インハウスWebデザイナーに転職するには?業務の特徴と必須スキルを徹底解説

「インハウスWebデザイナーってなに?」
「インハウスと制作会社、Webデザイナーの仕事はどう違うの?」
「インハウスWebデザイナーはどんな能力が求められるの?」

こんな疑問を持っていませんか?

インハウスWebデザイナーに転職を考えている方は、制作会社とは違う仕事内容や役割について理解しておくことが大切です。

そこでこの記事では、インハウスWebデザイナーの仕事について解説していきます。

  • インハウスWebデザイナーの業務内容
  • 転職するメリットとデメリット
  • 転職するために必要なスキル
  • スキルを身につける方法

インハウスWebデザイナーへの転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

インハウスWebデザイナーとは!サクッと30秒で概要解説

インハウスWebデザイナーとは、事業会社に属して、Webサイトの制作や運営等を行う仕事です。

インハウスとは、英語で言う「in house」のことで、弁護士や税理士などの専門職を社内に置く際などにも使われます。

こちらでは、インハウスWebデザイナーの仕事について理解を深めるために、以下の内容について解説していきます。

  • インハウスWebデザイナーの仕事内容
  • 制作会社のWebデザイナーとの違い

1.インハウスWebデザイナーの仕事内容

インハウスWebデザイナーの仕事は、主に以下の5つです。

  • 自社コーポレートサイトの制作・運用
  • 自社サービスサイトの制作・運用
  • LP(ランディングページ)や広告の制作・運用
  • 自社SNSアカウント用のデザイン制作
  • 社内のデザイン業務全般

インハウスWebデザイナーの仕事は、新規のWebサイトの制作だけでなく、自社のWebサイトの成果を上げるための「マーケティング関連業務」まで及びます。

また中小規模の事業会社では、Webやデザインに関連する業務全般を任されることも少なくありません。

2.制作会社のWebデザイナーとの違い

インハウスWebデザイナーが、制作会社と大きく違う点は、外部のクライアントがいない点です。

<制作会社のWebデザイナーは、クライアントからの依頼によって制作を行います。多くの場合、クライアントからの依頼は、新規Webサイトの立ち上げです。

一方、インハウスWebデザイナーには、外部のクライアントは存在せず、自社のWebサイトにのみ携わります。新規のWebサイトの立ち上げよりは、既存のWebサイトの運用や改善がメインの仕事です。

インハウスWebデザイナーは、自社の業務にのみ携わることが、制作会社と比較した際の大きな違いになります。

インハウスWebデザイナーの業務事例

こちらでは、インハウスWebデザイナーの具体的な仕事内容を、実際の求人を元に紹介します。

以下の表は、3つの会社のインハウスWebデザイナーの業務内容です。

業種 業務内容
医療機器製造販売会社 バナー制作/LP制作/SNS用画像の制作/セールスページのコーディング
マンションデベロッパー 公式サイトの制作・リニューアル/新規サイトの立ち上げ/販促企画提案/コーポレートサイトの改修
生命保険会社 既存・新規サービスのデザイン及びコーディング/UI/UXデザイン/コミュニケーションデザイン

業務内容を確認すると、Webサイトのデザイン制作や改修業務のほか、SNS画像の制作といった「デザイン業務」に関わる業務があることがわかります。

また販売企画提案といった、「マーケティング」に関する業務を担う会社もあります。

これらの事例からも、インハウスWebデザイナーは「デザイン全般」「マーケティング」に関する業務を求められていることがわかるでしょう。

インハウスWebデザイナーに転職する3つのメリット

制作会社に勤務している方が、インハウスWebデザイナーに転職するメリットは、様々あります。

こちらでは、インハウスWebデザイナーに転職する3つのメリットを解説します

  • サービスに継続して携われる
  • 様々な制作に携われる
  • 様々な職種の人と仕事ができる

1.サービスに継続して携われる

インハウスWebデザイナーは、自社内の仕事を請け負うため、1つのWebサイトやサービスに継続して携われます。

制作会社の場合、新規のWebサイトの公開までなど、携わる期間に制限があります。

そのため、自身が制作に携わったWebサイトが「期待どおりの成果につながったのか」「どのような点に課題があったのか」などを把握することが困難です。

一方、インハウスWebデザイナーは、1つのWebサイトやサービスに関わり続けられるため、より自身の仕事の成果を実感しやすいと言えます。

Webサイトの新規立ち上げよりも、Webサイトをじっくり育てていくことにやりがいを感じる方にとっては、大きなメリットと言えるでしょう。

2.様々な制作に携われる

インハウスWebデザイナーは、制作会社とは異なり、デザイン業務を分業しにくい反面、様々な役割や制作を担うことができます。

Webサイトの制作業務は、大きくは「グラフィックデザイン」と「コーディング」に分けられます。
インハウスWebデザイナーは、多くの場合、どちらの業務も担当するケースが多いでしょう。

一方、多くの制作会社では、グラフィックデザインとコーディングは、分業されています。主にコーディング業務に当たる人(コーダー)は、グラフィックデザインの制作には携わることはありません。

インハウスWebデザイナーの場合、制作作業が分業されないため、どちらの制作にも関われるメリットがあると言えるでしょう。

3.様々な職種の人と仕事ができる

インハウスWebデザイナーは、社内の様々な職種の人たちの意見を聞き、制作に活かせます。様々な職種の人たちと関わり仕事ができるということは、デザイナー以外の立場の考えを知り、制作の幅を広げる機会になるでしょう。

一方、制作会社では、サービスに関わる社内の人たちとの調整は、クライアントの担当者が行います。一般的に、Webデザイナーが接するのは、クライアントの窓口になる方だけです。

制作会社でWebデザイナーをしていた方にとっては、社内調整など煩雑な作業が増える反面、今までになかった視点を取り入れ、制作の幅を広げることにつながるでしょう。

インハウスWebデザイナーに転職する3つのデメリット

インハウスWebデザイナーは、Webやデザイン業務等に幅広く携われる反面、様々なデメリットがあります。

こちらでは、インハウスWebデザイナーに転職するデメリットを3点解説します。

  • デザインのテイストが偏る
  • 業務が煩雑になる
  • 情報やノウハウを収集しにくい

1.デザインのテイストが偏る

インハウスWebデザイナーは、基本的には、自社以外の制作に携わることはありません。

様々なジャンルやテイストのデザインの制作に携わる機会がなく、制作できるデザインのテイストが偏ってしまう恐れがあります。

制作会社の場合は、様々なクライアントの制作に携わるため、自分の経験したことがないデザインにチャレンジする機会が多くあります。

社内の仕事にしか携われないことは、様々なデザインのアイデアを吸収していきたいという方にとって、デメリットと言えるでしょう。

2.業務が煩雑になる

インハウスWebデザイナーは、デザインやWeb関係の様々な業務を任されることが多く、業務が煩雑になりがちです。
社内にWebやデザインに専門性のある人材が多くないため、デザイン全般やインターネットに関する様々な相談を受ける場合があります。

そのため、インハウスWebデザイナーは、デザイン制作に集中しづらい環境にあると言えます。

制作会社では、デザイナーが複数在籍しており、制作は分業されます。またクライアントの社内調整に携わることもありません。

3.情報やノウハウを収集しにくい

インハウスWebデザイナーは、身近にデザインやWebの仕事をしている人が少なく、新しい情報やノウハウを収集することが困難です。

インハウスWebデザイナーは、自社内で得られない情報やノウハウを、社外に自ら取りにいくことが必要です。

一方、制作会社では、一緒に働いている人たちの多くがデザイナーです。そのため、情報やノウハウの交換に苦労することはあまりないでしょう。

インハウスWebデザイナーに転職するための必須スキル4選

インハウスWebデザイナーに転職する際には、Webデザインに関する即戦力のスキルが必要です。

こちらでは、転職の際に必要な4つのスキルを解説します。

  • コーディングスキル
  • デザインスキル
  • Webマーケティングのスキル
  • マネジメント力

1.コーディングスキル

インハウスWebデザイナーには、「HTML」や「CSS」等のコーディングスキルが必要です。

会社によっては、業務の中心がWebサイトの更新や改善であるため、制作会社のWebデザイナーほどのスキルが求められない場合もあります。

しかし、ネット広告用のランディングページの制作を求められることや、Webサイトの改修が必要となることもあるため、最低限のコーディングスキルは持っておくべきでしょう。

2.デザインスキル

インハウスWebデザイナーは、社内の様々なデザイン業務に対応できるスキルを身につけておくと、業務の幅も広がります。

中小規模の事業会社では、Webサイトだけでなく、紙媒体なども含めたデザイン全般の仕事を期待される場合があるためです。

デザインの基本原則はもちろん、PhotoshopやIllustratorなどのソフトを業務で使用できるレベルで身につけておくと良いでしょう

3.Webマーケティングのスキル

インハウスWebデザイナーが、主に担当するWebサイトの運用や改善業務には、Webマーケティングのスキルが必要です。

「集客できていない」「集客はあるけど成約につながっていない」等の課題を抱えたWebサイトを改善するためには、Webマーケティングのスキルが欠かせません

SEOやコンテンツマーケティング等のWebマーケティングの知識や、SNS運用等にも対応できるスキルがあるとより良いでしょう。

4.マネジメント力

インハウスWebデザイナーには、制作だけでなく、仕事のマネジメントや社内での調整力が必要です。

事業会社では、多くの場合Webサイトに携わる人員が少ないため、インハウスWebデザイナーが自らプロジェクトマネジメントをしなければなりません。

インハウスWebデザイナーは、制作業務だけでなく、プロジェクト管理等のマネジメントも求められていることを意識しておきましょう。

インハウスWebデザイナーの必須スキルを身につける2つの方法

インハウスWebデザイナーは、1人または少数のデザイナーで仕事を進めるため、即戦力となるスキルを身につけておく必要があります。

こちらでは、インハウスWebデザイナーとして必要なスキルを身につける2つの方法を解説します。

  • 制作会社で実務経験を積む
  • オンライン講座などでスキルを学ぶ

1.制作会社で実務経験を積む

Webデザイン未経験の方は、まず制作会社で実務経験を積むことをおすすめします。

インハウスWebデザイナーは、身近に指導してもらえる先輩や同僚がいない可能性があるためです。

スキルが未熟な場合は、まず多くのデザイナーが在籍する制作会社で、経験を積むことから始めると良いでしょう。

2.オンライン講座などでスキルを学ぶ

Web制作に関するコーディングやデザインスキルを学ぶには、オンラインスクールや専門学校を利用するすると良いでしょう

Webデザインの学習の範囲やレベルを意識しないと「いつまでも学習を続けるだけで、転職活動が進まない」という事態に陥りがちです。

書籍を使って独学でも学習は進められますが、講師に質問を行える環境がないと行き詰まってしまい、うまく効率化ができません。

効率よく学習を進めるためには、実務レベルのスキルを身につけるためのカリキュラムが用意されているオンライン講座を活用しましょう。

また転職エージェントを利用して、自身が求める条件の会社に転職するために必要なスキルを、アドバイスしてもらうこともおすすめです。

習得すべきスキルの目標を立てることは、効率的な学習ができるだけでなく、学習意欲の向上にもつながります。

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