「システムエンジニアはなぜきついって言われるの?」
「どんな働き方がある?」
「向いている人・向いていない人の特徴が知りたい」
などと考えていませんか?
これからエンジニアを目指そうと考えている方からすると、きついと言われる環境がどのようなものかは気になるポイントですよね。
そこでこの記事では、システムエンジニアがきついと言われる理由や、向いている人・向いていない人の特徴を紹介します。
「これからシステムエンジニアとして就職したい」と考えている方は、ぜひ内容をご確認ください。
目次
システムエンジニア(SE)がきついと言われる3つの理由
こちらではシステムエンジニアがきついと言われる、3つの理由を解説していきます。
- 納期によっては残業時間が長い
- 常に新しいスキルを求められる
- 企業によって給料の幅が大きい
それぞれ詳しく確認していきましょう。
1.納期によっては残業時間が長い
システムエンジニアの仕事がきついと言われる大きな理由は、残業時間が長い点です。
ただでさえ人員が不足している状態に加えて、急な仕様変更が発生することが多いためです。
そのため特に大きなプロジェクトの納期直前は、残業時間が長くなります。
終電ギリギリになったり、朝まで会社で働くというケースも珍しくありません。
残業が多いと体力的を消耗してしまうため、きついと言われることが多いです。
2.常に新しいスキルを求められる
システムエンジニアの仕事は、常に新しいスキルを求められます。
IT技術の進歩はとても早く、新たなシステムがどんどん登場しているからです。
例えばゲーム機ひとつをとっても、ここ数年で3DやVRなど、多くの技術が用いられています。
当然制作側のエンジニアは、新しいスキルを学び続けなくてはなりません。
経験を積んでもつねに技術を覚え続けないといけない点は、エンジニアがきついと言われる要因でしょう。
3.企業によって給料の幅が大きい
システムエンジニアの仕事がきついと言われるのは、労働に対しての給料が安い場合があるからです。
会社によって給料の幅が大きいのが、システムエンジニアの世界です。
例えばシステムエンジニアは、大手企業の下請けで仕事を行うことも多いです。
二次請け、三次請けも当たり前なので、必然的に給料が低くなります。
実際にシステムエンジニアの求人を調査したところ、月収17万円から80万円まで大きな差がありました。
17万円の求人は1社だけでしたが、20万円台前半が意外と多い印象です。
上流工程に登らないと高い給料をもらえないことが多い点が、システムエンジニアのきつい部分です。
システムエンジニア(SESは)としての5つの働き方とそれぞれのきつい悩み
システムエンジニアとしての働き方は、この5つがメジャーです。
- 社内SE
- SIer
- SES
- 保守・運用
- フリーランス
それぞれの特徴や、きついと感じる理由を紹介します。
1.社内SE
社内SEとは、社内で自社システムの構築や運用保守の業務をしているシステムエンジニアのことです。
IT企業内で、自社のシステム開発を行っています。
非IT企業で社内のインフラ整備やセキュリティ保守をするのも、社内SEの仕事です。
その場合は、開発よりも保守がメインの業務になります。
- 保守がメインなので新しい技術が身につかない
- システムに知識のない従業員から理不尽な要求を受ける
などが、社内SEのきつい部分です。
2.SIer
SIer(エスアイヤー)とは、システムインテグレーターの略称です。
クライアントの業務を把握・分析して、システムの設計、開発、運用・保守まですべてを請け負います。
SIerがきついのは、短納期の仕事が多い点。
月末やシステム稼働直前は、納期に追われ残業が多くなります。
SIerはクライアントありきの受託業務のため、顧客からの急な要望に応えるために多くの時間を割かなくてはなりません。
また対人関係の問題も、SIerのきつい部分です。
SIerの場合、プロジェクトごとにメンバーやクライアントが変わります。
そのためメンバーやクライアントとのコミュニケーションが、非常に大切です。
高いコミュニケーションスキルが必要とされるため、人と接するのが苦手な場合はしんどいと感じるかもしれません。
3.SES
SESとは、System Engineering Service(システムエンジニアリングサービス)の略称。
クライアントに、自社所属のエンジニアを派遣する仕組みです。
「客先常駐」とも呼ばれています。
SESのエンジニアはクライアント先で仕事をするのが基本のため、自社内で正当な評価を得にくいです。
仕事内容を評価されにくく、キャリアや給料が上がらないのがきついという意見が多くあります。
また派遣先が変わることが多く、そのたびに新しい人間関係を築くのも大変なポイントです。
4.保守・運用
保守・運用は、システムの維持や管理をする仕事です。
システムを作り上げる仕事とは違い、すでにリリースされたシステムの維持と稼働がおもな業務になります。
故障や通信障害などが起こった際には、すぐに対処しなくてはなりません。
保守・運用のシステムエンジニアがきついと感じるのは、夜勤がある点です。
24時間保守・管理をする業務のため、シフト制の勤務で深夜の勤務も十分ありえます。
夜勤ありのシフトは体調を崩しやすく、年齢を重ねるごとにつらくなるでしょう。
5.フリーランス
フリーランスのシステムエンジニアは、システムの開発から運用・保守まで幅広い業務を、1人で請け負っています。
自由度が高い働き方ができ、スキルがあれば会社員時代よりも稼げるでしょう。
しかしフリーランスだからこそ、きつい点はたくさんあります。
- 自ら営業しないと仕事がない
- 請求書の発行や経理作業も自分で行う
- 仕事がないと収入が0
など、全て自己責任で進める点が、フリーランスの大変なポイントです。
システムエンジニア(SE)に向いている人の3つの特徴
システムエンジニアに向いている人には、以下のような特徴があります。
- コミュニケーション力が高い
- 細かい作業が好き
- 論理的思考力が優れている
詳しく見ていきましょう。
1.コミュニケーション力が高い
システムエンジニアは1人で開発を進めるイメージが強いですが、実はコミュニケーション力が高い人に向いています。
ロジェクトの際に他のエンジニアと組んで仕事を進めることが大半で、ミーティングの量も少なくありません。
そのため他人との意思疎通ができていないと、仕事が円滑に回らなくなってしまいます。
システムの開発中に問題が発生することも多く、様々な場面で他のメンバーとうまく情報を共有できる人が求められます。
2.細かい作業が好き
システムエンジニアに向いているのは、細かい作業が好きな人です。
システムエンジニアは、設計書に従いシステムを構築していきます。
そのため、非常に細かい作業が多いです。
緻密な作業が苦にならず、コツコツとこなせる人に向いています。
3.論理的思考力が優れている
システムエンジニアの主な業務は、システムの設計です。
どのようにシステムを構築するか論理的に考えて、設計・開発を行ないます。
そのため、物事を順序だてて論理的に考えられる人に向いているのです。
作業の意味を1つ1つ理解し、先のことまで見据える人が求められるでしょう。
システムエンジニア(SE)に向いていない人の3つの特徴
こちらでは、システムエンジニアに向いていない人の特徴を紹介します。
- 原因追求が苦手な人
- 単純作業が好きな人
- 環境の変化が苦手な人
ひとつずつ見ていきましょう。
1.原因追求が苦手な人
システムエンジニアの業務では、エラーを見つけて改善する作業が多いです。
不具合の原因をしっかり追及し、修正していかなくてはなりません。
そのため原因を追及する作業が苦手だと、問題がいつまでも解決できないでしょう。
常に仕事に追われることになり、きついと感じることが増えてしまいます。
よって原因追及が苦手な人には、システムエンジニアは向いていないです。
2.単純作業が好きな人
システムエンジニアの仕事は単純作業ではなく、論理的な思考が求められます。
クライアントからのヒアリングや、プログラマーへの指示出しの際も、間隔ではなくロジカルに思考しなくてはなりません。
そのため、単純作業だけをしていたい人には向かないでしょう。
3.環境の変化が苦手な人
システムエンジニアの仕事は、常に新しいスキルが求められます。
また、自分を取り巻く環境や、制作現場が変わることも珍しくありません。
最新技術を使う部署に配属になったり、SESで客先常駐先が変わったりしても、柔軟に対応できる適応力が求められます。
「なるべく変化のない職場がいい」と考えている人にとっては、システムエンジニアは不向きです。
システムエンジニア(SE)のしごとがきついと感じた時の対処法
こちらでは、システムエンジニアの仕事がきついと感じた際の対処法を紹介します。
- 条件のいいIT企業へ転職する
- スキルを高めて上流工程へ行く
- ITコンサルや営業などへ職種を変える
詳しく見ていきましょう。
1.条件のいいIT企業へ転職する
現在の給料が低くてきつい、労働時間が長いなどの待遇に不満があるなら、条件を見直すべきです。
今よりも条件のいいIT企業へ就職するために、エージェントなどを活用して転職活動を進めましょう。
特にシステムエンジニアの給料には、格差があります。
下請けになるほど給料が安くなるため、できるだけ規模が大きく、元請けに近い企業を探すのがおすすめです。
これまでのシステムエンジニアとしての経験をアピールし、より条件がいいIT企業へ転職しましょう。
2.スキルを高めて上流工程へ行く
システムエンジニアを続けたいなら、スキルを高めて上流工程へ行くのもいいでしょう。
例えば同じシステムエンジニアでも、マネージャーなどの管理職なら実務の負担が減ります。
また元請けに近い会社であれば、下請けの納期管理を行うことがメインの業務になるため、労働環境が安定します。
上流に行くには高い技術力やマネジメント力が必要なので、しっかり自分の実力を高めましょう。
3.ITコンサルや営業などへ職種を変える
システムエンジニアの業務自体が合っていなくてきついと感じるなら、ITの知識を使った他の仕事を探すことがおすすめです。
具体的には、ITコンサルやIT系企業の営業職であれば、プログラミングを行うことがかなり少なくなります。
さらにエンジニア時代に身につけた知識が役に立つため、活躍の幅も広がるでしょう。
仕事内容がマッチしていない場合は、同じ業界の違う職種にもチャレンジしてみてください。
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