「Udemyで講師になるのは簡単?」
「収入の仕組みは?」
「講師として稼ぐコツは?」
日本でも知名度が上がってきたUdemyですが、なかなか情報が集まらず参入を迷っている方が多いのではないでしょうか。
Udemyの講師になると知識をアウトプットすることで自身のスキルアップにつながったり、講義を公開するだけで収入を得られたりするメリットがあります。
日本ではUdemyに講師側として参加するライバルがまだまだ少ないので、ジャンルによっては今から参入してもトップを狙えますよ。
そこでこの記事ではUdemyの講師になるべきか迷っている方のために以下の内容を解説します。
- 講師になるまでの流れ
- Udemyの収入の目安
- プレミア講師の概要
- 高収入を得るコツ
- Udemyの注意点
Udemyの収入についても詳しくお伝えするので、講師として稼ぐイメージを固めてくださいね。
Udemyの講師になるまでの流れ
Udemyで講師になるまでの流れは以下の通りです。
- 講義を企画する
- テストビデオを送信する
- コンテンツを用意する
- 公開前の設定を行う
- 審査をクリアする
講師デビューは決して難しくありません。
こちらの流れを参考に、講師になる準備を進めましょう。
1.講義を企画する
最初に講義を企画することから始めます。
コース(講義のシリーズ)をいきなり作り始めるのでは、講義のコンセプトやゴールが曖昧になるためです。
企画を考える際には次の項目をなるべく具体的に決めておきましょう。
- 講義のターゲット
- 解説するテーマ
- 視聴により辿り着けるゴール
これらを決めておくと講義を必要としている方にピンポイントで刺さる内容になりますよ。
Udemyではレクチャー(講義動画)を何本か集めた1本のコース(シリーズ)として公開します。
コースの大まかな流れまであらかじめ決めて、過不足なく情報を網羅できるようにしておきましょう。
また、企画を考える際には競合のコース情報を確認してみることがおすすめです。
伝えたい内容が近いコースを実際に視聴してみて、競合に足りない点や差別化できる内容はないか探してみましょう。
2.テストビデオを送信する
本格的なレクチャー動画を作る前に、Udemyの運営にテストビデオを送信しましょう。
本番の講義と同じ条件で撮影した動画を一度運営に見せると、完成度をチェックしてもらえるからです。
テストビデオは以下の条件を満たすよう作り上げましょう。
- 720ピクセル以上・HD以上の画質である
- 左右からバランスよく音声が聞こえる
- 音声がクリアで雑音がない
話し方などについてその人ごとに違うアドバイスを返してくれるので、動画をよりブラッシュアップするのに活用しましょう。
テストビデオは何度でも送信できます。
価値の高いレクチャー動画を受講生に提供するため、ぜひテストビデオを活用しましょう。
3.コンテンツを用意する
企画した内容に沿ってコンテンツを用意しましょう。
Udemyの講義はレクチャーという動画にまとめて公開します。
撮影方法のアイディアは以下の2つです。
- 自分が教えている姿を映す
- パワーポイントなどの画面をキャプチャする
例えば、楽器の演奏なら実演を動画で伝えたり、図表を示して説明するなら資料を映したりすなど、レクチャーの内容によって最適な伝え方が異なります。
レクチャー動画で説明しようとしている内容はどちらの方法が分かりやすいかを考えた上で、撮影形式を決めてくださいね。
4.公開前の設定を行う
レクチャー動画を用意できたら、公開前の設定に進みます。
価格を決め、コース紹介ページを充実させましょう。
コース紹介ページとはUdemyの気になる講義にアクセスすると表示される個別ページのことです。
受講を迷っているユーザーのために以下の内容をコース紹介として掲載します。
- コースタイトル
- サブタイトル(キャッチコピー)
- 学習できることの概要
- コース説明
- イメージ画像
- プレビュービデオ
- 講師のプロフィール
コース紹介ページは、Udemyで提供する講義の第一印象となる場所です。
すでに公開されているライバルのコースとの違いや魅力が伝わるよう、十分に作り込みましょう。
Udemyの講師が受け取る収入の目安
Udemyでは売れたコースの料金から決まったパーセンテージが引かれて収入となります。
手元に残る収入の目安は以下の通りです。
- 講師が自ら販売:96%
- Udemy内での通常販売:50%
- 広告経由の販売:25%
- Udemy for Business:おおよそ25%
報酬の条件などを詳しく解説しますので、稼ぎ方のイメージをつかんでおきましょう。
1.講師が自ら販売:96%
講師が自らコースを販売した際の売り上げです。
コース料金のうちの96%が手元に残り、他の販売形式と比較しても1番稼げる方法です。
自ら販売というのは、Udemyのコースを紹介できるオリジナルのリンクを発行し、リンクを介して販売が成立した場合のことです。
Udemyに宣伝を頼ることなく自力で販売したということなので、コース料金のほとんどを受け取れます。
2.Udemy内での通常販売:50%
Udemy内のコース紹介や検索機能を通じて売れると、売り上げの50%が引かれます。
少々手数料が高いようにも感じますが、SNSなどで影響力を持たない方でも平等に販売できるチャンスがあります。
しかしUdemyのアプリ内検索での購入ではさらに30%の売り上げが引かれます。
GoogleやAppleへの手数料が発生するためです。
例えば20万円分の売り上げをアプリ販売すると以下の計算式になります。
- 20万円 −(20万円 x 税10%)= 18万円
- 18万円 −(18万円 x 30%)= 12万6,000円
- 12万6,000円 x(12万6,000円 x 50%)= 6万3,000円
計算方法がやや複雑ですが、元の売り上げの3分の1程度しか手元に残らないということです。
3.広告経由の販売:25%
Udemyがお金を払って広告を掲載し、そこから販売に繋がった場合は売り上げの25%が手元に残ります。
Facebookに表示される宣伝や、アフィリエイトなどが広告に含まれます。
なお、広告への掲載やアフィリエイトに参加するかどうかは、事前に設定可能です。
Udemy Marketing Boost Programを有効にしなければUdemyの外で勝手に宣伝されることはなく、50%は確実に受け取れるようになります。
4.Udemy for Business:おおよそ25%
Udemy for BusinessはUdemyの法人向けサービスです。
加入すると定額でUdemyの講座が見放題になります。
このサービス内で講座が試聴されると、おおよそ25%の取り分が受け取れます。
なぜ「おおよそ」なのかというと、Udemy for BusinessはUdemyでは以下の計算で取り分が決まるからです。
- 動画の長さを料金で割って1分あたりの料金を出す
- 1分あたりの料金に再生時間をかける
- そこに25%を掛けた分が手取り
結果によってはぴったり25%の受け取りとは限りません。
Udemyで収入を得られるのはプレミアム講師のみ
Udemyではプレミアム講師にならないと、講義に値段を付けられません。
プレミアム講師への切り替えにお金はかかりませんが、簡単な申請が必要です。
コースを作成する際に以下の情報を入力し、申請を行いましょう。
- 住所や氏名
- プロフィール写真
- 経歴
- 収入の受け取り方法
この申請手続きを行わないと無料のコースしか公開できないので、注意しましょう。
Udemy講師で高収入を得る4つのコツ
Udemyの講師として高収入を得るには、次のコツを抑えて行動しましょう。
- タグを獲得する
- ボーナスレクチャーを活用する
- 外部から集客する
- 売れる領域を分析する
Udemyの中で簡単に設定できることもありますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.タグを獲得する
Udemy内で検索すると、一部の講義にタグが表示されます。
多くの受講生が講座を選ぶ際の参考にしているため、タグを獲得できるかどうかは重要です。
タグの種類は次の4種類。
- 話題の新着コース
- 新規
- ベストセラー
- 最高評価
Udemy側から評価基準が公表されている訳ではありませんが、「新規」以外のタグは受講生からの満足度が大きく影響していると考えられます。
受講生から高評価のビューを集めるなどしてタグの獲得を目指し、多くの講座の中で目立てる存在になりましょう。
2.ボーナスレクチャーを活用する
ボーナスレクチャーはコースの最終回で受講生にアピールする場のことです。
ボーナスレクチャーから売り上げに繋げるためのアイディアには、以下のようなものがあります。
- 外部リンクを掲載してSNSのフォローを促す
- メーリングリストを集める
- 関連するコースを紹介する
- 受講特典を配布する
受講生との接点を作ったり「またこの講師から教わりたい」と感じてもらえるような工夫をしたりしましょう。
3.外部から集客する
効率よくUdemyで稼ぐには、外部からの集客に力を入れるのがおすすめです。
Udemyや広告を介さずに獲得した売り上げは、96%も自分の取り分になるからです。
Udemyの宣伝力を借りて作った売り上げは25%しか受け取れないので、稼ぎの効率が全く異なります。
- SNS
- ブログ
- YouTube
- オンラインサロン
など、Udemyの外部から受講生を集めるため、さまざまな経路を活用しましょう。
4.売れる領域を分析する
売れるコンテンツを知るために、ライバルの少ない領域を探しましょう。
Udemy内の検索結果などで、ライバルが少ないほど自分の講義が上位表示されやすくなるからです。
売れるコンテンツを知るためにはUdemyの「インサイト機能」を活用しましょう。
受講生からのニーズとライバル数のバランスをリサーチできます。
インサイト機能を使ってキーワードやジャンル名での検索を繰り返し、「ニーズが高くライバルが少ない」という領域を探すのです。
この領域であればUdemyの講師になったばかりでも講座に注目を集められますよ。
Udemyで講師になる際の注意点3つ
こちらではUdemyを利用する注意点をお伝えします。
- 公式サイトが分かりにくい
- 収入を受け取るまでに時間がかかる
- 配信できない内容がある
講師になる前に確認し「なんだかイメージと違った」と後悔しないようにしてくださいね。
1.公式サイトが分かりにくい
Udemyは公式サイトの情報量が豊富です。
しかし、量は多くても英語を直訳したような表現が多く、いまいち内容がわかりにくい点が多くあります。
Udemyを講師側として利用するユーザーは外国ほど多くないため関連のブログなども少ないのが現状です。
アメリカで誕生したサービスなので仕方がないかもしれませんが、Udemyを始めたばかりの方はとまどうかもしれません。
2.収入を受け取るまでに時間がかかる
Udemyのシステムでは、収益を受け取るまでにタイムラグが発生します。
公式サイトの説明によると売り上げが発生してからPayPalを経由して収益を受け取るまでに、3ヶ月以上かかるとされています。
売り上げの即金制を求める方は他のプラットフォームで講義を公開することも検討しましょう。
3.配信できない内容がある
Udemyでは比較的自由に講義を公開できますが、配信できない内容も一部あります。
配信禁止になるのは以下の内容です。
- 性的なパフォーマンスやテクニックに関すること
- 学術目的以外のヌード
- 武器や薬物の危険を煽るような内容
- 虐待や差別につながるもの
- 若い学生向けのコンテンツ
特に「若い学生向けのコンテンツ」というのは、Udemyが未成年の受講者を対象としていないことが理由です。
未成年がUdemyの講義を受講したい場合、保護者が代行で購入することになっています。
そのため例えば「小学生向けプログラミング講座」を販売したい場合には「子供にプログラミングを教えたい保護者」に向けて売り込む必要があります。
講師として動画を配信するなら「オンクラス」もおすすめ
Udemyで高い手数料をとられるのを避けたい方、外国のサービスでオンライン講座を開講するが不安な方は、別のプラットフォームを検討してみましょう。
オンライン講座の開講に最適なプラットフォームをお探しであれば、当ブログで運営している「オンクラス」がおすすめです。
無料かサブスク型によるコース形態なので、Udemyで起こりがちな「せっかくユーザーを増やせたのに手取りがどんどん減っていく」なんてことは起こりません。
さらに受講生の進捗管理やアンケート機能など、Udemyにはなかったサポート機能が充実しています。
気になる方は無料コースでぜひ使い心地を確かめてみてくださいね。
スマートなオンライン講座を作るなら「オンクラス」

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