります。
全てを真似ることはNGですが、動画共有サイトでアップされている人気の高い動画は学ぶべきポイントが盛りだくさんです。
特に動画教材は受講生が自分で学習を進めるケースが多いので、どのようにすれば最後まで飽きさせないで動画を見てくれるのか、その工夫ポイントに注目してみてください。
【ポイント2】動画は5~10分以内にまとめる
動画の長さが30分や1時間であると受講生が飽きてしまい、講義内容の理解度が落ちる可能性があります。
よって受講生の集中力を保たせるために配信する動画は、5分~10分の短めにまとめるのがベストです。
ただし、中には10分を超えてしまう動画も出てくるでしょう。その際は区切りの良いところで一旦終了し、前編と後編に分けるといった工夫をしましょう。
【ポイント3】受講生の感想や意見を参考にする
動画教材は一度作成したら終わりではなく、受講生の声を参考にして常に改善していくことが大事です。
どんなに教員側がわかりやすい動画を作ったとしても、最終的に動画教材を見る受講生が理解してもらえなければ意味がありません。
- 教材で理解しにくいところはないか
- 配信している動画の時間は適切か
- 動画で解説して欲しい内容はないか
など、受講生にアンケートをとらせて動画教材で感じた不満な箇所や改善してほしい点を洗い出して、動画教材作成の参考にしましょう。
スマートなオンライン講座を作るなら「オンクラス」
オンライン講座の開講を予定している方は、オンクラスをぜひご利用ください。オンクラスは、教育に特化したプラットフォームです。講座の利用者向けに、動画やテキストコンテンツを提供できます。
- 感想の共有
- アンケートやテストの実施
- 受講生による学習計画作成
- 動画講座の販売
- 受講生のログイン・進捗管理
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